NO | 団体名 | 主な企画内容
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学校法人 きのくに子どもの村学園 かつやま子どもの村小学校(福井県) |
「かつやま子どもの村小学校 サマースクール」 日常とはちがう環境の中で、活動を通して手足や頭を使い、子ども達が「新しい自分」に気づく本格的でダイナミックな「衣食住」を中心にした自然体験活動。 |
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「かつやま子どもの村小学校 サマースクール」 [8/8-11]
日 時:平成18年8月8日(火)〜11日(金)
場 所:きのくに子どもの村学園
参加者:小学生38名
「ようこそサマースクールへ」 かつやま子どもの村小学校校長 松田 敏明
第9回かつやま子どもの村サマースクールに集まってくれたのは38人です。そのうち、2回目3回目という人は全体の半分より多くて23人もいます。その他、今回が初めてという人でも、きょうだいの誰かが来たことがあってとか、知り合いに紹介されてと言う人がほとんどです。どこから来てくれたかを見ると、福井・石川・富山・新潟から約半分の20人、京都・大阪・兵庫の近畿地方から約10人、残りは愛知・神奈川・千葉・埼玉・茨城となっています。近くからも遠くからもよく集まってくれました。ありがとう。大歓迎します。このせっかくの出会いを大切にして、全国に友だちの輪を広げてください。
さて、私たちは毎年活動の内容を変えています。前の年にどんなに面白い活動ができても2年連続で同じことをすることはありません。内部でそう決めているのです。それは新しく楽しいことを考えることや、未知の事柄にチャレンジすることが、
学びの原点だと思うからです。人は楽しいことに夢中になったり集中しているときにこそ、より知的に深いものや、多くのものを獲得しているのです。どんなに立派な教えも、いやいや学ばされていては心にとって何の栄養にもなりません。
では、人にとって何が本当に楽しいことなんでしょうか。個々の具体的なことは人それぞれでしょうが、共通するのは、ここぞという大切な場面で自分が選んだり決めたりできることではないでしょうか。自分が納得して決めたことの結果に対しては、良いも悪いも子どもたちは素直に喜んだり受け入れたりするものです。またそうだからこそ失敗からも多くを学ぶことができるのです。こうした中で、子どもたちは自ら学び、自らを鍛え、自らを成長させていくのです。
私たちもまた、毎年、多くの新しい子どもたちと接することで、新たな発見と喜びを経験させてもらっています。そして自らの知的な好奇心と素直に感動できる感性が、まだまだみずみずしいということを喜びを持って確かめさせてもらっています。
オリエンテーション
いよいよ、サマースクールがはじまりました。
子どもも大人も楽しみにしていたこの日、体育館での受付第1号は、草馬くんでした。リピーターの笑顔満点な顔の子もいれば、不安そうな顔の子も。全員で38人の子が集まりました。
校長である松田さんの話でオリエンテーションがはじまりした。
それから日程の説明の後、コースの紹介がありました。はじめのアンケートで子どもの数が偏っていたので、どのコースも子ども集めで必死。実際に作るモノをみんなの前に出して子どもの目をひきつけたり、模型を見せて、「秘密の場所で創るよ」と言ってみたり、どんなものを作って食べるのかをアピールしたりと大人は頑張りました。大人はどうなるのか心配でしたが、みんな気持ち良くきれいに3つのコースにわかれてくれホッとしました。
玄関で集合写真を撮り、そして寮のオリエンテーションをするために寮へ移動しました。小さい子が、体と同じぐらいの荷物を背負ってオッチラと歩いている姿はかわいいものです。これから、どんなことが起きるのかワクワク、ドキドキ!!
