NO団体名主な企画内容
5 自然学校ねぎぼうず(新潟県) 「サバイバルトレッキング」
野尻湖一周16kmをカヤックで横断し、上陸地点から地図とコンパスで、熊などが生息する自然の中の野営地を目指し、エコツアーの感動を子どもたちに与える。

「サバイバルトレッキング」 [10/13〜10/15]

 日  時:平成17年10月13日(木)〜15日(土) 2泊3日
 場  所:新潟県妙高市大字田口
 参加者 :中学3年生男子 サバイバルトレッキング班 24名

 [ 1日目 ]
 カヤック講習(野尻湖)、ナウマン象博物館学芸員による周辺地形の成り立ち
 歴史についてのレクチャー。
 [ 2日目 ]
 A:カヤックにて野尻湖横断(野尻→カヤック4km→菅川)。
   上陸後、班毎に異なるコース指示書にそってカントリーウォーク(約10km)。
 B:野営班は上記のカヤックによる湖横断後、それぞれの目的地を目指してトレッキング(約25km)。
   目的地にて野営。
 C:班毎に異なるコース指示書にそってカントリーウォーク(約10km)をしながら菅川を目指す。
   その後、カヤックにて野尻湖横断(菅川→カヤック4km→野尻)。
 [ 3日目 ]
 野営班は最終目的地へ移動。活動終了。

前日までの秋雨前線の影響は嘘のように晴れ上がった2日間だった。しかし3日目の最終日は雨模様となり野営班は全身泥だらけの帰還であったが、その顔は晴れやかだった。
この学校の修学旅行は生徒の自主性に任せて、旅行先でのプログラム、旅行費用概算など全てを生徒と連絡を取り合って進められたものである。
当地(妙高高原)を訪れた生徒は43名、3年生全体309人の一部でこの妙高コースの他に東北、京都、広島などのコースも組まれている。
43名の内、サバイバルトレッキングを希望した者は24名、カヤックで野尻湖を横断し上陸地点からそれぞれ指示書にしたがって地形図とコンパスだけで初めての土地を歩こうというものであった。指示書は上陸後に手渡され、行く先については事前に調べておくことはできない。
一つの班は3人から6人で編成されて6班に分かれて行われた。そのうち2班はテントで野宿をする班と造林小屋の廃屋を一夜の宿とする班に分かれて行動し、この二班については熊の出没地域でもありガイドが同行した。
この地域での初冠雪は例年この頃であり、雨になっても氷雨であり、気温、水温が著しく低下しカヤックの転覆は大きなダメージとなる。カヤックは皆初めてであり、参加者は全員、前日に講習を受けることを義務づけた。しかし、実際の横断では転覆し全身びしょ濡れの者もいた。
ここは観光地でもあるがオフシーズンに入り、湖岸の営業施設は休止状態にあったが、緊急避難のために2箇所の施設に依頼し開けて実施された。
旅行とは、そこの土地の空気、匂い、音、会話などを通して暮らしを感ずることであり、まして人の力だけの旅で、都会での学校と家庭の往復では得られない貴重な体験ができたのではないだろうか。さらに冒険の要素を入れることによって旅への更なる期待感をあげられたものと思う。




■別年度のレポート
2011年度 クマと人の活動境界整備 実施レポート
2007年度 体験ラリー 実施レポート
2006年度 森でお茶を飲もう 実施レポート

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