NO | 団体名 | 主な企画内容
|
50 |
やんばるエコツーリズム研究所(沖縄県) |
「安田っ子無人島サバイバルキャンプ」 無人島へ2人乗りカヌーで渡り、動植物を採取して生活するサバイバル自然体験活動。自然の豊かさを実感し、自然の中で生きる術を学び、「生きる知恵」を学習する。 |
|
「安田っ子無人島サバイバルキャンプ」 安田(あだ)のトムソーヤたち、ついに無人島上陸! [9/6-7]
日 時:
場 所:
参加者:
2008年9月6日(土)〜7日(日)
安田ヶ島
子ども15名、大人16名
昨年から計画していた無人島「安田ヶ島」でのサバイバルキャンプ!
しかし、昨年は台風の影響で二度の延期の末、中止!
「今年こそ!」と子ども達が気合を入れて、無人島サバイバルキャンプにチャレンジしました。
<安田ヶ島について>
国頭村東部地域、太平洋に面した安田区の沖合にあり、周囲をリーフに囲まれた小さな島。
昔は地元の人達は「アラハ」と呼んでいた。
毎年旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)、海人(ウミンチュ)の豊漁祈願祭の行事「追い込み漁」は
この島の周辺で行う。
島には沖縄の生物で有名な毒ヘビ「ハブ」は生息せず、野ウサギが生息する島です。
リーフ内に浮かぶ島なので周辺の海は浅く、カヌー体験には最適な海域であり
シュノーケルポイントとしても楽しめる島です。初夏の頃は毎年、ウミガメが産卵に訪れます。
<9月6日・1日目>
9:30 集合
安田子ども会のメンバーが続々と安田公民館に集合。
子ども達のウキウキした表情とは反対にお母さん達の顔は少し心配そうでした。
それもそのはず、安田の子ども達は、女子11名、男子2名で圧倒的に女子が多く、
初めてのカヌー体験、そして、海に出て無人島でキャンプ、となると親の心配は当然かも知れない。
そして今回は、安田小学校の教師の子ども(男子)1名と中学1年の女子1名が特別参加。
計15名の子ども達と大人達(親、教師、地域住民等)が、サバイバルキャンプに参加しました。
9:40 伊部川河口到着
出発地点の伊部川河口に到着。
参加者全員に、出発前の海での注意事項そしてシーカヤックのこぎ方をレクチャー。
ただし、大人はレスキューボートと荷物(キャンプ道具等)を運ぶボートなどの班と
カヌー班と2つに分かれて活動しました。
安田ヶ島へ目指して漕ぎます
10:00 カヌー体験
いよいよ出発。
今日は往路と復路をカヌーマラソンと位置づけて
「子ども達に最後まであきらめないこと」と、
カヌーは二人乗りなので「二人で協力すること」のテーマを持って競争。
賞品は往路、復路共に、「チキンラーメン」でした。
結果は「5年生の男子と2年生の女子」のペアが往路1位となりました。
11:00 テント設営体験
無人島『安田ヶ島』に全員が上陸!
トップから、最後尾のカヌーまで約5分程の差がありましたが、無事全員ゴールしました。
初めて安田ヶ島へ上陸した子ども達は、カヌーから降りると同時に海に飛び込み、はしゃぎまわっていました。
しばらくして安田ヶ島での過ごし方と注意事項を伝え、その後、テントの設営に入る。
テントやタープを張る場所は、ウミガメが産卵した場所を避けるようにして設営しました。
初めてテントを設営する子ども達も多く、話し合いをしながら、楽しそうに自分達の家づくりをしていました。
父母の皆さんは、自分達の休憩する場所や食事する場所づくりなどを行いました。
12:00 キャンプ設営完了・昼食づくり
昼食は、財団より頂いたチキンラーメンと卵で作りました。ありがとうございました。
13:00 シュノーケル体験
いよいよ安田ヶ島で自然体験活動をスタート。
初めは安田ヶ島周辺の海の素晴らしさを知ってもらうためのシュノーケリング教室を開催した。
最初に海の危険生物の勉強を行いました。その後、マスクのつけ方、シュノーケルの息つぎのやり方や水を抜くやり方を教え、基本技術を覚えた後、ライフジャケットを着用して、シュノーケリングスタート。
みんな、色とりどりの熱帯魚やサンゴに目を見張っていました。
特に安田ヶ島周辺には魚の種類が多くツノダシ、スズメダイ、ベラ、カワハギ、クマノミ、ブダイなど、30種類以上の魚たちが私達の泳いでいる周りを、逃げもせずに一緒に泳いでいることに子ども達は大変感動していました。
15:00 収穫活動
シュノーケリングの後は、いよいよサバイバル活動として
島の周辺から食材を収穫し 夕食をつくる活動です。
釣りをして魚を獲る班、岩場でカメノテやカサガイなどの貝を獲る班、
ニガナやサクナ(ボタンボウソウ)など野草を獲る班に分かれて活動。
収穫したもので夕食タイム
17:00 料理体験
それぞれの班がキャンプ地へ帰ってきました。
子ども達は、皆、笑顔で手にはたくさんの獲物を抱えていました。
特に驚いたのは、わずか2時間で30匹以上の魚を獲ってきたことでした。
全員が海で魚のウロコを取り、内臓などを出したりして
見事に捌いていました。
万一、獲物があまり獲れなかった場合に備えて
カレーライスの食材も準備していたので、そのメニューも加えて
盛りだくさんのメニューとなりました。
19:00 夕食
自然の恵みを自分達で収穫し、料理する。
その方法を地域の人や親達が伝える形で実現したこのプログラムは
子ども達に大切な体験となったのではないかと思います。
[夕食メニュー]
魚(から揚げ)、カメノテ(貝:味噌汁)、オオベッコウカサガイ(貝:網焼き)、
ニガナ・サクナ(とうふ白和え・カレーライス)
20:00 目と耳で自然を感じよう
あまりの星空と月の美しさに感動。予定していたキャップファイヤーは行わず
おし寄せる波の音と一緒に感性を刺激するこの安田ヶ島の自然に身をゆだねる体験をしました。
22:00 消灯
子ども達がテントに入った後、親や地域の方たちから
来年以降もこの自然体験活動を継続したいとの要望が出ていました。
今回の自然体験活動は、大人にとっても素晴らしい体験になったようです。
<9月7日・2日目>
06:30 起床・ラジオ体操
07:00 朝食
昨日の残り物をうまく調理して、海の幸の味噌汁とカレーライス及びカレーとパンの朝食となりました。
08:30 ビーチコーミング
安田ヶ島のウミガメが産卵に来る周りの砂浜の海岸をビーチコーティングで漂流ゴミ(特に不燃ゴミ)を集める。
ビーチクリーニング活動を行い、ゴミ問題について話し合った。
10:00 キャンプ撤収作業
自分達のテントを撤収し、荷物のパッキング。周りを元のように整えて荷物をボートに搬入する。
11:00 再びカヌー体験
カヌーにて無人島「安田ヶ島」を出発。復路カヌーマラソンを行う。
ゴールの安田川河口にあるイングチ橋を目指して競争。逆風が強く、行路より苦労したが全員が無事にゴール。
1位は5年生の親子ペアチームでした。
プログラム検索に戻る