食キング1日目 「流しそうめん」
「いつもよりたくさん食べてます!」
「自分で作ったからおいしいのかな?」
「これで一人二人前なの?まだまだ入るよ」
一言「うまい!」
食キングコースの一日目、そうめんが流れていっている時のみんなの声です。
このコースを選んだのは、花音ちゃん、奈奈良ちゃん、紘雅くん、勇人くん、実紗季ちゃん、翼くん、陽一郎くん、友哉くん、隆章くん、麻帆ちゃん、苑加ちゃん、栞ちゃん、大地くんの12人でした。コースでは最初、そうめん台の模型を見て、作り方を考えました。まず樋の部分は、太い竹を二つに割って、中の節を取り去ります。その樋を乗せるのは3本の竹を組んだ台です。この3本脚は、ロープで締めるところもだんだん低くしていかなくてはなりません。そうしないと水やそうめんが流れないからです。さらにこれは3本の脚なので立たせて安定させるのも中々難しそうな代物です。さて、それができると今度は、つけ汁の椀を自分で作ります。箸は小刀を使ったりして少し難しいので作りたい人だけが挑戦することになりました。
何をするかが分かるとみんな一斉に竹に向います。女の子たちはノコギリを使ってまずお椀作りから取り掛かります。男の子たちは太い竹を割ってみたいと竹割りナタに挑戦です。竹は節が割れるとき大きな音をたてるのでドキドキ愉快です。
3本脚には予想通り苦戦しました。立てたとたんにひっくり返るのです。誰かが、「脚の下を掘って埋めればいいよ。」と言いました。さっそく鍬とスコップを持ってきて穴を掘りました。さらにブロックで動かないように固定して出来上がりです。樋の高さも真中が水平になってしまったので脚の高さを上げたり下げたりして調整をしました。こうやってそうめん台が完成しました。
その後、竹を削ってはしを作る人とそうめんを湯がいたり薬味を用意する人に分かれて作業をし、流しそうめんとスイカを楽しみました。
「作るときは、竹を切るのはむずかしかったけど、ソーメンはおいしかった。自分たちでおわんとはしを作ったのが印象的だった。また、今度できたらやりたい。」
岡崎 陽一郎
「最初竹を半分に割るのが大変でした。竹の中には節があって、それをトンカチでとるのも大変でした。手作りのそうめんはとてもおいしかったです。」
田坂 勇人
「自分たちで作ったソーメンは、竹でソーメンを流す台を作るのがとても難しかったです。だけど自分たちで作ったそーめんはおいしかったです。」
おかざき ひろまさ
「最初は樋を作りました。だけど半分に切るのがとてもたいへんでした。次に土台を作りました。最後に流しそうめんを食べました。とてもうまかったです。作るのはむずかしかったけどとても楽しかったです。」 井上 翼
「自分で竹を切ったりはしを作ったりすることや流しソーメンの流す台を作るのがとっても楽しかったです。もっとこんなことをやってみたいです。」 加藤 友哉
「今日は、冷たいものがいっぱいありました。冷たい流しソーメンや川遊びがあってとっても涼しかったです。コースでは流しソーメン台やお椀などを作ってソーメンを流して食べました。おいしかったです。川遊びでは水の中に入ると魚がいました。楽しかったです。」 菅谷 苑加
「今日、食キングのみんなで流しソーメンをしました。そしてソーメンを流す台を作り、それからソーメンをゆでたり薬味をならべたりして準備をしました。自分の作った器でおいしいソーメンを食べました。冷たくておいしかった!」 藤沢 栞
食キング2日目 スペイン料理「パエリア」
この日のメンバーは、花音ちゃん、実紗季ちゃん、勇人くん、貴俊くん、星くん、杏優ちゃん、学くん、蘭ちゃんの8人です。食キングコースは単なるお料理コースではありません。今日はタライのような大きな鍋で、屋外にある手作りのコンロ(バーベキュー炉)で、めったに作らないメニューで、スケールの大きなアウトドアクッキングを計画しました。
まず、1時間目、勇人くんと貴俊くんがバーベキューハウスのレンガのバーベキュー炉(もちろん手作りのもの)で火おこしをしています。パエリアの大鍋をかけるためです。「煙が目にしみて、泣きながら、やったよ。」と大健闘の様子を話してくれました。台所では星くんがパエリアのお米の準備です。分量を計り、オリーブオイルで炒めました。たくさんのお米の量なので、フライパンが重くなって、ちょっとお米がこげてしまいました。でも、みんなそんなことは気にしません。だって、今日のパエリアは、スケールの大きなアウトドアクッキングなのですから。次に、パエリアにはかかせないサフランを入れたお湯を作ってくれました。
