NO団体名主な企画内容
11 NPO法人 しゅわえもん(東京都) 「デフ・メロウ・キャンプ(Deaf Merrow Camp)」
30名の耳が聞こえない子どもたちが、聞こえないスタッフや聞こえるスタッフとともに、2泊3日のキャンプを行う。自分を表現することを躊躇することが多い子どもたちが、自然に接しながらのびのびと豊かに自分を表現できる場にしたい。

速報レポート1

活動日: 2022年8月19日(金)~8月21日(日)
活動場所: 相模湖みの石滝キャンプ場;神奈川県相模原市緑区若柳1628
参加人数:小学生30人、スタッフ15人、合計45人

 1日目、八王子駅からデフ・メロウ・キャンプがスタート。コロナ禍の影響で2年間中止になり、キャンプの実施は実に3年ぶりです。今回は60名もの参加応募があり、抽選で決定した参加者30名が集まり、キャンプがスタートしました。参加者は都内のろう学校に通う小学生を中心に、遠方では静岡や愛知からの参加者もおり、ほとんどが初対面。緊張した面持ちでしたが、電車やボードを乗り継いでみの石滝キャンプ場に到着する頃には少しずつ、子供たちの緊張も和らいできた様子です。キャンプ場に到着すると早速、アイスブレイクからスタート。5つの活動グループに分かれ、「名前、出身学校、好きな勉強」について自己紹介。次に、「スリーヒントクイズ」でグループ対決。ここで子供達同士すっかり打ち解け、盛り上がりました。昼食を済ませた後は、子供たちが一番楽しみにしていたカヌー体験。ほぼ全員が初めてのカヌーでしたが、相模湖は気温もちょうど良く、水の流れも穏やかで、子供たちは少しずつカヌーの操作に慣れ、約2時間思う存分楽しむことができました。夕食にカレーライスを食べた後は、お待ちかねのナイトレクリェーション。ナイトレクとはいえ、内容はほぼ肝試し!?グループで協力して、夜道を歩き、お札を届けに行く必要があります。低学年の子供たちは怖い怖い!とビビり、高学年のお兄さんやお姉さん、スタッフにしがみつきながら、夜道を歩き、無事お札を届けることができました。そんなこんなで、1日目があっという間に終了。子供たちは興奮してなかなか寝れなかったようですが、体調を崩す子供はいなく、無事全員が就寝することができました。


「初めまして!」1日目、アイスブレイクでグループのお友達と自己紹介をしました。

1日目のカヌー体験の様子。初めはうまくできるかな?と不安そうだった子供たちも、少しずつ慣れ、スムーズにパドル操作ができるようになりました。

日目の夜のナイトレクリェーション。仮面をつけたスタッフから、お札を100m先のスタッフが待機している場所までお札を届けて欲しいと指令が出されます。子供たちはビビリながらも、グループで協力して無事、ミッションをクリアすることができました。

 2日目は早朝から子供達元気いっぱい。6時前にはほぼ全員の子供たちが起床し、広場でドッジボールや鬼ごっこをして遊び回っていました。朝食を済ませ、午前中はみんなで工作タイム。竹を使った水鉄砲作りをしました。工作の手順は簡単ですが、水をうまく飛ばすのにコツがいります。何度かやっていくうちにコツをつかみ、うまく水を飛ばせるようになりました。午後は作った竹水鉄砲を使って、川で水遊び。水はひんやりしてとても気持ちがよかったです。おやつの時間には、みんなでパン作り。生地を竹串に巻いて、炭で焼いていきます。焼きたてのパンは香ばしい匂いがして、ふっくらして美味しい!と大好評でした。夜は雨予報が出ていたため、時間を早めて夕方からキャンプファイヤーと花火を楽しみました。学校の宿泊行事が中止になったところも多く、キャンプファイヤーを初めて経験する子供たちも多かったようで、燃え上がる炎にすごい!と大盛り上がりでした。夜は雨の中、コテージでおしゃべりを楽しみながら、早めに就寝しました。


竹を使った水鉄砲の作り方を説明している様子。みんな真剣に聞いています。コテージ目の前にあるベンチは半円型に設置されていて、どの位置からでもスタッフの手話がよく見えます。聞こえない子供たちにぴったりの最高の環境でした。

水鉄砲が完成したら、川で水遊び。水が冷たくて、気持ちがよかったです!!

夕方から早めのキャンプファイヤー。各グループのリーダーが代表して、キャンプファイヤーに火をつけます。キャンプファイヤーを囲んで、6年生15人が中学生になってからの抱負を一言、発表してもらいました。キャンプの楽しかった思い出を胸に、中学生になっても頑張って欲しいです!

 いよいよキャンプ最終日。今日も子供たちは朝5時半に起床し、広場で遊んでいました。朝食を済ませた後は、最後のレクリエーション。題して「並びっこ」ゲームです。下の名前をあいうえお順に並んで、円になるというゲーム。子供たちは互いの名前を確認しながら、協力し合って円を作ります。次のお題は誕生月、その次は干支・・・と大盛り上がりでした。最後は3日間を振り返って、感想カードを書いてもらいました。子供たちが書いた感想は後ほど報告集アルバムに掲載する予定です。昼食を済ませ、いよいよキャンプ場を後にし、子供たちは名残惜しそうにボードに乗って、電車を乗り継いで八王子駅に向かいました。3日間、子供たちが元気に過ごせたことがキャンプの一番の収穫でした。


3日目の朝食メニューはホットサンド(ツナと照り焼きちきん)とサラダ。ホットサンドが子供達に大人気で、おかわりが足りなくなるほどでした。

3日目最後のレクリェーション。「並びっこゲーム」で、下の名前をあいうえお順に並んでいくのに、お互いの名前を確認し合います。さすが3日間も過ごしているので、会話もスムーズ。あっという間に並び終えることができました。

最後にみんなで集合写真。子供達、大好きなチキンラーメンをもらって大喜び!家に帰ったら早速、自分で調理して食べる!と口々に話してくれました。手話で「ありがとう!!」



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