NO団体名主な企画内容
15 独立行政法人国立青少年教育振興 機構国立立山青少年自然の家(富山県) 「チャレンジ&チェンジ!真夏のアドベンチャー -海抜0m~3,000mへの挑戦-」
海抜0mの海岸から標高3,015mの立山連峰大汝山までを、マウンテンバイクや徒歩で踏破し、移動テント泊でおこなう自然体験活動。

「チャレンジ&チェンジ!真夏のアドベンチャー −海抜0m〜3,000mへの挑戦−」 [8/7-13]

日  時:
場  所:
 
参加者:
 
 
2008年8月7日(木)〜13日(水) 6泊7日
富山県大島キャンプ場(黒部市)、国立立山青少年自然の家キャンプ場(立山町)、
文部科学省登山研修所(立山町)、立山連峰一帯
小学5年生〜中学2年生33名
(富山・石川・福井・新潟・東京より 男子20名、女子13名)、
スタッフ24名(職員9名、登録ボランティア9名、研修生・実習生6名)
 <活動のねらい>

・富山県の雄大な自然にふれながら、海抜0m〜3,000mまでを自力で踏破することにより
 達成感を味わわせるとともに、チャレンジ精神を育む。
・移動テント泊や野外炊飯といったグループ活動を通して主体性、自律性、協調性を養うとともに
 心豊かで自立した人格形成の基礎を培う。
・活動期間中における規則正しい生活、及び食事を実践することにより、心身ともに健全な育成を図る。

 <活動コース>

富山県大島キャンプ場
↓ マウンテンバイク
国立立山青少年自然の家キャンプ場
↓ 徒歩
文部科学省登山研修所
↓ 立山連峰登山
美女平 〜 弥陀ヶ原 〜 室堂 〜 大汝山

 <プログラム>

--- 8月7日 ------------------
10:30  出会いのつどい、アイスブレイク、班タイム(班ごとに参加者自己紹介、班及び個人の活動(達成)目標設定)
       活動中における健康管理・安全管理等を中心に日程・生活についてオリエンテーション
12:00  昼食
13:00  パッキング(テント泊、マウンテンバイク行程に必要な荷物の準備)
14:00  大島キャンプ場へ移動
15:00  大島キャンプ場到着、班活動(浜辺にて水辺活動)
16:30  テント設営、野外炊飯(夕食)
19:00  班タイム(ふりかえり・わかちあい、健康観察、自由)
21:30  就寝(大島キャンプ場にてテント泊)

--- 8月8日 ------------------
05:30  起床、健康観察、テント撤収
06:00  朝食(バーナー、コッフェルを使っての簡易炊飯)、出発準備
07:30  マウンテンバイク行程開始(大島キャンプ場〜旧芦峅寺スキー場ゲレンデまでの約55km、標高差400m)
11:30  休憩ポイント(小学校体育館)にて昼食(スタッフがおにぎり、そうめんを準備)
12:30  出発
17:00  マウンテンバイク行程ゴール地点(旧芦峅寺スキー場ゲレンデ)到着
       徒歩にてゲレンデを登り国立立山青少年自然の家へ
18:00  野外炊飯(夕食)
20:00  入浴、班タイム(ふりかえり・わかちあい、健康観察)
21:30  就寝(国立立山青少年自然の家キャンプ場にてテント泊)

--- 8月9日 ------------------
06:00  起床、健康観察、片付け
06:30  朝食(バーナー・コッフェルを使っての簡易炊飯)、出発準備
09:00  徒歩行程開始(国立立山青少年自然の家〜文部科学省登山研修所までの6km、標高差80m)
       途中、立山博物館(まんだら遊園)を見学、休憩ポイントにて昼食(おにぎり弁当)
15:00  徒歩行程ゴール地点(文部科学省登山研修所)到着、ファイナルパーティー打合せ
17:00  野外炊飯(夕食)
19:00  入浴、班タイム(ふりかえり・わかちあい、健康観察)、パッキング
21:00  就寝(文部科学省登山研修所にて館内泊)

--- 8月10日 ------------------
04:00  起床、朝食(バーナー・コッフェルを使っての簡易炊飯)
05:20  登山行程1日目開始(文部科学省登山研修所〜弥陀ヶ原までの13km、標高差1,450m)
       途中 美女平〜大観台〜弘法を経由、休憩時に昼食(おにぎり弁当)
16:00  登山行程1日目ゴール地点(弥陀ヶ原)到着
17:00  入浴、夕食
19:00  班タイム(ふりかえり・わかちあい、健康観察、星空観察)
21:00  就寝(立山荘にて館内泊)

--- 8月11日 ------------------
05:30  起床、健康観察
06:00  朝食、出発準備
08:30  登山行程2日目開始(弥陀ヶ原〜室堂までの7km、標高差500m)
       途中 天狗平を経由、休憩時に昼食(おにぎり弁当)
16:00  登山行程2日目ゴール地点(室堂)到着
16:40  入浴、自由
18:00  夕食
18:40  班タイム(ふりかえり・わかちあい、健康観察、星空観察)
19:30  就寝(室堂山荘にて館内泊)

