NO団体名主な企画内容
29 たかしま災害支援ボランティアネットワーク「なまず」(滋賀県) 「いざという時 サバイバル~災害時に生き抜く力を知る訓練~」
ブルーシートと青竹でテント作成、ゴミ袋と新聞紙で寝袋作り、野外におけるトイレ・風呂・灯りなどの生活環境作り、自然観察及び防災知識を身に付ける追跡ゲームなどを行う2泊3日のサバイバルキャンプ。

速報レポート1

開催日時:2014年 8月2日(土)午後~8月4日(月)午前
開催場所:高島市新旭町里山体験交流館「もりっこ」施設及び館外周辺
参加者 :子ども 26人
     内訳
      1年生 男子1人
      2年生      女子1人
      4年生 男子7人 女子4人
      5年生 男子6人 女子2人
      6年生 男子3人 女子2人
      大人(保護者・一般)6人
      スタッフ
       講師 1人(蕎麦打ち)アドバイザー 1人
       なまずメンバー 17人   合計 51人
       関西テレビ放送クルー、びわこ放送スタッフ
目的

災害の発生等で、いきなり日常が非日常になった時、便利な生活を常としている子   どもたちが、その状況に立ち往生しないために生活の知恵と工夫で不便を乗り越え   ることを目的としたキャンプである。

活動内容(プログラム)

1日目(8月2日)
 13:00 ~13:30 受付
 13:30 ~14:00 オリエンテーション 
    ~15:30 トイレをつくる (4基 男子用2・女子用2)
    ~16:30 ブルーシートと物干し竿でテントをつくる
    ~17:00 ブルーシートとフォームクッションで寝袋をつくる
    ~17:30 各自のテントで持ち物の整理と寝床の準備
    ~19:00 夕食の準備と食事の時間(全てのメニューがポリ袋で湯煎調理)
 19:00 ~21:00 防災学習会 震災アニメ映画「地球が動いた日」鑑賞
         命を守るお話 石川学氏(アドバイザー)
 21:30 ~    就寝


開会(オリエンテーション)

三角テント製作

トイレ作り


トイレ完成

寝袋ができた(関西テレビより

湯煎調理した夕食

2日目(8月3日)
 6:00      起床
 6:30 ~    ラジオ体操
    ~8:30 朝食づくりと食事の時間(牛乳パック・針金ハンガーで調理)
    ~10:30 いざという時役だつ技を身につける時間
        ①ロープワークを学ぶ (本結び・巻き結び・もやい結び)
        ②応急手当を学ぶ (三角巾の使い方・レジ袋やバンダナで捻挫の固定)
    ~13:00 そば打ち体験・笹の葉ちまきづくりと昼食の時間
        2班に分けて蕎麦打ちとちまきづくりをローテーション
    ~15:30 ミッションクリアトレッキング(施設内ミニトレッキングコース)
 15:30    【想定外の事態発生】
        高島市に雷注意報及び予想時間雨量112ミリの注意報
        スタッフが集まり情報収集・協議の結果、避難することに決定
        降り出した雨の中、子どもたちを車に分乗させて3㎞離れた地域の集会場に
        避難開始、集会場到着時には大雨で車内で待機 避難所実体験となる

    ~19:00 予定していたたき火料理はできず、スタッフがテントを建て、炊き出し
        さながらの夕食準備。その間子どもたちは夕食後のプログラムの防災学
        習ゲームの一つ「インザリュック」で勝ち抜き戦を行う
        夕食の時間
        *準備していた軽トラックのお風呂を使うことができなかったので
         発泡スチロールの箱にお湯を溜めて希望者が行水
 21:30 ~    就寝 (集会場を男女に間仕切りし座布団2枚を敷いて熟睡


針金ハンガーで目玉焼き


牛乳パックを燃やして→


→ホットドッグができた

ロープワーク

笹の葉ちまきづくり


三角巾で応急手当

そば打ち体験

トレッキング

3日目(8月4日)
 6:00      起床(座布団を片付ける)
 6:30 ~    ラジオ体操(雨のため室内で行う)
    ~8:30  朝食の準備と食事
         (棒パンを焼く・チキンラーメンのサラダとポテチスープ)
    ~9:30   防災学習会(前日にできなかったゲームで防災知識を確認)
    ~10:30   振り返りの時間
          (1)感想文を書く
          (2) 講話「命にまっすぐ」石川学氏
 11:00      解散


テント生活から避難所へ

朝食の棒パン焼き

チキンラーメンと棒パン


全員集合後解散

感想

一番の関心事であった野外トイレは、抵抗なく利用することができた。超ハイテクトイレの生活に慣れている子どもたちにとって、自分たちで作った穴を掘っただけのトイレが珍しかったことや、災害時の最悪なトイレ事情の説明を丁寧にしたことが主な要因であろうか。いずれにしても、昼夜を問わず足繁くトイレ通いをし、その都度排泄物に燻炭と石灰を振りかけている(これをかけることにより、悪臭・病原菌が亡くなり、自然の土に戻る)子どもたちの姿に、災害時を乗り越えられるたくましさを見た思いである。
ここは田舎、都会の子どもには野外トイレのトレーニングの体験をぜひおすすめしたい。
2日目午後のプログラム進行中に(ミッションクリアトレッキングで山歩きの最中)高島市に雷注意報及び予想時間雨量112ミリとの情報を入手。さらなる情報収集を行い、協議の結果安全を優先し事実上の避難生活に突入。車に分乗した子どもたちを3㎞離れた地域の集会場へ移送。途中ゲリラ的な雨に襲われ、到着後も車内待機。その後はほぼ予定通りのプログラムをすすめることができた。集会所では男女の間仕切りをし、座布団2枚の夜具で睡眠をとるというテレビで見る風景さながらであった。
キャンプ終了後、家族は帰宅した子どもの感想に感動したという。いつもテレビを見て、ゲームばかりをしている子どもが、「家の中に物がいっぱいあることがふしぎに見えてきた。ぼく、テレビがなくても生きていける・・。」と。頼もしい、嬉しい感想を聞くことができた。

 なお、キャンプの様子は、8月8日  関西放送  スーパーニュース アンカーで放送されました。  http://www.ktv.jp/anchor/today/2014_08_08.html
 また、8月20日 びわこ放送 くらしセイフティー
8月23日  びわこ放送 テレビ滋賀プラスワン 夏休みスペシャル
     うぉーたんのわくわく子ども体験隊 ~”もしも”の時のサバイバル体験~
 で放送の予定です。



プログラム検索に戻る