NO団体名主な企画内容
40 独立行政法人 国立青少年教育振興機構 国立淡路青少年交流の家(兵庫県) 「ジュニアチャレンジ淡路島一周」
小学校5・6年生を対象に、初めて出会った仲間と寝食を共にしながら、淡路島一周144km踏破という大きな挑戦に向かって、仲間と協力することを学び、人間としてのたくましさを育む、7泊8日のチャレンジ企画。

速報レポート1

実施期日:平成27年8月16日(日)~23日(日)
場所:国立淡路青少年交流の家(兵庫県南あわじ市)及び淡路島島内
参加者:小学校5年生9名(男子6名・女子3名)、小学校6年生11名(男子9名、2名)
    国立淡路青少年交流の家職員7名
    看護師1名
    ボランティアリーダー7名
活動内容

淡路島一周踏破という大きな挑戦を通して、仲間の大切さや協力することの重要さを学ぶとともに、人間としての強さやたくましさを育むことをねらいとし、
今年度は、ステージ制を採用し、3班に分かれて、淡路島一周踏破を目指しました。
【第1ステージ】技術習得と目標設定・仲間作り(8月16日~17日)
【第2ステージ】信頼関係の構築とチーム作り(8月18日~19日)
【第3ステージ】前半のふりかえりと目標の再設定(8月20日)
【第4ステージ】ラストチャレンジ(8月21日~22日)
【第5ステージ】全体のまとめとこれからの目標設定(8月23日)

1日目(8月16日)
【国立淡路青少年交流の家→南あわじ市阿那賀地区(16.4km)】
国立淡路青少年交流の家に集まった20人のチャレンジャー達!
ひとりずつ「宣言文」をみんなの前で発表し、いよいよ出発です!
チャレンジャーは3つの班に分かれ、途中チェックポイントを通過しながらゴールへ向かいます。



1日目は11:00に国立淡路青少年交流の家を出発し、3つのチェックポイント(若人の広場、淡路人形座、神戸淡路鳴門自動車道高架下)を通り、南あわじ市阿那賀地区を目指しました。




初日は曇り空で比較的歩きやすい気候で、全ての班が17:00にはゴールしていました。

けれど、彼らの1日はまだ終わりません。
「ぼくたちは時速何キロで歩いてきた?」
「明日はどんな道を通るの?」
「目標通り到着するためには、何時に出発すればいい?」
今日の経験を振り返りながら、地図を広げて話し合います。




そして最後は、ひとりの時間。
「自分で決めた目標はどれくらい達成できた?」
「グループにはどうかかわれた?」
「明日は何にチャレンジするの?」

今日は、第1ステージ「技術習得と目標設定・仲間作り」前半。
チームで淡路島一周を完歩するために必要となる地図の見方やペース配分、休憩の取り方を身に着けていく段階です。
チャレンジャーたちは、学びと実践を繰り返していきます。

2日目(8月17日)
【南あわじ市阿那賀地区→洲本市都志地区(23.9km)】
起床時間・スタート時間・休憩時間など、全て子どもたちで決めていきます。
4時起床の5時出発!
みんな決めたとおりに起きて、宿泊した伊加利公民館の掃除もテキパキと行います。





夕方の突然の豪雨にも負けず、全ての班が15:30には目的地(都志小学校)に到着しました。
少し遅れていた最後の班が到着するときには、先についた班のみんなが出迎えにいき、一緒にゴールしました。

3日目(8月18日)
【洲本市都志地区→淡路市野島地区(28.0km)】
本日は、都志小学校から、淡路市野島地区の民宿「さざ波荘」までの28.0kmを歩きます。
3日目ともなると、疲れも溜まり、足が痛くなる子どもも出てきます。



昼食は、シーズン真っ盛りの海の家でいただきました。
急なお願いにもかかわらず、快くスペースを貸してくださり、お茶まで出していただきました。
宿泊地の小学校や公民館、毎日手作りの食事を届けてくれるお弁当屋さん。
20人のチャレンジャーは、淡路島のたくさんの方々に支えられています。