野菜担当は、花音ちゃん、杏優ちゃん、蘭ちゃんです。玉ねぎ、パプリカ、ピーマン、トマトなどスペイン料理には欠かせない色とりどりの野菜です。3人の感想は、「パプリカはピーマンより、硬くて切るのが難しい。」とのこと。肉とシーフードの担当は実紗季ちゃん、学くんです。イカの内臓と吸盤をきれいにとるのはちょっと気持ち悪いようでしたが、我慢して上手にとってくれました。あと、タコを切ったり、エビの皮をむいたりしてくれました。こうしてパエリアの食材が準備されました。
さて2時間目、バーベキューハウスで大きな鍋に油を入れてニンニク、野菜、米と次々入れていきます。その頃、勇人くんと貴俊くんは今度は台所に入って、焼き鳥の準備をしてくれてました。大きな肉のかたまりを一口大に切って串にさしていきます。ねぎやシシトウも串焼き用に準備しました。
では最後にこの日の昼のメニューを紹介しましよう。パエリアと野菜と肉の串焼き、トマトとレタスとニンジンのサラダ、スイカ、はやと瓜でした。大きい子も小さい子も本当によく食べました。
「にくを、きるのがたいへんだった。」 村上 貴俊
「ぼくはやきとりを作るとき、はじめて肉を切った。肉はぬるぬるしていてなかなか切れなかった。自分が作ったやきとりは最高だった。」 寺尾 勇人
「ぼくは、肉とシーフードの係で、肉などを切ったりしてたいへんだったけど、完成したときはすごくおいしかったので、よかった。」 野ッ俣 学
「ぼくは食キングでへんなのとへんなのをまぜました。そしたらへんなおになりました。ぼくはいみがわかりませんでした。」窪瀬 星
わくわくハウス1日目
なんと豊かな想像力!
3つの素敵な家(基地?隠れ家?)ができあがりました。「ぼくたちのが一番かくれがっぽい」「家なんてできないと思っていたのに、できてうれしい!」「小屋の中涼しい〜、快適かいてき」などの声が聞こえてきました。それもそのはず、みんなとっても苦労して作ったのですから・・・。
朝のミーティング後、活動の舞台となる林へさっそく移動。グループに分かれて場所探しをしました。建物の形や、どんなデザインにするのかは自分たち次第。大人は初日に模型を見せただけで、「こんなのにしたら?」とか「これを作ろう」など一切言いません。困ったときだけ助けます。子どもたちはいろんな意見を言い合っていました。イメージをどんどん膨らましていきました。
高い所にロープを結びつけたかった蘭ちゃんと美季ちゃんは、はしごが必要でした。はしごが見当たらず困っていました。すると、なんと自分たちで作り始めたのです。とてもたのもしい2人でした。美季ちゃんはドリルで穴をあけるのは初めてで、「歯医者さんの音みたい」といいながら楽しそうに作業していました。
寿隆くん、亜門くん、堯くん、覚くんのグループは、想像しているものが異なるようで、時には言い合いになることもありましたが、少しずつ着実に作っていきました。林の中に、いかにも素敵な秘密基地ができました。小高い場所に建てたので、ロープをつたって登れるように工夫しました。みんなとっても満足そうな表情をしていました。「旗をたてたい!」「もっと丈夫にするぞ」など次から次へとやりたいことが出てくるようでした。
倫子ちゃん、友貴ちゃん、佑奎ちゃん、杏優ちゃんゃんたちは、白い三角屋根の家をつくりました。一番背の高い友貴ちゃんに柱の高さを合わせるなど、しっかり頭を使って考えながらやっていました。センスのいいかわいらしい家でした。
環ちゃんはティピーを作りました。布の張り方をよく考えていました。上と下の布それぞれに穴をあけてロープでつなぎ合わせました。
1年生の泰己くんは手すりをつけようと木材を切りました。太い木だったのですが、一生懸命切っていました。そのときの集中力と粘り強さに驚かされました。
なにはともあれ、子どもたちの発想と想像力の豊かさに脱帽の1日でした。
わくわくハウス2日目
1日目には殺風景なただの山だったのが、2日目のメンバーが到着するときにはプチペンション村になっていました!
