NO団体名主な企画内容
6 NPO法人 岩手子ども環境研究所(岩手県) 「身体感覚をひらく自然体験 ~くずまき忍びの里~」
スタッフ全員が忍者になりきり、「忍びの里」を演出。その空間で、1泊2日の忍者ごっこを行い、参加者は見習い忍者として修行を重ね、最後に修了証として、秘伝の巻物を受け取るという、身体感覚をひらく自然体験活動。

「身体感覚をひらく自然体験 〜くずまき忍びの里〜」 [7/30-31]

 日  時:平成19年7月30日(月)〜31日(火)
 場  所:森と風のがっこう(岩手県葛巻町)
 参加者:小学生19名(1〜6年生)、スタッフ15名

「静かにしろ。修行はすでに始まっている。」
覆面姿の忍者に導かれ校舎の中に入ると、そこは暗闇の忍術道場。
怪しくゆれるロウソクの明かりと立ち並ぶ忍者たち、
そして鳴り響く太鼓の音・・・。
こうして、1泊2日にわたる「忍者ごっこ」が始まりました。

 岩手子ども環境研究所では2002年から葛巻町内の小学生を対象に
「子どもオープンデー」という日帰りプログラムを月に1度実施し、その中で「ごっこ遊び」や生活体験が
子どもたちの身体感覚をひらき五感で自然を感じる手段として適していることを確認してきました。
今回はこうした経験を活かし、さらにもう一歩進めた形で、1泊2日のプログラムを行いました。

初めのうちは異様な雰囲気に緊張していた子どもたちですが、すぐに忍者になりきって元気に遊び始めます。
2つのグループに分かれて、忍者道具(刀・手裏剣・吹き矢)作り、忍び足の術、木登りの術、川渡りの術などの
様々な修行を行いました。
そして、食事作りや掃除、ニワトリの世話、風呂焚き、畑仕事など
普段私たちが実践している循環型のライフスタイルも体験してもらいました。

みんなで作ったご飯を食べた後は、夜の森で座禅をする暗闇の術の修行です。
明かりをつけずに一人で闇の中に座っていると聴覚が鋭敏になり
普段は気づかない風の音や川のせせらぎが聞こえてきます。
子どもたちは初めての体験にドキドキしたようでしたが、どんな音が聞こえたのか想像力豊かに語ってくれました。

修行2日目の朝は掃除から始まります。
気合を入れて講堂やトイレの掃除をした後、朝食作りやニワトリの世話など、朝飯前の一仕事も行いました。
こうした日常的な家事仕事も「修行」という意味づけをしてあげると、子どもたちでも楽しみながらできるようです。
ご飯をお腹いっぱい食べてから、また修行の始まりです。
 この日の修行は、自分たちの力だけで焚き火に挑戦する火起こしの術や
相手グループが隠した宝を探す宝探しの術、そして最後の決戦「チャンバラ天下一武道会」です。
勝敗の行方が最後の試合まで分からない大接戦となり
優勝決定戦に勝ったグループは大歓声、負けたグループは悔し泣きという予想以上の盛り上がりを見せました。
がんばった両グループには、自然体験の心得を記した秘伝の巻物が伝授され
2日にわたる忍者修行は幕を閉じました。

 今回のプログラムは「忍者ごっこ」を通して自然体験を行うという実験的な試みです。
まだ完成したプログラムとはいえませんが、忍者になりきることで子どもたちの感覚が外界へとひらかれ
自然体験や他人とのコミュニケーションをとる下準備ができるように感じられました。
また、プログラムのストーリー作りや動機付けとしても有効な仕掛けでもあります。
今後も「忍者プログラム」の改良に取り組んでいきたいと考えています。



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