NO団体名主な企画内容
43 六甲学童保育どんぐりクラブ(兵庫県) 「「どんぐりキャンプ2014~生きる力を身につけよう~」」
朝夕は薪割りに始まり、火起こし野外炊飯、洗濯など生活力や協調性を身に付ける7泊8日のキャンプ。川遊びや昆虫・植物観察会、魚の掴み取りと調理、鶏の命を頂くなどの活動を通して豊かな自然や多くの生き物・仲間によって支えられていることを学ぶ。

速報レポート1

日 時:7月27日(日)~8月3日(日) 7泊8日
場 所:若杉高原おおやキャンプ場
参加者:小学生24名、指導員5名、保護者・OB等50名(期間中入れ替わり)、兄弟の幼児4名
目的

昨今、子供たちは自然に触れる、生活者となる等の直接体験が少なくなっています。勉強や遊びだけではなく、働くこと、生活力向上、それに自然体験をと願い、夏休み期間での1週間にわたるキャンプを計画しました。

内容

7月27日(日)[午前]:移動 [午後]:テント設営、講座「キャンプ安全講座」「薪割り教室」
 待ちに待った、キャンプ初日!欠席者もおらず、みんなで揃って出発です。
昼食後は、1週間の生活の場を全員で協力して作ります。また、決まった仕事のない1年生も、少しでもみんなの力になれるよう、薪割り・鉈の使い方を教えてもらいました。危険な道具から遠ざかるのではなく身近に接することで、その本質を経験で学ぶことを大切にしています。


いってきま~す!

みんなで力を合わせて設営しました

教える方も教わる方も真剣です

7月28日(月)[午前]:講座「野山の生き物たち」 [午後]:川遊び、夜の虫集め
 朝は、かまど係、薪割り係、みそ汁係、洗濯係に分かれて、自分たちの仕事をすることから始まります。OBの中学生に教えてもらいながら、自分なりに工夫を重ねだんだん上手になってきます。
 午前は、虫によって生活場所・時間が異なることを学び、今日の夜に行われる夜の虫集めに備えました。
 午後は、近くの川に行き、川遊びを堪能しました。高さ5mからの橋の飛び込みは、一つの肝試し。
 1年生で飛び込んだ猛者も!その顔は、達成感にあふれていました。
 また、夜の虫集めでは、ミヤマクワガタやカブトムシを見つけました。


毎朝、みんなの朝ごはんを作ります

冒険って、楽しい!

水の新鮮な冷たさに、びっくり


この木に虫はいるのかな?

7月29日(火)[午前]:魚のつかみ取り [午後]:魚の調理
 朝の仕事の後は、魚のつかみ取り。魚の温かさ、ぬるっとした感じ、「命」を感じる瞬間です。
 捕まえた魚は自分でさばき、夜のおかずとしてありがたく頂きます。いつもよりも、残すことが少なかったのは気のせいでしょうか。他の生き物の命をいただくことで自分の命が繋がれている。当たり前のことではありますが、その実感を日頃の感謝につなげることができればと思います。


逃げじ逃さじ、必死です

一人一匹は、さばきます

炭火でじっくり焼き上げます

7月30日(水)[午前]:鶏の命をいただく [午後]:キャンプファイヤー
 私たちは毎日、誰かが育ててくれ、殺してくれた命を自分の命にかえていきています。お店で売られている肉は知っていますが、元の姿は知りません。生き物の命をいただくとはどういうことなのか、体と心で感じてもらうためのプログラムです。絶命させるときは、魚以上の厳粛さが漂います。茹でる、毛をむしる、解体する、調理する、全て自分たちの手で行います。「いただきます」の言葉にも、自然と気持ちが込められます。
 夜はキャンプファイヤーの大きな炎に見とれながら、自然の雄大さに身を任せました。


