NO | 団体名 | 主な企画内容
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43 |
旅する学校(徳島県) |
「子どもたちといく4泊5日の秋のお遍路巡礼の旅」 約70kmに及ぶ行程を仲間とともに助け合いながら旅をする。仲間を思いやる心を育み、自分の可能性を広げる旅を通して、自然と共存した生き方や暮らし、1,000年以上続くお遍路の歴史や文化に学び、これからの時代を生き抜く力を身につける。 |
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速報レポート1 神山町にある天然染めもんや「染昌」 〜13番札所「大日寺」〜21番札所「太龍寺」までの約80キロに及ぶ歩きお遍路旅
活動日: 2023年10月13日(金)〜10月17日(火)
参加人数: 小中学生 7人 / 大人 0人 / 指導者 4人 / 合計 11 人
活動内容
最高の歩きお遍路旅になりました〜!
2023.10.13-17に開催した
旅する学校の歩きお遍路旅では
4月には1番札所・霊山寺〜12番焼山寺を歩き、
今回は13番札所・大日寺〜21番太龍寺まで歩きました。
1日目、集合場所は、前回のゴール地点である天然染めもんや「染昌」。テントを張らせてもらって、みんなでお参りの作法を学んだり、お札を書いたりして旅の準備をしました。楽しくなっちゃって全然寝ない子もいたし、親から離れることに不安になる子もいて、いろんな感情が渦巻きながら旅立ちの前の夜が過ぎてゆきました。
2日目からいよいよ歩き始め。スタート地点から最初のお寺まではなんと20km。いきなり過酷(笑)
前回お遍路を歩いた子たちがリーダーとなって地図を携えみんなを導いてくれていたけど、
足の裏が痛くなり、何度も立ち止まって軟膏を塗りました。
そんな中、余裕のある子がしんどい子の荷物を持ってあげると、そこから荷物持ちゲームが始まって、そうなるとしんどかった子も元気になって、いつのまにか走り出してました。
遊びの力ってすごいなたのしいな、と思った歩き初日でした。
3日目、走るチームと歩くチームに分かれることがあり、走るチームには高学年が、歩くチームには低〜中学年が集まりました、
今まで高学年に引っ張られてきた低〜中学年の彼ら、はてさてどんな感じで歩くのかなと思っていたら、
自分たちで話し合い、地図を読み道を決め、ペースを決め、休憩場所と時間を決め、歩いていました。
時には道に迷うこともあったり、暗くなって心細くなる子、眠くなる子もいたけど、励ましあいながら歩き通し、明かりを見つけてはその下に駆け寄り地図を確認して、みんなで目印を探しました。
自分たちでたどり着くことを諦めなかった。
自分たちの力を信じて、
自分たちの力でやり切れた、
そのことが彼らの自信になったかな。歩き切ってはっちゃける彼らを見て、そう思いました。
4日目、歩き最終日。登りきついとか言いつつ、鶴林寺山と太龍寺山の二つの山を登りました。
この日は複数人が交代でリーダーを勤め、一年生の子が初めてリーダーになりました。
彼女は初めてのお遍路旅で、周りは学年が上だったり、一度お遍路旅を経験していた中で、遅れがちになることもしばしばあった。
そんな彼女だったけど、旅を通じて、しんどい時も決して諦めず、自分の荷物は自分で運ぼうと頑張っていて、その姿がすごく印象的でした。
最終日のリーダーも、「やってみようかな〜」と自分から手を挙げた。「リーダーいつ出発する?」「今!」、「みんな待て!よし、進んでよし!」リーダー中もすごく前向きに溌剌に、みんなに元気をくれました。
そんな姿を見ていた子どもたちからは「〇〇は一年なのにすごいなー」という声が。
みんな旅を共にしていく中で自然と認め合っていた。
途中キイロスズメバチにさされた子もいたけど、「刺されたのが○○(自分)でよかった」
「最後までお参りする」
と、ずっとポジティブな声を出していたこともよく覚えています。
彼のおかげでみんなも落ち着いて歩き切ることができたと思う。ありがとう。
また、お経を読むことも多くの子にとって初めての経験。
スラスラ読める子もいれば、ゆっくり自分で取り組む子もいました。
自分のペースでお経を読み始めて、
「ここ意識したら間違えないんだけど〜」
「歩くより、(お経を)読む方が修行だね。」
苦手なところを見つけたり、たのしい覚え方考えたり、少しずつ、少しづつ読めるようになって、旅を終える頃には最早早口になってました。
「般若心経を1ヶ月毎日唱えてた○○すごいな〜」日常に立ち返り、ある友だちの姿に素直に感動する声が出たり。
4月にも字を読むこと、字を言葉にすることが苦手な子がいたけれど、そんな彼も春の旅で自信をつけて、今回の旅では1人でめっちゃ早く読めてました。
彼は、読むのが苦手な子がお経を読むたびに近くにきてくれて、気にかけてくれていたね。ありがとう。
他にも、
遅れてるチームがお寺に到着するたび、手を振って応援したり、
リーダーとしてみんなを引っ張ったり、
リーダーをサポートしたり。
大人だって、
どこまで子どもたちを信じて待つのか、
その中で時間を守るためにどう動くか、
悩みながらも挑戦し、
それぞれの気持ちに寄り添い、
ご飯を通じてみんなを支えていました。
旅を通じて、いろいろな挑戦があり、助け合いがあった。みんなが生き生きとして、旅から一人一人自分なりの自信を持ち帰ることができました。
本当に素敵な旅になったなぁと。
全部で80kmの旅路を終えて。
次は、どんな旅をしたい?
もっと長い旅、1週間旅したい!
100キロ歩く!
美味しい旅がいい。
もっと山道を歩きたい。
旅の行程さえも自分たちで決める、
もっと自由な旅が面白そう!
一緒に旅した子どもと大人で、わくわくし合って想像が膨らむ。
次は、どんな旅になるかな。
共に旅したみんな
宿泊場所を提供してくれた瀧本家、マユコベのみなさん、
お接待してくれた方々、
最後のゴールでお出迎えしてくれ、美味しい宴を用意してくれたみなさん、
一緒に旅を作りあげてくれて、
本当にありがとうございました!
子どもたちの感想
「必ずこの旅の続きを企画して欲しい」「次回は100キロ以上歩きたい」「つぎは1週間くらいの旅を したい」「どんな⾟い時もポジティブに前を向いて進む○○の姿がすごいなとおもった」「⾃分の荷 物も重いのに他の⼈の荷物まで運ぶ○○の姿がすごかった」「⼭超えが⼤変だったけれど次回はより⼭超えが多いところに挑戦したい」
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