4日目(8月19日)
【淡路市野島地区→淡路市志筑地区(28.8km)】
昨日最後に到着した2班が真っ先に出発。
1・3班は、決めた時間に起きることができず、出発が遅れてしまいました
疲れはピークですが、それでも子どもたちはこの日のゴールを目指します。

そしてついに明石海峡大橋に到着し、淡路島半周を踏破しました。




雨、疲労、足の痛み。
さまざまな困難を乗り越え、4日目も無事目的地へ到着しました。




5日目(8月20日)
【ふりかえりと休息の日(0km)】
5日目は、ふりかえりと休息の日。
まずは、今の班が直面する課題について班ごとに話し合いをし、結論は子どもたちが出します。
大人は「答え」を与えてくれないので、その結論が正しいかなんてわかりません。
でも、やってみる。
失敗する。
また考える。
7日間を通してこのサイクルが繰り返され、子どもたちは学びを得ていきます。

そして、班別ミーティングの後に全班合同ミーティング。
テーマは、「あさって、どのようにゴールをしたいか」。
ただ、完歩するだけじゃない。
みんなが納得をするゴールの形とはなにか。
そのために何をすればよいのか。

20人で結論を出すなんて、決して簡単ではない。
歩かない今日だって、チャレンジは続いています。

6日目(8月21日)
【淡路市志筑地区→洲本市由良地区(25.8km)】
昨日、全班合同ミーティングで決めたこと。
>どんな気持ちでゴールしたい?
「やったー!という気持ちと、これからもがんばろう。」



>そのためにできることは?
「全力をつくす。笑顔でゴール。」




決意を胸に歩き出す6日目。
目的地は、由良公民館です。

「ここどこ…?」
「道あってる!?」
6日目は、全日程のうち最も複雑な道。
全ての班が、何度も道に迷う。
けれど、おかしいと思ったら主張する。
ちゃんとみんなの意見をきく。
他人任せにしない。
これまでのふりかえりのなかで生まれた目標を実践していく。

全てがうまくいくわけではない。
けれど、何度も挑戦する姿勢に、見守っている大人たちも心を動かされています。

7日目(8月22日)
【洲本市由良地区→国立淡路青少年交流の家(29.6km)】
とうとう淡路島一周最終日。

ある班は、何度も重ねた試行錯誤の集大成を。
ある班は、自分たちだからこそできる、さらなるチャレンジを。
そしてある班は、「全員で歩ききる」という、彼らにとって最も大切な決意を。

それぞれの思いを胸に、最後の挑戦が始まります。

試行錯誤の末、自分たちのペースを見つけ出した3班が15:10にゴール。
体調を崩していた仲間も含め、2班が16:30にゴール。
いつもハイペースで進んでいた1班が17:20にゴール。
明日は、これからの決意を発表する閉会式です。




8日目(8月23日)
【ふりかえりと宣言文作成】
ハイペースだった1班が昨日、最も遅い時間に帰ってきたのは、班員の一人が体調を崩しゴール直前で歩くのを断念したから。
長い長い話し合いの末、彼らは仲間の回復を待ち、もう一度歩くことを決めました。
そして、最終日。
約1時間30分をかけて、残りの行程を歩き切り、改めてチャレンジャー全員が、ゴールテープを切りました。
そして、閉会式。
保護者の皆様を前に宣言の言葉を発表するチャレンジャーの表情は、とても晴れやかで自信にあふれています。
「この7日間でがんばったこと。挑戦したこと。」
「自分のことや、仲間のことで気付いたこと。」
「これから挑戦していきたいこと。」
明日からでも、1年後でも、大人になってからでも。
いつか、この1週間の挑戦が、チャレンジャーたちの力となることを願っています。





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