NO | 団体名 | 主な企画内容
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奈良市立都跡(みあと)小学校(奈良県) |
「規格外の未利用農産物をアップサイクルして商品開発=6次産業化に挑戦しよう!!」 地元農家の抱える規格外の未利用農産物を仕入れ、商品化するプロジェクトに取り組む。農業者・製造者・デザイナーの方々にアドバイスをもらいながら、子どもたちが商品開発に挑戦し、「生産者」側の視点を体験することで、実社会に活きる力を身につける。 |
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速報レポート1 普段食べているお米はどのようにしてできているんだろう。
活動日: 2024年 10月 1日(火)
活動場所: 薬師寺駐車場側の田んぼ
参加人数: 小中学生 87人 / 大人 6人 / 指導者 2人 / 合計 95人
<活動内容>
まだ残暑が残る中、長袖を来て田んぼに着くと農家の白川さんが待ってくださっていました。ほとんどの子どもたちにとって初めての体験である農業体験に胸を踊らせ、いつも以上に威勢の良い挨拶が飛んでいました。立派に穂をつけた田んぼの前で白川さんから(1)稲刈り、(2)稲束づくり、(3)脱穀についての説明を終えるとすぐに活動に入りました。
(1)稲刈り
学校で彫刻刀すら持ったことのない子どもたちにとって鎌をもつこと自体始めは,「楽しい」よりも「怖い」の方が勝っている様子でした。稲を刈るにもうまく力を入れられずに「うまく切れない〜」という声がたくさん聞こえてきます。何度か試しているうちに稲束を持つ手をたるまないようにひっぱったり、鎌に少し勢いをつけたりすることで素早く刈れることが分かり、見る見るうちにスピードが上がってきました。
(2)稲束づくり
昔ながらの方法で刈った稲を藁で結びました。子どもたちは藁を紐のように使えることに驚きを抱きながら何度もひねり,結んでいきました。この作業は子どもたちにとってはなかなか難しかったようで,脱穀する際に結び方が緩くて何度もやり直しをすることになってしまいました。「紐の方が結びやすそう」「でもさ,これめっちゃエコなんちゃう?」という会話からはこの作業の難しさを感じつつも,使えるものは無駄なく使うという昔の人の知恵を学んでいる様子でした。
(3)脱穀
稲束を白川さんと一緒にもち,コンバインに入れて稲の穂先から籾を分離させました。稲刈りの際,ある子が稲をみながら「この先っちょについているのがお米なんだろうけど1つずつ手で取るのかな?」と脱穀の方法について想像している発言がありました。実際にコンバインに入れてみるとあっという間に籾は分離されていき,その速さに目を丸くして見入っていました。
活動後,落ちている籾を見つけて爪で剥き始めた子どもがいました。中から白いお米が見えた瞬間「お米やー!」と普段見ている精米後のお米の姿に驚く様子がありました。毎日のように口にするお米と田んぼになっている稲穂がどのようにして食卓に届いているのか,活動前よりも具体的に繋がり,実感が湧いての歓声であったように思います。
<子どもたちの感想>
・お米が稲からできていることも、田んぼにできていることも知っていましたが、普段食べているお米がこんな苦労があってできていることに驚きました。
・自分たちが稲刈りをしたあとにコンバインを使って一瞬で刈っていっていたところを見て、機械はすごいなあと思ったのと、昔の人は大変だったなと思いました。
・「いただきます」ってご飯を食べる前に言うけれど、これまではご飯を作ってくれた人に言っていると思っていたのが、作っている人や米の命にも言っているのかなと思いました。
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