NO団体名主な企画内容
44 赤磐市立軽部小学校(岡山県) 「古代人からのおくりもの ~軽部自然エネルギー教室~」
エネルギーを環境や自然と切り離せない視点での体験活動。電気エネルギーを使わない生活の経験。炭や果物での発電体験。ソーラークキングなどで、自然エネルギーに挑戦などのプログラム。

「古代人からのおくりもの 〜軽部自然エネルギー教室〜」 [10/3-4]

日  時:
場  所:
参加者:
2008年10月3日(日)〜4日(月・祝)
岡山県備前市鹿久居島 古代体験の郷まほろば
小学生14名、指導者3名、保護者6名
 <活動の目的>

海の自然体験活動やエネルギーを体験する活動を通して、
自然環境やエネルギーの大切さに気づくことができる。

 <レポート>

6年生の総合的な学習のテーマの1つ「環境とエネルギー」。
ただ調べて終わるのでは、うわべだけのありきたりの学習になってしまう。本物の学習にならない。
そこで、「現代のエネルギーをあまり使わない経験」を実際に体感する学習を計画した。

「竪穴住居を見学しよう」
竪穴住居が再現されている施設を見学した。
ただ中に入って見るだけでなく、自分たちの家と比較しながら学習した。

「台所はここかなあ」「どうやって寝ていたのだろうか」
などと、素朴な疑問を出しながら、見学を進めた。

みんなが驚いたのは、中の「暗さ」。
締め切ってしまうとメモもできないくらい。
古代の人たちは、日没とともに生活を終えていたのだろうなぁ。
と、全員で古代人の暮らしを想像した。

中で火をたくと煙がこもって大変!
しかしこの住居、煙が屋根の方へ逃げていくしくみがあることに気づき
古代人の知恵を理解した。
また、雨が入らない工夫・熱を逃がさない工夫など
エネルギーをうまく利用していたことにも気がついた。

「海辺の自然観察」
古代の人たちは、どうやって食のエネルギーを確保していたのか。
海の生き物を観察しながら考えてみた。
現在の生き物と古代の生き物とは比較できないが、漁労の生活を自然観察をしながら考えてみた。

生き物の分布を調べながら、
貝類や魚類が大きな食料源だったのだろうなぁ、とみんなで考えた。
それに捕まえるのもけっこう難しくて、道具が今のように優れていない古代では
けっこう食料の確保も難しかったんだろうなぁ、と想像していた。

「火おこしに挑戦」
そして、いよいよ火おこしに挑戦。
ふだんは、ガスや電気を使っての生活が当たり前になっている子どもたち。
今日は、そのどちらも使わないでの調理である。

まずは、調理のエネルギーのもと・火おこしに挑戦した。
火の付け方の説明を聞いた後、二人組で始めた。
最初は勢いよく回しながら「まだかな」と少し余裕があったが
だんだん、「疲れてきたよ」「まだつかないかな」と苦戦。
同じペースで回し続けることがやはり難しいらしい。

しかし、少しずつ慣れてくると
「火がついた!」と言って、藻草をおいて火吹き竹で火を大きくし始めた。
どのペアもなんとか付けることができた。
みんな汗びっしょりで、
「こんなに力がいるとは思わなかった」「これを毎回していたら、晩ご飯が夜中になるよ」
などと感想を言っていた。

その後、パンフレットで現在の調理の方法と古代の調理の方法を比較した。
現在の生活が便利なエネルギーに支えられていることに気付くことができた。

「おこした火を使って、いろりで夕食作り」
みんなでおこした火を使って、今度は夕食作り。メニューは、まほろば鍋。
ここでも、ガスと電気は使わない。
昔から日本で使われていたいろりを使って、調理をした。

ところが、なかなか火が大きくならず煙がもくもくと・・・。
部屋中が煙だらけで「どうしよう・・・」。

そこで、施設の先生から、木の大きさと火吹き竹の使い方を伝授してもらった。
だんだん、火が大きくなり、安定する。
「小さくなりそうだから、薪を追加するよ」と言いながら自分たちで火を管理でき始めた。
火吹き竹の使い方はもうばっちり。
もちろん、みんなでおいしく「いただきます」。

「昔の人たちの知恵がよくわかった」「どうやったら、火の効率がいいかわかった」
「自然のエネルギーだけでも調理できるんだ」
などと言っていた。



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