頸動脈を切って、絶命させます

関節を見つけ、解体します

炎って、なぜか落ち着きます

7月31日(木)[午前]:自由時間・休息 [午後]:肝試し
 疲れが溜まってくる中日午前中は、プログラムもなく自由に過ごしました。とは言っても、もちろん朝の仕事は行います。人数が多いので、洗濯係も大変。洗う、干す、たたむ、本人に返す。毎日家でしてくれている、保護者の方に感謝の気持ちが自然に湧いてきます。
 夜は、肝試し。気合をいれてスタンバイしていたのにリタイアする子供が続出で、誰も脅かすことができない保護者もいて、少し残念でした。


みんなの分を干していきます

いや、これは怖いです…

8月1日(金)[午前]:講座「登山教室」 [午後]:天滝渓谷ハイキング(高学年)、わはは牧場(低学年)
 キャンプ6日目にもなると、朝の仕事も効率よく上手にできるようになってきます。かまどでご飯を炊くために、どのように薪をくんだらいいか、吹いたらいいか、大分分かるようになってきました。
 今日は登山教室の後、高学年は天滝渓谷にハイキングに行きました。互いに声をかけながら山の景色を楽しみました。足の指の間をヒルに噛まれて出血が続く保護者もいましたが、どくだみの葉をあぶったものを付けると一発で止血。こんな場面でも、自然の偉大さを実感しました。
 低学年は、わはは牧場で牛や馬を見た後、牛の解体の様子を見学させてもらいました。一頭の牛から取れる肉の多さに、みんなびっくりしていました。


かまどは朝晩一日2回炊きます

川からの風が気持ちいい!

8月2日(土)[午前]:中高大学生企画運動会 [午後]:星空観察
 今日から参加の保護者も多く、明日にかけて一番参加者が多くなります。そこで、午前中は、ゲレンデ一面を使っての中高大学生が企画した運動会が行われました。子供と大人混合の3チーム対抗の運動会。時折雨交じりのお天気でしたが、みんな体と知恵を使い楽しく競技しました。
 今日の晩御飯は、チキンラーメン。毎晩御飯にテーマを掲げ、そのポスターを掲示しているのですが、今日のテーマは「トム・ソーヤナイト~どんぐりっこの冒険は終わらない~」。豚の角煮や煮卵、自分たちの畑で採れた野菜を合わせて、おいしく頂きました。
 夜は星空観察。懐中電灯の明かりを頼りに、夜のゲレンデの頂上まで登りました。あいにくの小雨交じりの天気で、星空も野生のシカも見ることはできませんでしたが、本当の暗闇に身を置くことができたのは、貴重な体験だったと思います。


競技の説明を聞きます

おいしくいだたきました

8月3日(日)[午前]:キャンプ場片づけ [午後]:移動、学童保育内片付け、解散
 今日は最終日。片づけ、掃除メインです。みんなで協力して元よりもきれいにしてから、お世話になったスキー場の方に挨拶をして、神戸に戻ります。延べ400名を超える7泊8日のキャンプだったにも拘らず、大きな病気や怪我をすることがなかったことにも感謝すると共に、子供たちがこのキャンプで得た経験を今後の生活に活かしてくれることを願います。


帰神前に記念撮影

感想(抜粋)

  • 川の飛び込みができたのがうれしかった(1年男子)
  • くわがたをつかまえることができた(1年男子)
  • きもだめしがこわかった(1年女子)
  • 魚釣りでバッタを捕まえるのがむずかしかった(1年男子)
  • テントで寝るのが楽しかった。来年は川の飛び込みをしたい(1年男子)
  • にわとりの首を切るのがんばった。あたたかかった(2年男子)
  • 虫をバックいっぱいとれたのがうれしかった(2年男子)
  • かまどでごはんをおいしく炊くことができた(3年男子)
  • かぶと虫を5匹も見つけた。牛や豚が思ったより固かった。かまどで火をつけるのが苦手だった(4年男子)
  • ○○がかまどを炊けるようになってよかった。低学年の面倒をもっと見てあげたらよかった(4年男子)
  • 川の飛び込みで工夫して飛び込めなかった。年下の子をしっかり見れたと思う(5年女子)
  • 仕事を全部回ることができた(5年男子)
  • にわとりを一人でつかまえることができた。天滝で初めて見る変な虫を捕まえた(6年女子)

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