NO団体名主な企画内容
3 NPO法人どんころ野外学校(北海道) 「どんぐり冒険隊2019」
"夏の冒険キャンプ サホロ・カヌー&スプラッシュ!山の湖サホロ湖畔でキャンプをし、カヌーの特訓と沢探検に挑戦する。川と湖に特化したキャンプを通じて、野外スキルの向上だけでなく、水辺での事故防止に繋がる力を子ども自身が体験しながら身につける。"

速報レポート1 プレキャンプ 「探険!ペイユルシエペ&特訓!カヌー」

開催日  令和元年 6月30日 集合:9時 解散:17時
参加人数 小学生10名、中学生1名、幼児2名 スタッフ5名
天候   小雨
目的

山の湖サホロ湖畔でキャンプをして、カヌーの特訓と沢探険に挑戦します。川と湖に特化したキャンプを通じて、野外スキルの向上だけでなく、水辺での事故防止につながる力を、子ども自身が体験しながら身に着けます。

テーマ

 今回の活動フィールドは、新得町と南富良野町をまたぐサホロ岳の周辺。ここには開拓時代に北海道の東と西をつなぐ線路として約100年前につくられ、難所のサホロ岳と狩勝山の山間、狩勝峠を2台の蒸気機関車で越え、高所から十勝平野を見下ろし、世界3大車窓と言われた伝説の狩勝線の跡地が残る。まずは、草をかき分け、山に入り、50年前に廃線となった線路遺跡を訪ね、地元の歴史を振りかえる。
 そして、山の西側にあるサホロ湖へ。キャンプに向けてカヌーの特訓を行う。湖に流れ込むサホロ川の河口で、川遊びをするが、湖、川においても楽しいこと、危ないことをガイドからよくよく学び、次のカヌーキャンプにつなげる。

スケジュール

 9:00 どんころ野外学校集合
 9:30 旧狩勝線後へ移動
10:00 狩勝線跡地、ペイユルシエペ川を探検
11:30 サホロ湖へ移動、昼食
12:30 カヌー特訓開始
13:30 サホロ川河口まで漕ぎ、川遊び
15:00 カヌー終了、片付け
16:00 どんころ野外学校着、片付け
17:00 解散

プレキャンプ速報

 さあ、集まったメンバーはよく知っている仲間やどんぐり初めての一年生も。これから始まるキャンプについて、スタッフから話を聞くと、ワクワクの気持ちがどんどん大きくなきて、多少の雨も問題なし!
 カッパとウェットブーツを着こんで、バスに乗り込み狩勝峠を目指した。
 バスでは、ちょっと昔までここを蒸気機関車が走って、峠を越えていた話を聞く。その線路を敷くのは、厳しい自然環境が立ちはだかり、それはそれは、大変な苦労があり、また、橋もトンネルもレンガをひとつずつ積んで作られていた。今は、山の森の中へ埋もれてしまっているけど、歴史を残すために見に行けるように、毎年草刈りをしている保存会があるのです。メンバーはここに線路があったなんて、信じられない様子。
 狩勝峠手前にバスを止め、大きな車も行きかう国道から歩いて脇の植林地に入り、沢を降りていくと、深い森へ。滑る足元にてこずる低学年のメンバーの手をとり、歩きなれた高学年がリード。やがてペイユルシエペ川の音が聞こえてくると、森の中に盛り上がった道。えー?!そう、これが線路の跡。よく見ると電柱もたってる。道をたどると、川に出て、レンガでできた大きな塊が川の中に静かに立っていた。橋の跡だ!3年前の台風による水害で大きく破損してしまったけれど、100年前に積み上げて作られてアーチ型だったらしい。
 透き通るペイユルシエペ川は瞬く間にメンバーたちのあそび場に変わり、川の中から鹿の角を発見したり、川虫を見つけたり、水かけっこもはじまる。みんなのおじいちゃんのおじいちゃんの頃、この川の流れは、ずっと何を見てきたんだろうね。
 森の中の遺跡に別れを告げて、再びバスに乗り込み、山の反対側にあるサホロ湖へ。ダムによる人造湖であっても、四方を山に囲まれたとても静かな湖。
 キャンプの時は、荷物を積んで、カヌーを自分たちの力だけど漕がなくてはならない。特訓の始まりです。
 高学年と中学生のボランティアが舵(ラダー)のとり方を、低学年のみんなは、とにかく一生懸命漕ぎながら、時々曲げる(ドロー)方法を学ぶ。いつも活発なメンバーたちはなかなか筋が良い。湖にうっかり落ちてしまった時のレスキュー方法は、近づいて助けない。離れて声をかけ、大人を呼ぶ。そう、つかんで引っ張られると自分のカヌーも転覆してしまうから。カヌーにはカヌーのルールがあるのです。
 なんとなく目的の方向に漕げるようになってきたら、サホロ湖に流れ込むサホロ川の河口、通称ビーチに向けて漕ぎ出す。細かな技術をくどくどと言わなくても、動力は乗り手の力だけだという感覚がわかってきたのか、メンバーたちは息を合わせて全力で漕ぐ。雨も落ち着き、無風。湖面を滑るように、漕ぐ。
 ほどなく、ビーチに到着できると、本日2回目の川遊び解禁。1,2年生もたも網を片手に、川に入ると3cm程の稚魚たちがすぐそこに見えるのに、上手く採れない。でも、高学年は慣れた手つきで、たも網と手足を使って楽しんでる。あきらめずにいろいろやって、場所も変えてみると、そのうち、ドジョウ、スナヤツメウナギ、稚魚たちも採れてきた。手取り足取り教えなくても、自分たちですべを身に着けていく、たくましい。今度は釣り竿を持ってこよう。とビーチから出艇して、カヌーで戻る。この漕ぎなら、キャンプも大丈夫そう。
 すっかりびしょぬれになった服を着替え、どんころに戻り、装備片付けと次回のキャンプのお話。
 天候不順だけど、風邪をひかずに元気にまた会おう!






























速報レポート1 プレキャンプ 「探険!ペイユルシエペ&特訓!カヌー」
速報レポート2 メインキャンプ 「サホロ湖カヌーキャンプ&スプラッシュ!」

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