古代人生活はまいぎり法による火おこしからはじまりましたが、 まだ自宅のコンロすら回したことのない子どもたちもいて、 大汗かいても火がつかない状況に戸惑いを隠せないようすでした。
また竹の食器づくりでは、小刀の扱いに悪戦苦闘しながらも、 自分たちでつくったいびつな食器を3日間使いながら、 古代米といわれる赤米や黒米を食したり、 石器を使って肉を切りバーベキュー体験も行いました。 |
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今年のテーマのひとつ、 身の回りにある材料を利用しての万華鏡作りや草木染めでは、 創造力を駆使してつくりあげたそれぞれの作品を前に、 子どもたちの顔がいっそう輝いていました。
特に万華鏡づくりでは、 細かいスパンコールやビーズの流れで色とりどりの花弁が開く様子が、 あたかも電気仕掛けの変化のように思われ、 自然に作り出される美しさに 子どもたちは長い時間見とれていました。
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また、今年は河川の水質検査や清掃活動も行い、 身近に流れる川がどれほど汚されているのかを、身をもって体験し、 なぜそのようになったのか、原因をみんなで話し合いました。
このように3日間を通して自然の中で様々な古代人生活を体験しましたが ほとんどの子どもが「趣味はテレビゲームやカードゲーム」 と自己紹介したところを見ると、自然遊びの楽しさや 現代生活の便利さに気付いていない子どもはまだまだ多いのかなと、 複雑な気持ちをスタッフたちには感じられました。
この体験を通して、 人間の素晴らしさや自然の大切さについて考える機会を、 ぜひとも持ってもらいたいと願いながら、 「来年もまた来るよ」という明るい元気な声に励まされました。
なお、古代人チャレンジキャンプでは、参加した子どもたちと 10月22日に淀川について学習する活動を行います。
当日は舟運の歴史、舟運と河川環境、河川の自然とその働き、 役割りなどについて学習し、水質試験キットを利用して 淀川水質測定、生物観察などの実習も行います。 |
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