基地作りに魅せられて前日から続いて参加した8人+新メンバー9人です。
亜門くん、堯くん、覚くん、寿隆くんは、さっそく、昨日作った基地の周辺を整備したり、斜面を上り下りしやすいように梯子を作ったりしました。終盤には隣にもう一つ新たな基地を作り始めた頃にはすっかり口げんかも減って、熱中していました。
倫子ちゃん、友貴ちゃん、佑奎ちゃんたちは、白い三角屋根の家の周辺にシーソーやミニブランコを作っていました。電動ドリルもばっちり使いこなしました。
翼くん、隆章くん、友哉くん、陽一郎くん、紘雅くん、勇人くんは、敷地の奥の一番陽当たりのいい場所に作り始めました。柱をたてて、片流れの屋根を取り付け、涼しげな布の壁と簾の床も加えられました。材木の切れ端にロープを巻きつけた枕までできあがり、汗びっしょりの満足そうな顔が並びました。
環ちゃんと今日来た若奈ちゃん、紗世ちゃん、苑加ちゃんは、一緒に新しい基地づくりを始めました。3本の木に目をつけて、地面から1mちょっとの高さに地面に水平に角材を結び付けました。真上から見ると三角形の外枠ができたのです。そこに昨日つくってあった梯子を床代わりに載せました。4人が恐る恐るのぼって腰をかけると、そこはさわやかな風が吹く別世界。みるみる笑顔がはじけました。
「今日はすべり台を作りました。まずははしごを作りました。ドリルで穴をあけてくぎをうちました。木をきったりもしました。」 水上 蘭
「私はお家を作りました。作ってるとちゅうで、家がテントみたいなのになりました。でもとっても楽しかったです。」 徳吉 あゆ
「今日はとしたかくんとわくわくハウスのはしごをつくりました。ドリルやかなづちをつかいました。一度はずれて時間がかかってしまいました。」 田中 亜門
「きちをつくった。たのしかった。ぼくたちのがいちばんかくれがみたいだった。」 藤澤 たかし
「さいしょは4人での話しあいがすすまなかったけど、おとなが協力してくれたから、きちができました。こわれそうだったけど4人とも上にのれて楽しかったよ。」 塚本 紗世
「さいしょはまよったけど、きちができてよかった。おとなが協力してくれたよ。」 近藤 若奈
「今日は基地作りをしました。シーソーもつくりました。基地はほぼ完成でシーソーはまだ完成していませんでした。次もわくわくハウスにして、そのつぎの日もわくわくハウスをえらびます。」 奥山 友貴
かなづちトントン1日目
この学校のサマースクールでは「食キング」「わくわくハウス」「かなづちトントン」の3つのコースを、子どもが毎日選ぶことができます。さらに各コースの中でもなるべく活動に幅をもたせています。たとえば「かなづちトントン」では、木の車・弓矢・水鉄砲・凧などから、自分のやりたい活動を選ぶことができます。
南川裕貴くん、寺尾勇人くん、村越草馬くん、野ツ俣学くん、窪瀬星くん、村上貴俊くんは弓矢と水鉄砲の活動を選びました。みんな元気のいい男の子です。周りの子たちと声をかけ合いながら竹を器用に加工してどんどん形にしていきました。作業の早い子は1時間ほどで完成させると早速弓を引いてはそのできばえを楽しみました。欲張りな子達は、次は凧づくり、次は車づくりといそぎ足で他の作業に移っていきました。
山口リエちゃんは凧づくりを選びました。ジーッと説明書きを見て黙々と作業をすすめました。年長ながらなかなか器用な手つきで、前半だけでよく飛ぶ凧を完成させました。その後は車もつくりたい、弓矢もつくりたいと好奇心旺盛でした。この日は、弓矢も完成させました。
トントン号(木の車)づくりの活動では、厚さ1.5cmの板を使って車を作りました。完成すれば実際に自分たちが乗って動かせる代物です。一番手のかかるこの活動を選んだ山口栞ちゃん、森憲新くん、野ツ俣享くん、近藤若奈ちゃん、塚本紗世ちゃん、武内里奈ちゃんは全員2・3年生です。
ノコギリやトンカチを持つのは初めてという子も多く、最初の作業はなかなかすすみませんでした。釘が曲がったり、木材の横からはみ出してしまったり…。その度に、釘を抜いたり、セロハンテープで貼ったりと、また作業が増えてきます。しかしどの子も、試行錯誤を繰り返しました。小さな釘を使ってみる、木材の置き方をかえてみる、ネジ釘とドリルで打ち直して見る…など。そういった過程をくりかえすごとに子どもたちは集中力を増していきました。
