NO団体名主な企画内容
36 豊中市立北緑丘小学校(大阪府) 「極めよう!わたしたちの千里川」
四季の植物観察会と、食べられる野草・実の見つけ方講習。草笛、草鉄砲などの自然遊び。千里川の水質調査、クリーン作戦、化石探しと登り窯模型作成など、数多くの自然体験学習を企画。

「極めよう!わたしたちの千里川」 [2007/5-]

 日  時:平成19年5月〜
 場  所:千里川流域
 参加者:本校児童(4年生)

本校の4年生は、地域を流れる千里川をフィールドとして活動した。
中心になる活動は、四季の動植物観察と水質調査による川調べである。
5月より活動をスタートし、川原や川沿いで春の自然観察を行ったり
草笛、草鉄砲などの自然遊びを通して自然に親しんだりしてきた。

9月6日、千里川の中に入っての活動である。
普段は、川へは入ってはいけないと言われているので
川へ入れる活動は、子どもたちの目の輝きが違っていた。
最初はこわごわだった子も少しすると川の魅力にとりつかれてしまった。
魚がたくさんいるといってつかまえようと追いかけまわしたり
「先生、えびがいた!」
「おうい、みんな〜。カメ、つかまえたで〜」「見せて、見せて。」
と、もう大興奮であった。
当日は3グループに分かれ、
植物観察と水質検査と動物調べをローテーションで行ったのであるが
水の生き物調べがみな一番楽しかったようである。
植物は、意外に美しいクズの花を観察し、つるを伸ばして繁茂することから
土砂くずれを防ぐ働きや根からクズ粉がとれることを学んだり、
ジュズダマの実が、中に穴の空いた状態になることのおもしろさに気づいたりした。
また、「キクイモの根が食べられるなんて知らなかった。」など
たくさん生えているキクイモの地下茎が食べられることに驚いたり
「ムクノキの実が熟したら食べたいな。」「食べられる野草や木の実がいっぱいあるんだなあ。」と喜んでいた。

水質検査は、パックテストでCODを測定し、平均8PPMで少し汚れている状態であることを確認した。
また、ペットボトルに水を入れ、においやにごり具合を自分の目や鼻で直接確かめることもした。
動物調べでは、カワトンボ、アカミミガメ、ナマズ、コイ、エビ、オイカワ、コサギなどを見つけた。
中には、はしゃぎすぎて水に濡れてしまい
開き直って自分からどっぷりとお風呂のように水の中につかってしまう子も出てしまったが、
自然の中で活動する楽しさを存分に味わわせることができた。
また、川は昔から人々の生活に密接に結びつき、飲み水や稲作に使われたり、
多くの動植物の生育の場所になっていることに子どもたちが気づき、改めて川の重要性に気づかせることができた。
また、川にあるたくさんのごみに気づき、後の千里川クリーン作戦につなげ
「ごみが大きな袋に2つもいっぱいになって、何でごみなんかすてるんだろうと思った。」という感想のように
「千里川は少しよごれている川だとわかった。
 わたしたちのクリーン作戦で少しはきれいな川に近づくといいなと思った。」
と、川を愛し、守ろうとする気持ちをいだかせることができた。

10月12日の活動では、川の働きを中心に調べた。
上流から下流へとたどり、
川の氾濫と地形について、昔の人の苦労をしのびながら
いろんなブロックや石垣、魚道のある堰を観察し
大雨のときでも川の水を暴れさせない設備について学ばせた。
また、川原に生えるアシ・ガマなど水辺の植物観察や
アキニレの虫こぶ、イノコヅチの実、
きれいな名前のムラサキシキブという木の実、ミゾソバの面白い模様、
キクイモの花など、植物と動物とのかかわりについても学んだ。
カルガモが列になって泳いでいるのに思わず「かわいい!」と感動したり
一瞬であったが、川に沿って一直線に飛び去るカワセミの美しい背中の色に感激したりした。

12月の活動では、キンクロハジロなどの冬鳥やスズメのように年中見かける留鳥との違いや
ピラカンサなど目立つ木の実と鳥との関係を学んだり、
冬芽・ロゼットなどの植物の冬越しの仕方を観察したりした。
四季を通じての川と動植物、人とのかかわりについて学びを深めた。
この後、2月には、粘土で登り窯の模型をつくったり、化石さがしをする予定である。



■別年度のレポート
2008年度 ぼくたちミジンコ探検隊! 実施レポート

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