--- 8月12日 ------------------
02:00  起床、健康観察、出発準備
02:30  登山行程3日目開始(室堂〜立山三山縦走〜室堂までの10km、標高差450m)
       途中 一の越を経由
05:00  雄山山頂着、御来光を拝む
06:30  大汝山(3,015m)山頂着、全員登頂成功!朝食(山小屋弁当)
07:10  大汝山山頂出発、富士の折立〜別山〜剱御前〜雷鳥沢を経由、休憩時に昼食(山小屋弁当)
14:00  室堂着、バスで国立立山青少年自然の家まで移動
16:00  国立立山青少年自然の家到着、入浴、ファイナルパーティー準備
19:00  ファイナルパーティー(夕食)
21:30  班タイム(健康観察)
22:00  就寝(国立立山青少年自然の家にて館内泊)

--- 8月13日 ------------------
06:30  起床、片付け
07:30  朝食(食堂)、荷物整理
09:00  全体のまとめ、発表会、アンケート記入
12:00  昼食(食堂)
13:00  まとめのつどい、所長から全員に達成証授与、解散

 <レポート>

初日、出会いのつどいに集まった参加者は、これから始まる1週間を心待ちにしている様子が見受けられました。
その一方で、「楽しみだけれど、本当に私にできるのかな?」「あんなに遠くに見える立山に歩いていけるかな?」「班の人たちに迷惑をかけないか心配だな」と、キャンプへの期待と不安が入り混じった表情をしている子も多くいました。

最初の活動は、各班での活動(達成)目標づくり。
初めて出会った仲間と7日間をともに過ごし、心を一つにするために大切な活動となりました。ボランティアリーダーと一緒に自分たちの意見を出し合い、班としての目標を作りました。
「自分に勝つ」「絆」「挑む」という文字が班旗の中央に書かれ、仲間と共通の「目標」に向かってがんばろうと意欲をもつことができたようです。

2日目は、プログラムの中で参加者が楽しみにしていたマウンテンバイク行程です。
黒部市の大島キャンプ場をスタートした参加者は、真夏の太陽の光をいっぱい浴びて海岸線を気持ち良さそうに走行していました。

チェックポイントでは班ごとに写真を撮りあったり、仲良く会話したりする姿がみられ、距離を重ねるにつれて少しずつ仲間意識が出てきているようでした。その後、常願寺川に沿って立山方面に向かって急坂を登っていきました。
アスファルトの照り返しが強く、急坂ではマウンテンバイクを押しながらの走行と本当に厳しい条件でしたが、「チャレンジ」を止めることなく、全員がゴール地点にたどり着くことができました。

4日目からは、舞台を立山連峰に移しての縦走登山でした。
登山行程のクライマックスは最終日、いよいよ御来光登山、そして、富山県の最高地点3,015m大汝山に向けての登頂です。

早朝2:30、手を伸ばせば届きそうな満天の星空の下、室堂平を出発。
頂上に向かう途中、ペルセウス座流星群が流れる様子に歓声をあげながら、仲間と声を掛け合い、一歩一歩踏みしめて頂上をめざしました。

5:00、御来光ポイントの雄山頂上に到着。
御来光が上がるのを静かに待っていると、東の空が少しずつ明るくなり、太陽が姿を現しました。その瞬間、参加者、スタッフ全員が言葉を失い、朝日が上がっていく様子をただじっと見つめていました。瞬く間に太陽はまん丸となり、誰からとなく「バンザーイ!」の声。自然の美しさに感動した瞬間でした。

そして6:30、参加者全員が標高3,015m大汝山の登頂に成功しました。
頂上で朝食をとった後、別山〜剱御前〜雷鳥沢と上り下りの激しいルートも上手にこなし、途中リタイヤすることなく、1週間にわたって続けてきた「チャレンジ」の冒険は無事に終了しました。

登頂を達成した参加者は、「がんばってここまで登ってきてよかった」「途中苦しかったけど、仲間の励ましがあって最後までやれた」「本当にきれいだった」「うれしい、感動した」など、喜びを噛みしめていました。

その後の彼らの「チェンジ」がとても楽しみです。

 <参加者の感想>

・協力することの大切さを知った。仲間ができてよかった。
・今までより恥ずかしがらずに自分の思いが言えるようになった。
・自分がこんなに大変なことでもできるんだということがわかった。
・やればできるんだということがわかった。
・つらかったけれどとても満足した。来年も参加したい。
・この事業で自分の弱いところや強いところがわかった。
 内容も自分たちではできないような内容だったので参加して本当によかった。
・この事業に参加して、あきらめないこと大切さがわかった。
 参加して、あきらめないこと大切さがわかった。



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