結局、朝9時から12時半までこの子達は休憩も取らずに作業を続けました。途中で「おやつの時間だけれど、休みをとらない?」と誘ってもみんな「後にする」と顔も上げずに言うのでした。最後には木工作業がはじめてという子もタイヤの4つついた車を完成させました。
子どもたちが自分の好きな活動を選んだとき、彼らは驚くほど集中し、目いっぱい楽しみます。みんな本当に生き生きとしていました。
かなづちトントン2日目
サマースクール2日目。この日もみんな元気に生き生きと活動しました。
山口リエちゃん、南川裕貴くん、森憲新くん、武内里奈ちゃん、松山泰己くんは、トントン号を作りました。
裕貴くんは、前日、弓矢と水鉄砲と凧、今日はトントン号と、2日間で4つのおもちゃを完成させました。
リエちゃんは、午後も熱心に取り組み、完成させました。
憲新くんは、2つ目の木の車に取り組みました。マンモス号という名前です。エネルギッシュにどんどん作業を進めていきました。
野ツ俣享くん、山口栞ちゃん、里奈ちゃん、美季ちゃんも集中して丁寧に作り上げました。享くんの車は、カラフルな雷の模様がついたサンだー号です。里奈ちゃんは、イスのところに色使い豊かなポケモンとドラえもんの絵も描きました。みんなで試運転を楽しみました。
村越草馬くんは、昨日に続いて弓矢と、矢を入れるためのケースを作りました。今日の分はお友達へのプレゼントだそうです。手際よく集中して取り組んでいました。
藤澤栞ちゃん、倉本真帆ちゃん、倉本奈奈ちゃん、山口栞ちゃんは、水鉄砲を作りました。竹筒に、スポンジを巻いた棒を差し込み、竹の穴から水を飛ばす形のものです。よく飛ぶかどうか試しながら、棒に巻き付けるスポンジの大きさやひもの巻き方をかえるといった工夫をしていました。棒に巻きつけたスポンジが十分な大きさでなく、逆流してきた水がかかり、「くつがべたべたになった」と言いながらも、楽しそうに遊んでいました。
みんな、休憩も「いらない」といいながら、熱心に活動に取り組んだり、自分の作ったおもちゃで遊んだりする姿がとても印象的でした。
「きょうトントンごうをつくりました。きのうはゆびをのこぎりできったけどとてもたのしかったです。またつくりたいです。」 武内 里奈
「かなづちトントンでトントン号ができました。くぎがまがってたいへんでした。でもドリルでタイヤをつけるのがおもしろかったよ。」 塚本 紗世
「みずっぽうをつくってたのしかった。」 くらもと なな
「今日、竹の木で水てっぽうをつくってあそびました。プレートをつくりました。楽しかったです。」 藤澤 栞
「とんとんごうのくぎうちがたのしかったです。あしたは、ゆみやがつくりたい。」 松山 泰己
ミーティング
かつやま子どもの村小学校では、学校でも寮でも、ミーティングがよく行われます。活動の内容を考えたり、楽しいことを企画したり、困ったことなど、実に様々なことが話し合われます。
サマースクール1日目は、議長を決めることから始まりました。「議長をやりたい人?」の問いかけには、残念ながら返事がありません。長い沈黙の結果、2年生の窪瀬星くんが立候補しました。早速、「寝る時間と、朝食の時間」について話し合いが始まります。まず寝る時間ですが、最初は自分の寝たい時間を意見する子が目立ちましたが、次第に小さい子のことも考えた意見が出るようになりました。多数決の結果、10時に決まり、8時半に寝たいという意見があったこともあって、寝ている子の近くではうるさくしない、ということも決まりました。朝食の時間も同じく多数決で8時に決まりました。
2日目の議長は、しばらく沈黙があった後、「一人では緊張するけど二人だったら…。」と5年生の窪瀬 環さんと、菅谷 苑加さんが立候補しました。議題は、「寮での朝の過ごし方」についてです。実はこの日の朝、5時半ぐらいからみんな起き出し、6時半には廊下を走り回り、うるさくて目が覚めてしまう状態でした。困った人から話を聞いて、解決するにはどうしたらいいか議長が話を進めます。話し合いの結果、「7時までは部屋から出ない」と決まりました。次の日の朝はとても静か。気持ちよく目覚めることができました。
