NO団体名主な企画内容
38 松尾小学校 エコクラブ(京都府) 「空き缶で買った只見の森、日本の自然を守ろう(小さなエコロジストの育成)」
空き缶や古紙を売った収益金や地域でのクリーン作戦で回収したゴミを売った収益金で、福島県の只見の森林を買い、森の手入れや動植物の調査を行うなどの環境教育。

「空き缶で買った只見の森、日本の自然を守ろう」 [2006/4-9]

 松尾小学校では、数年前から環境委員会が中心となって
 リサイクルできるアルミ製の空き缶や古新聞や雑誌、段ボールなどを集めている。
 その空き缶や古新聞を売ったお金を資金として
 日本の自然を守るために、少しずつ福島県只見の森林を買い足している。



昨年度の収益金で50平方メートル増やすことができ
2006年4月の段階で、買った森は400平方メートルになった。
その森は、京都市から遠く離れた福島県只見町の山林にある。
子どもたちが自然保護のために買った森を
「どんなところなのか見てみたい」「その森でキャンプをしたい」
「どんな環境なのか調べてみたい」などの希望があったので
訪ねることにした。
子どもたちは、このキャンプに参加する前から松尾エコクラブ月例会を行い
環境について考える機会を持ってきた。

環境について講師を呼んで理論的に学習し
「地域を美しくしよう」といったクリーン作戦を行い
空き缶や古紙集めなどを精力的に行ってきた。
実地に行ったこのキャンプでも、自然に対して受け身で動くのではなくて
環境を守るために人間が落としていったゴミを拾い、木に絡んだツタを払うなど意欲的に活動することができた。
そこに4日間いることで、自然の息吹を感じ、環境について考えることができた。

しかし、環境を守るために活動をし
できるだけ環境に負荷をかけないように配慮したが
人間がそこで生活すること自体、ゴミを生んだり植物を痛めたりして
大きな負荷であることも感じた。
自然調査では、水棲生物を調べたり腐植土を掘って生態系について考えたり
生物がどのように関わりあって生きているのかを考えた。
また、キツネの死骸にさまざまなムシがつき
木の中にも多くの生き物が生息しており
自然界においてお互いに関連しあって生きていることについても
考えることができた。

台風の接近が予想される中でのキャンプだったので
テント張りや食事づくりもしっかりと仲間と協力して行う必要があった。
台風の進路も変わり、実際強い台風には遭わなかったが
この体験を通じて、自然のもつ力の大きさと
仲間の大切さをより強く感じることができたことが大きな成果であった。





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