NO団体名主な企画内容
39 独立行政法人 国立青少年教育振興機構 国立曽爾青少年自然の家(奈良県) 「そに自然体験道場 ~異年齢交流を通した自立へのめばえ~」
日の出ツアー登山、湖での筏つくりと湖面探索などの活動のほか、自作テントによるソロキャンプを計画。自然体験活動と野営生活を通して、自立と協調心を育む活動を企画。

「そに自然体験道場〜異年齢交流を通した自立へのめばえ〜」 [8/29-30]

 日  時:平成19年8月29日(水)10:00〜30日(木)15:00
 場  所:青蓮寺湖周辺、国立曽爾青少年自然の家及びその周辺
 参加者:小学生(1年生〜3年生)21人、中高生4人

 <活動のねらい>

子どもが自然にふれあう機会が減少した今日、野営を中心とする協同生活を通して
便利な生活の中で忘れられがちな「自分のことは自分でする」「他人と協力する」などの
生きる基本を小学校低学年の子どもに体験させる。
また中高生は兄や姉の役割を果たしながら、共に野営生活を体験していく。
このことによって主体性を育み、責任感や自主性、自立と協調性を養い、人間的成長を促す。
また様々な冒険的自然体験活動を実施する中で、自然に親しみ、自然を大切にする心や積極的な行動力を育む。


 <活動報告>

※台風のため、7月14日〜16日開催を延期して行いました
※当日も雨天のため、スケジュールは変更しつつ進行しました

8月29日(水)
09:30  マイクロバス 近鉄名張駅東口より発車
09:45  青蓮寺湖親水広場 到着
10:00  開会式 記念撮影
10:15  着替え
10:30  湖での活動(ボート、いかだ、カヌーに乗って湖面探険)
12:00  雨天のため自然の家へ移動
12:30  受付・弁当(自然の家研修室にて)
13:30  アイスブレイク・ソロテント表札づくり・・・仲良くなるゲームと表札作りで交流
15:30  キャンプ場へ移動、ソロテントづくり・・・木の棒とシートで家づくりをしました
17:30  入浴準備→本館食堂に向かって出発
18:00  夕食(バイキング)
18:40  入浴
19:30  ミーティング
20:00  キャンプ場へ移動・就寝準備
20:45  各自ソロテントで就寝・・・自分がつくった家で、一人で寝ました

8月30日(木)
04:00  起床・日の出ツアー出発・・・まだ暗いうちから起きて、頂上をめざしました
05:27  日の出・・・だんだん明るくなって、朝焼けがキレイでした
06:30  キャンプ場到着
07:00  朝のつどい
07:30  朝食(野外炊飯)ごはん、みそ汁、塩鮭、卵料理・・・協力して野外炊飯
09:00  撤収作業、シート寝袋干し、後片付け・・・使ったものは後片付け
10:30  セルフ昼食づくり・・・各自、自分のごはんを炊きました
12:00  昼食・後片付け・・・もちろん使った後は後片付け
13:45  本館へ移動
14:00  ふりかえり・アンケート
14:45  閉会式
15:00  終了
15:10  名張駅行きマイクロバス 自然の家発車

 <活動プログラム>

1日目。
台風のため延期になっていた『そに自然体験道場メインキャンプ』の当日がやってきた。
1回目のプレキャンプで寝食をともにした仲間との再会である。期待に胸を躍らす子どもたちが集まってきた。
しかし、子どもたちの期待とは裏腹に、空模様は時折雨あしが激しくなる状態であった。
仲間との再会は青蓮寺湖親水広場である。雨の中を子どもたちが不安な顔で集まってきた。
マーキーテントの中で肩を寄せ合うように始まった開会式。
懐かしい顔をみるたびに笑顔がひとつふたつと増えていく。みんなで記念撮影をする頃には
あんなに降っていた雨もやみ、時折日ざしが再会の仲間を歓迎するかのように差し込んできた。
さあ、そに体験道場メインキャンプの始まりだ。
早速、湖に浮かぶ船をみつけた。
手作りイカダ,ゴムボート,カヌー,青蓮寺ダム管理所の方の協力で出していただいた作業船。
ライフジャケットを身につけた子どもたちは仲間に導かれいざ船上に。
船に乗る合間は、水辺で「キャーキャー」とはしゃぐ声。
さっきまでの不安な顔はどこへやら・・・。それぞれの船に乗って楽しい湖面探索となった。


カヌーで湖を探険

筏に乗ってみんなで漕ごう

今夜の我が家、ソロテントづくり

雨足が強くなったため、プログラムを変更し、曽爾青少年自然の家に移動しての午後の活動。
まずは自然の家の特別弁当に舌鼓をうった。
そして、リーダーを中心にキャンプネーム、ソロテント用の表札をつくり
続いて各自の名前を覚えたり、仲良くなるゲームをして楽しんだ。
雨もあがりキャンプ場に移った。ソロテントの設営に取り組むのである。
木の棒3本とブルーシート2枚で作る自分だけのテント。仲間の助けを得ながら、次々に完成させる。
中に入って寝心地を確かめる子どもたちの顔には、満足の笑顔と一人で寝られるかなという不安そうな顔があった。
その夜、ソロキャンプは始まった。歯磨きも終え、夜中の寒さ対策、虫対策もしていよいよ就寝となった。
昼の疲れから意外にもスースーという寝息を立てるのに長い時間はかからなかった。
時折、「ママー」と寝ぼけて叫ぶ子どもの姿も。
「明日は、朝4時に起きてね、おやすみなさい」


日の出ハイキング、夜明け前

カマドで朝食づくり

チタンクッカーでのセルフ炊飯

2日目。
夜明け前「起きなさい」という声から2日目は始まった。
子どもたちはすぐさま出発。『日の出ツアー』の始まりである。
寝ぼけ眼でまだ暗い後古光山の坂道を登る子どもたち。さあ、日の出とのご対面。
東の空が帯状に真っ赤になる。初めての出会いに感動し「早起きしてよかった」と・・・。
山を下りると和風の朝食づくり。ご飯とみそ汁、鮭を焼き、目玉焼き付き。おいしくいただいた。
その後、テントの撤収と、寝袋やシートを乾かすなどのおかたづけ。みんなでしっかりやっていた。
昼食は自分のご飯をチタンクッカーで、自分で炊いた。一人で水加減をし、火の強さ調節するのである。
どう炊けるか、ドキドキしながらの昼食づくりであった。

 <まとめ>

ソロキャンプについては、「私は一人で寝られるかなと思いました。
でも、一人で寝られたのでよかったです。お母さんに自慢できて嬉しいです」などの感想があった。
一人で寝たこと、朝4時に起きたこと、一人でご飯を炊いたことなど
初めての体験によって喜びを得た子どもたちに心の成長を促すことができた。
また、一人でなす事の困難さ、仲間など周りの人の助けがいかに有り難かったか
感謝する心も確実に育った『そに自然体剣道場』であった。



■別年度のレポート
2006年度 夢冒険「真夏にチャレンジ」 実施レポート
2005年度 夢冒険「真夏にチャレンジ」 実施レポート

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