3日目は、サマースクール最後のミーティングです。「議長やってくれる人?」と聞くと、昨日までは沈黙があったのに、5年生の熊野 隆章くんと、3年生の岡崎 紘雅くんがさっと手を上げました。パーティーの係りを決めたり、食器片付けの募集がありました。3回のミーティングでしたが、回を重ねるごとに意見がよく交わされ、内容の濃いミーティングとなりました。
川遊び
8月9日(水)午後、北郷にある岩屋川の清流に川遊びに行きました。川遊びは子どもたちの人気コースです。学校から車で30分ほどある北郷の岩屋川の清流に行きました。川にはたかはや、おいかわなどの魚が泳いでいました。みやま川トンボも飛んでいました。
子どもたちは、冷たい川の中に入り、水の中にもぐったり、水かけをしたり、石の上を跳んだりして、楽しく遊んでいました。水かけをして、大人をビショビショにぬらしていました。流れに身をまかせ浮かんでいる子もいました。魚を素手で捕ろうとしている子もいました。石の上を落ちずに渡るゲームをしている子どもたちもいました。何度も落ちてやり直ししながらも楽しくあそでいました。暑さを忘れた1時間ほどの川遊びでした。
「ぼくは、川に行って友だちと遊んでいてたまたま水中を見てみたら魚がいたので手でつかまえようと思ってやってみたら、魚がすばしっこくてなかなかつかまえられかったけど、最後らへんになってもつかまえられなかったけど魚にさわれたのでうれしかったです。」 熊野 隆章
「きょうは川へ遊びに行きました。川へ行ってさいしょ川の水に入ったとき、とても冷たく手気持ちよかったです。だいたい1時間ぐらい入りましたがとっても早く感じました。」 倉本 麻帆
パーティー
サマースクール3日目の午後は、最初なにの予定もありませんでした。コースも入れず、学校から「○○をする時間」というのも決められていませんでしたが、みんなで何かたのしいことをしよう!という意向だけはオリエンテーションで伝えてありました。もっと詳しくは、毎日あるミーティングで自分たちで話し合って決められる、というわけです。
さて、では一体いつこの議題がミーティングに挙がったかと言うと、それは2日目の午後、16時半からのミーティングでした。議長さんが「明日の午後にやりたいこと」を聞くと、子どもや大人から「球技大会がしたい」「部屋ごとの出し物」「パーティー」「夏祭り」と幾つも意見が出て、多数決の結果、パーティーに決まりました。そこで委員を募集したところ、勢いよく手を挙げてくれたのが1年生〜5年生までの以下の10人です。
倉本奈々ちゃん、水上蘭ちゃん、嶋田美季ちゃん、田坂勇人くん、岡崎紘雅くん、井上翼くん、岡崎陽一郎くん、加藤友哉くん、藤沢栞ちゃん、倉本麻帆ちゃん。当日は、委員の10人を中心にサマースクールに参加した全員が準備から取り掛かり、たっぷり3時間のパーティーをめいっぱい満喫しました。
スポーツ大会のドッジボールで大活躍の隆章くん、一方のゲーム大会で進行役は蘭ちゃん、当たりくじを引いてすいか割りができたリエちゃん、友貴ちゃん、夜ご飯(屋台風)のスイカを片手に「すいか割りのと合わせて、これで4つめ」と裕貴くん。流しそうめんが始まると皆、いっせいに集まってきました。日も沈み、いよいよメインの後半では、まずキャンファイヤーに灯がともり、ゲームをたのしみました。パーティーのメイン、きもだめしと花火では、だれもがきゃあきゃあ言いながら各々に楽しんで、あっという間にパーティーの終わりがやってきました。
今回のパーティーには、サマースクール中、別の作業をしていたかつやまの中学生十数名も一緒に参加しています。パーティーで小学生と中学生がぐっと仲良くなりました。ある中学生が惜しむように言ったことば。「パーティー終わってほしくない〜!さみしいわ〜。」
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