NO団体名主な企画内容
15 寺子屋つばさ100km徒歩の旅実行委員会(新潟県) 「第11回寺子屋つばさ100km徒歩の旅」
"子どもたちが炎天下の中、4泊5日親元から離れ、100km徒歩の旅を歩き切ることを通して、自らの限界に挑戦し、困難を乗り越える事を実体験する。"

速報レポート1 「第11回寺子屋つばさ100km徒歩の旅」

実施日  平成30年8月8日(水)~12日(日)
場所   新潟県、三条市、燕市、弥彦村
参加者  小学生73名  中高生スタッフ18名 大学生スタッフ61名 社会人30名(うち指導者10名)
スケジュール

1日目 7:00結団式、8:30スタート、17:15三条市大崎山グリーンスポーツセンターゴール
2日目 5:00起床、6:00スタート、7:03朝食、10:25昼食、15:15三条市大面体育館ゴール
3日目 5:00起床、6:00スタート、6:30朝食、11:20昼食、15:30燕市体育センターゴール
4日目 5:00起床、6:00スタート、6:30朝食、11:20昼食、15:30燕市国上勤労者体育センターゴール
5日目 5:00起床、6:00スタート、7:15朝食、10:25弥彦山登山、15:30弥彦中学校ゴール、解団式

活動内容

1日約20kmの道のりを4泊5日かけて100km歩き抜くという体験事業です。5日間、大学生スタッフおよび中高生スタッフと参加者の子ども達が寝食を共にした合宿生活の中で、体験学習を通じて子ども達に「生きる力」を養ってもらいます。

活動詳細

今年は全国的にも記録的な猛暑の中、全国各地で夏の事業中止が相次いで、当事業も開催について様々な議論を行いました。熱中症に対する事前準備と管理体制を例年以上に整え、開催することになりました。参加者73名を支える学生スタッフ達は、5月から毎週末に継続開催された200時間に及ぶ事前研修を経て、4泊5日間に渡る子ども達との旅の行程をしっかりと支えてくれました。

参加した子ども達は、普段は車で素通りする故郷の三条・燕・弥彦地区を自らの足で歩いて、1日約20kmの行程を最後まで諦めることなくゴールに向かって歩き続けました。旅の途中で足の痛みを訴える参加者は日に日に増えていきましたが、協力を頂いている柔道整復師の先生たちによる足の治療(テーピング)で何とか最終日まで歩き抜く事ができました。

また、初日からホームシックにかかる子どもが続出して、学生スタッフ達も懸命に心のケアに奔走しました。
更に、過去の参加者であった中高生スタッフ達も学生スタッフのお手伝い等を通じて、支えられた側から支える側となって参加小学生を励ましてくれました。そうした中、次第に班の仲間たちとの団結も芽生え、ゴールに向かって助け合う姿勢が日を増すごとに濃くなっていきました。

そんな学生スタッフや中高生スタッフ達の支えの中で、子ども達は4泊5日の旅の行程を誰ひとり欠けることもなく、参加者73名全員完歩で5日目のゴールを迎えられました。5日間、わが子と会えなかった保護者にとっても限界への挑戦ということもあって、子ども達との再会は感動のゴールとなりました。


スタート地点での集合写真です。今年の参加者は73名でした。支える学生スタッフは61名+中高生18名。一人の参加者に対して、ひとり以上の対応が出来る体制となりました。健康面や、安全面の危機管理がこの事業の最も大切な要素です。自分の限界へ挑戦する旅が、ここからスタートしました。

今年は10班体制でした。班ごとに4泊5日を過ごします。日毎に班のメンバー同士の結束が固まってきます。

班には、リーダー、サブリーダー、セーフティーと3名の学生スタッフが張り付いて行動します。


毎晩、子ども達は9時に就寝となりますが、学生スタッフ達はその後にミーティングを行います。班ごとの発表をしてもらい、健康状態や精神面での報告をしてもらいます。全員で問題を共有することで、翌日以降にどのように改善していったら良いのかを周知させます。

ホームシックになる子は毎年続出します。1日目が最も多いですが、2日目、3日目と日を追うごとに少なくなっていきます。学生が寄り添い励まして、ゴールを目指します。

この事業では子ども達に様々なきっかけを与えますが、中でも「積極的な姿勢」は大切な要素です。


手を挙げるにも、歩調コールをするにも、一生懸命になって自ら進んでやる姿勢が日に日に濃くなっていきます。

地域の方々からの応援を、街のあちこちで頂きます。

様々な支えの中で、この事業が成り立っていることを、子ども達に伝えるのも、学生スタッフたちの大切な役目の一つです。


歩行する隊列部隊とは別に、裏方を担う「生活補助課」「給水運搬課」が食事の準備や清掃、飲料水の準備を行います。この写真のように、毎朝500mlのペットボトル2本を配布します。

今年は災害級の猛暑ということもあって、高圧洗浄機を使ったミストシャワーも導入しました。

水掛けは、15分に1回のペースで行い熱中症の対策については万全の体制で臨みました。


毎日、午後には楽しいおやつの時間があります。1日目はトマト、3日目はきゅうり、といった夏野菜を出しました。苦手な子も皆で食べると美味しいようで、かなり塩分の効いたきゅうりも残さずに食べていました。

地域の神社で休憩して、宮司様からも応援してもらいました。

毎日、昼と夕方には地元の柔道整復師の先生方から足のケアをして頂いてゴールを目指しました。


毎晩、寝る場所は体育館となります。寝袋で雑魚寝ですが、疲れた子ども達は毎晩熟睡です。

学生スタッフと過ごす最終日(4日目夜)は、班ごとに振り返りを行いました。みんな涙です。

とうとう最終日の5日目、お陰さまで参加者73名が全員完歩でゴールすることが出来ました。


5日間、親元を離れて頑張っていた子も、ゴールと同時に大粒の涙を流しながら親元へ帰って行きました。

この事業は、保護者の方々にとっても「限界への挑戦」となる旅です。感動の再会となったゴール会場でした。



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