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10 大町市立第一中学校 探研部(長野県) 「手づくりカヌーによる仁科三湖探研」
手作りのカヌーで仁科三湖の学習と探研。

「手づくりカヌーによる仁科三湖探研」 手づくりカヌーを作ろう・2

速報レポート第1弾では、カヌー製作前半をお知らせしました。
第2弾では、カヌー製作の後半〜完成までを紹介します。

 <側板部部の貼り付け>

底板部にフレームパーツなどを取り付けた後、側板部を取り付けました。
この日は、休日の部活動でした。探研部の最高顧問である校長先生も製作の様子を見に来てくれました。
部長のC君らが、「どのように釘を打てば波切り部をきれいに貼り付けることができるだろう」と思案していると
校長先生がニコニコしながら、曲尺と錐を使って釘を打つ目印を付ける方法を丁寧に教えてくれました。

 <船体をつなぐ>

側板部を貼り付けた後、カヌーの前と後ろの部分を接合することになりました。
その前に接合するフレームを底板部に垂直にしておかないと、船体がきれいに接合できないので
曲尺で垂直になっているかどうか確かめながら作業を進めました。
いよいよ接合。木工ボンドを大量に塗った後、技術の先生からすべてのクランプを借りて接合を始めました。
新入部員のE君、F君、G君、H君の4人は、等間隔にクランプがついているかどうか慎重に作業していました。

 

 <最難関!波切り部の貼り付け>

カヌーの前後を接合し、全長3m以上のカヌーが目の前に現れると
新入部員の生徒たちから、「おおっ」という声があがりました。
さて、波切り部を取り付けることになりました。
波切り部のベニア板を中央から貼っていきますが、先端部にかけて徐々に変形させていかなくてはなりません。
無理な力をかけると薄いベニア板が折れてしまいますので慎重に曲げなくてはなりません。
しかも、底板部と側板部の間に貼り付けるので、どちらかに偏って付けてしまうと隙間が出てしまいます。
特に先端部に貼り付けるときは、短い釘や木ネジではすぐ外れてしまいます。
生徒たちと相談した結果、長めの木ネジを打ち込むことにしました。
無理に力をかけないようゆっくりゆっくり木ネジで締めていくと、側板部との隙間がほぼ0になりました。

 <船体整え>

波切り部の貼り付けをした後、波切り部の余分な部分を削ります。
はじめかんなで荒削りをした後、やすりを使い削っていきます。
生徒たちは、削りすぎると隙間が出てしまうため
「あと何ミリ削ればいいか」と、余分な部分を見ながら丁寧に作業していました。

 <ガンネルを作る>

側板部に沿って細長い材を貼り付けます。これがガンネルです。
側板部も薄いベニア板ですから、カヌーを乗り降りするとき 脚をぶつけると割れてしまうかもしれません。
このガンネルには船体を補強する意味合いがあるのです。
カヌーの中央部分は直線的なので木材を貼り付けやすいのですが
先端部にかけて曲がっていくので、力を加減しながら釘を打っていきます。
3年生のA君は部内一の技術力を発揮し、どんどんガンネルを作っていきます。
自分の分担が終わると苦戦している後輩の方に行き、様子を見ながらアドバイスしていきます。
頼もしい先輩の姿です。

 

 <ポリエステル樹脂を塗る>

接合部分にガラスクロスを貼りながら、ポリエステル樹脂を塗りました。
樹脂は劇薬なので、マスクとゴーグル、手袋をつけて作業します。
特に接合部分の隙間から漏水するので、何回も何回も丁寧に塗っていきます。
この作業は3年生と顧問が引き受けました。
最後のカヌーづくりとなる3年生に仕上げをお願いしました。



手づくりカヌーによる仁科三湖探研 実施レポート(1)
手づくりカヌーによる仁科三湖探研 実施レポート(2)
手づくりカヌーによる仁科三湖探研 実施レポート(3)
手づくりカヌーによる仁科三湖探研 実施レポート(4)

■別年度のレポート
2006年度 目指せ手づくりカヌーで木崎湖の調査横断 実施レポート

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