NO団体名主な企画内容
4 向陽台青空スポーツ少年団(宮城県) 「夏の蔵王に住む動物や魚、夜の森で活動する生き物、星を観察しよう!」
小学校低学年を対象に、ハイキングやキャンプファイヤーなどのプログラムを子どもたちの自由な発想で組立て、発想力や表現力を育む活動。衣服を着用して清流に飛び込む沢遊びを行い、自然と親しみながら身を守る力の向上も目指す。

速報レポート

実施期間 平成24年 7月 21日 ~ 平成24年 7月 22日 
地  域 宮城県刈田郡蔵王町
参加者  小学生15名(定員25名)
目的

都心で暮らす子どもの五感は鈍くなる傾向にあり、生きる力や身を護る力(危険予知や回避能力)にも影響を及ぼし始めています。今回は、日常生活から離れる自然体験によって、自然の良さや厳しさを体感しながら五感を研ぎ澄まし、こうした危機の脱却一助にしたいと思います。
また、グループワークを通じてのコミュニエィ醸成、目標達成に向けての発想力、発表・表現力を体得することをねらいとし、保護者等を含めた「元気なあいさつ」を実践します。
活動は、安全な取り組みを優先し、指導者の行動を真似しながら実施します。続いて簡単な課題を与えてこれを実践することを通じ、子どもの小さな成功・失敗体験を通じた新たな好奇心を育み、帰宅後の生活場面等での意欲を高めることをめやすとします。

内容

1日目(7月21日)
仙台市泉区出発8:00
自家用車にて移動、休憩
宮城県蔵王自然の家到着、出会いの集い9:30

プログラム(1)
「いのちを護る、着衣水泳とハイキング」10:00-12:00
 新緑に覆われた蔵王の山をハイキングしながら、身体とこころを開放し、沢にて着衣水泳をするようプログラムを組みました。しかし、折からの雨と寒さから中止しました。ぜひ、来年は成功させたいです。
こうした中でも、ドキドキして吊り橋を渡ったり、急な斜面では手をつないで登りきるなど、一人ではできないことも協力することで成し遂げることを実感しました。こうした心の開放が次のプログラムの成功を予見させてくれます。

プログラム(2)
「ニジマスを獲ろう!調理しよう!!」14:30-16:00
 沢でニジマスを獲り、調理をしようと計画していたものの、直前の放射能検査で天然の魚から制限を超える値が出てしまったため、養殖ニジマスを野外炊飯場に持ち込んで仮設池を作り、捕獲を体験しました。
魚をつかもうと力が入るほど逃げ回るニジマスに四苦八苦しました。そこで子どもらは、四方から追い込む作戦を考え、見事に全尾の捕獲が成功しました。
この後は、ニジマスの腹を短刀を使って割き、内臓をきれいに取り去り、塩をふって焼き魚を作りました。普段は、魚の骨を嫌って食べず嫌いの子ども達も残さずにすべて食べていた姿は驚きでした。
魚の捕獲前に指導者から、「ひとつの命を奪って、自分たちは生きている。奪った命を大切に思うのなら、感謝して残さず食べよう!そして身体を鍛えて自分の命も守ろう!」という言葉かけがあり、これを大切に受け容れてくれた成果だと思います。

プログラム(3)
「火の大切さ、怖さを知ろう」18:30-20:00
・雨降りのため、体育館でのキャンドル・サービスへ変更しました。
・他プログラムの合間時間を利用し、父兄も一緒になって活動できるスタンツを学生コーチのリードの元に、子ども達がアイデアを出しました。
そこでレクダンス「マイム・マイム」と、子ども達による振付アイデアを盛り込んだオリジナルダンス「ポケットモンスター」が出来上がりました。教えられるだけのダンスと異なり、自分の考えも盛り込まれたダンスはとても気に入ったようで、これにつられた参加者も活き活きと踊ることが出来ました。
・神聖な儀式における神の子の選出も、子ども達の話し合いで決めました。多くが低学年であるにもかかわらず、こうした話し合いができるほどまとまりのあるチームワークとなっていることは、周りの大人を大変驚かせました。

プログラム(4)
「ナイトハイキング(星と夜行生物をさがそう」・・・雨天中止

温泉入浴20:00
自由時間20:30
就寝21:30
2日目(7月22日)
起床6:00
朝の集い6:30
朝食、清掃、身支度7:00
軽スポーツ 8:00

プログラム(5)
「カブトムシを捕りに出掛けよう!」9:30-12:00
カブトムシやクワガタムシの採集できる状況や飼育方法を勉強した後、森の中に入りました。
木にすがるカブトムシ等を採集することができましたが、ごく少数でした。次いで、木の根元を掘り起こし隠れていたカブトムシを見つけることが出来たグループもあり、森の中に時折歓声があがりました。見つけた時の楽しみ(=成功体験)を求めて、子どもも親も指導者もひとつになって考え、行動に移す協同作業が出来たことは、カブトムシ採集の楽しさ(=内発的動機が満足される楽しさ)を一層深めてくれました。

昼食12:00
別れの集い13:00
解散 15:00

まとめ

あいにくの天候と東日本大震災による放射能の影響などで、予定していたプログラムが実施出来ず大変残念でした。しかし、その分、縦割りにしたグループの活動が活発に行われ、目的とする「目標達成に向けての発想力」「発表・表現力」を体得することができました。
自然体験活動は、はじめて野外活動を経験する子どもをターゲットにプログラム等を企画しました。そこで、大自然に挑み、楽しむには、多くの仲間とのコミュニケーションが大切であることを知ることができたものと思います。
来年度こそは、放射能の影響が薄らぎ、再び自然と共生する体験を味わいたいと思います。





























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