「昔はこのあたりの森や田んぼにはモリアオガエルがたくさんいたもんだよ」と雑木林の地主の方から話しを聞いた。
今年度創立30周年を迎える本校であるが、20周年の頃にもモリアオガエルの棲息の記事があった。その後、田んぼの減少、開発が進み姿を消してしまったようである。八王子市の西方、陣場山の麓にはまだモリアオガエルが棲息している。
校長として赴任した平成15年度、それまで勤めていた恩方第二小学校からモリアオガエルの卵塊を分けてもらい、学校でオタマジャクシから蛙になるまで飼育して隣接する雑木林に放していた。
平成16年、17年と足掛け3年が過ぎようとする今年の6月、プールサイドにモリアオガエルの卵塊を発見した。残念ながら発見が遅れたためこの卵塊は強い日光にあたり乾いてしまっていた。それから数日、今度は校庭の片隅の5年生の教材園の田んぼにひとつ卵が産みつけられていた。
モリアオガエルは2〜3年の成長で卵を産むらしい。2年前から放していたものが隣接する雑木林などで棲息した可能性がある。子ども達も大喜びで、田んぼや校内の飼育槽のオタマジャクシを観察していた。今年のオタマジャクシも大きくなり夏休みを前に回りの林に姿を消していった。校内で飼育していたものも雑木林に放してあげる。
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