NO団体名主な企画内容
42 たつの市立新宮小学校3年生(兵庫県) 「わくわくドキドキしんぐう☆自ぜん研究所~命のつぶやき見つけた~」
地域の特徴である「養蚕」について体験をもって学び、手作りイカダに乗って揖保川探検、生き物調査など、揖保川での自然体験を柱とした遊びと学びを一体化させた活動を行う。

速報レポート1

<活動: まちたんけんに出かけよう(4月23日 9:30 39人)>

 新宮小学校の東を流れる揖保川。社会科学習「まちたんけん」の一環として出かけました。揖保川に行く途中,まちを歩くと「アユ料理」の看板やアユもなかをつくる和菓子屋さんがあったので,和菓子屋さんにはインタビューしてみると,「アユは揖保川の名産なので,和菓子でもPRしたい。」と教えてくださいました。
 また吊り橋から川を見ているとこの揖保川のことがもっと知りたくなりました。







活動: アユの赤ちゃんを放流しよう(5月27日 10:30 39人)

5月になると揖保川につりをする人たちが増えます。アユ釣りをしているそうです。私たちは,揖保川漁協のおじさんから,アユについて教えてもらうとともに,アユの赤ちゃんを放流するお手伝いをしました。アユは一度海まで行って,またこの揖保川に戻ってくるそうです。私たちは,約400匹のアユを放流できました。
私たちの住んでいる新宮校区には,アユの赤ちゃんセンターがあり,揖保川のアユを守るための工夫がされています。



活動:しぜん研究所をつくろう 

1.しぜん研究所づくり(4月末から7月末 39人)
 新宮小学校にある空き教室を利用して「しんぐうしぜん研究所」づくりをしています。
しんぐうしぜん研究所では,校庭でつかまえたアゲハのたまごや幼虫を育て,さらに交尾や産卵をさせながら,自然に返す取り組みをしています。写真は,飼育ボックスを作っている様子です。この研究所では,アゲハチョウの他に新宮とかかわりのあるカイコやホタルを育てています。




2.チョウ博士の話(6月19日9:30 39人)

 写真はアゲハの羽化の様子です。5月から6月にかけて20匹以上の幼虫が成虫になりました。
また京都の大学からチョウ博士に来ていただき,えさやりの仕方やたまごの産ませ方を教えていただきました。えさやりは毎日10秒間,交代で砂糖水をやりました。研究所では,最初にたまごから返った成虫が,飼育ボックス内で交尾し,産卵した卵が,さらに成虫になっています。




活動:カイコを飼育しよう(5月~7月末 39人)

今年は富岡製糸場が世界遺産に登録された年。その記事がきっかけで,新宮小学校のそばにある国指定の新宮宮内遺跡と関係のあるカイコを飼育しようということになりました。実際にカイコを見たことがある子は,ほとんどいませんでした。
そこで,九州大学よりカイコのたまごを取り寄せ,カイコ博士に説明していただきました。カイコの1齢幼虫は,「ケゴ」とよばれています。アゲハと同じように毛がはえているからです。カイコ博士からは,桑の葉のやり方も教わりました。最初のうちは,人間の赤ちゃんと同じように細かく刻んで与えることが大切です。




活動:まぶしでまゆづくり(6月~7月末 39人)

 5齢幼虫になると,バリバリと音を立てながら桑の葉を食べます。まゆづくりが近づいてくると,白っぽくなります。そうなると,「まぶし」に移して,まゆづくりの準備です。
子どもたちは,段ボールでつくったまぶしを用意して,幼虫をうつしました。2日ほどもたつと,写真のようにまゆを作り始めました。
カイコには葉を食べる口と糸を出す口の2つがあります。カイコは,上手に足場をつくり,まゆづくりをしていくのです。




活動:カイコの交尾,産卵(6月~7月末 39人)

 カイコは,まゆになって数日たつと,羽化します。羽化するとすぐ,交尾をします。卵は200~300個ほど有無のですが,羽化してすぐ,尿をしていないと数は減るそうです。卵の色は黄色で,アゲハと同じです。
カイコの成虫は,ホタルと同じように何も食べません。また飛ぶこともできません。
自ぜん研究所では,カイコ,アゲハ,ホタルなどの昆虫を飼育しているので,それぞれの共通点や違いに気付くことができました。




カイコの里を訪問して昔の農家くらしを調べよう(7月1日 10:00 39人)

昔のくらしの様子が知りたくなった子どもたち。しかし新宮町にはカイコ農家のことを知ることができる場所がないので,小学校から北に車で,2時間ほどところにある養父市の「かいこの里」へ行きました。このかいこの里は,世界遺産の富岡製糸場とも関係のあるところです
そこでは,写真のように農家の建物の工夫を調べたり,語り部さんの話を聞いたりしました。また桑の葉からつくった「くわ茶」も飲むことができました。
「ばっき」,「張り出し窓」についてもしっかりと見学することができました。子どもたちの心にはしっかりと印象に残ったようです。




活動:川の源流を調査しよう 7月1日 13時 39人)

 
揖保川の上流の様子や川のはじまりに興味を持った子どもたちは,川の源流調査に出かけた。場所は宍粟市にある比地の滝です。滝に行くまでに,山の中を通りますが,大きな石の間を水が流れ,倒木にはこけが生えていました。案内をしてくださった,森の専門家から「この水も揖保川につながっている」と聞き,子どもたちは,川のはじまりが山から出る1滴の水だと分かりました。
また沢に入り,水生生物の観察も行いました。たくさんの沢ガニやオニヤンマ,ヘビトンボなどきれいな水に住む生き物を見つけることができました。




活動:揖保川の水を調べよう(7月14日 9:30 38人)

源流の様子を知った子どもたちは,揖保川の水がどのくらいきれいなのか知りたくなりました。そこで,国土交通省姫路河川事務所の協力のもと,水生生物調査を行いました。10班に分かれ,調査をした結果,「きれいな水」,「ややきれいな水」に住む生き物がたくさん見つかりました。判定の結果,「きれいな水」となりました。
またこのとき,河川事務所の専門家の方から「清流 揖保川」を守るための努力についても聞きました。子どもたちは,揖保川漁協のおじさんと同じように,アユをはじめたくさんの生き物が集まる揖保川には,川を守る人がいることを理解しました。





速報レポート1
速報レポート2

■別年度のレポート
2020年度 あつまれ!しぜんの わんぱーく ~たつの市にひとつしかない子どもたちプロデュースの自然公園計画~ 実施レポート

プログラム検索に戻る