NO団体名主な企画内容
7 NPO法人 白神自然学校一ツ森校(青森県) 「マタギの作法を学ぶ体験塾」
マタギから直接サバイバル技術をはじめ、狩猟術や、動植物を殺傷して生きていく術を学ぶ。自然と人との共生の実体験や集団での狩りの術を通して、人間関係の大切さや、精神を鍛える事を目的とした活動。

速報レポート1

実施日:前半 2016年8月1日~8月2日
    後半 8月8日~8月9日
参加者:子ども 14名 大人 6名 指導者 1名

 マタギは、白神山地の中の鯵ケ沢町一ツ森地区(赤石またぎの里)としてし、白神山地では有名な、マタギの里で、長年、マタギで生計を立ててきた、大谷石之丞というマタギ頭領の家の次男として、子マタギとして、父親からマタギの作法を伝授されてきた、大谷石捷さんが担当してくれた。マタギは、山に入ると里の言葉を使わない。「マタギ言葉」がある。
 山に入れば、一週間も10日も帰ってこない生活の中から、熊や川魚、山菜を捕ってくる。
 そんなマタギの石捷さんの話しに耳を傾ける子ども達の顔は真剣そのものだ。そんな大谷石捷さんから、マタギの作法や技術・戒律を学ぶことができた。
 自然という会社に、おにぎりを2個以上持って出勤し、自分の暮らしに必要なだけ、食料を手に入れてくるのが、自分の仕事である。猟友会みたいな立場とは違う。
 あくまでも自分達の生計のために、熊を打つ。特に春先、冬眠あけの春熊を追っかけて、雪解け水が流れる、赤石川に入り山に入る。水は冷たくて流れも速く、流されたら死んでしまうという気持ちを持ちながら、父親の後ろについて、山に入ったものだと語ってくれた。
 マタギは、熊だけではなく、川に入ってイワナや、山に入り山菜を採ってくるのがマタギである。マタギの3ヶ条
(1)ガと弁当は自分持ち
(2)自分の足元を見てから遠くを見る
(3)ふざけて歩くなぁである。山は五感を使って歩きなさいと教えてくれた。

 山から得た物は神様から、授かったものとして感謝の気持ちを持って頂くのが、マタギの作法である。授からない日もあるが感謝の気持ちは忘れてはならない。
 ツキノワグマは「胆嚢」が一番価値があり、アケビ型・平型があり、金と同じ価値がある。1g1万円もしている。一頭30万円~50万円、毛皮は昔は約20万円ぐらいした。肉は、20年前1kg5000円、今は8000円ぐらいだ。亡くなった相撲の九重親方は、熊肉が大好きだったそうだと語ってくれた。特に秋の熊肉が美味しいとも語ってくれた。また、かんじきや、ウサギ捕りワナを見せてくれた。子ども達はドキドキしなから聞いていた。


ツルを伐ってターザンごっこ


マタギから狩猟の作法や技法を学ぶ





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