NO団体名主な企画内容
40 少年少女文化財教室(大阪府) 「君は古代人になりきれるか!?」
実験考古学の方法を取り入れ、自然の中で古代人が実際におこなったことや、赤米や古代チーズづくり、古代人のバーベキューなどの古代食を体験しようという食文化をテーマにした自然体験活動。

夢冒険「君は古代人になりきれるか!?」 [8/1-8/3]

 日  時:平成18年8月4日(金)〜9日(水)
 場  所:国立曽爾青少年自然の家(奈良県) 〜 紀北町海山区(三重県) 〜 熊野市(三重県)
 参加者:小学5年生〜中学2年生 計24名

 「子どもたちによる古代人アドベンチャー&チャレンジキャンプ」
 今年は31年目という新たな節目への第一歩でもあり
 リピーターとして何年もキャンプへ参加した古代人キャンプ卒業生もスタッフとして多数加わって
 先輩から後輩たちへ、体験談やプログラムの取り組み方に対する意識などが伝えられていきました。


 古代人生活はまいぎり法による火おこしからはじまりましたが、まだ自宅のコンロの火すら付けたことのない子どもたちもいて、大汗をかいても火がつかないという状況に戸惑いをかくせず、改めて火の大切さを考え直したようでした。
また竹の食器づくりでは、小刀の扱いに悪戦苦闘しながらも、各自で作ったいびつな食器を3日間使いながら、古代米といわれる赤米や黒米を食したり、石器を使って肉を切りバーベキューを行うという体験も行いました。
今年の主なテーマのひとつ、ろうけつ染めでは、すぐに固まるろうに苦戦しながらも、創造力を駆使してつくりあげたそれぞれの作品を前に、子どもたちの顔がいっそう輝いていました。
古代のチーズ「蘇」づくり体験を通して、加工食品を作ることの難しさと、古代人にとってチーズがどれだけ貴重なものであったか、そしてなにより初めての味に驚きをかくせない様子でした。

 また、河川の水質検査や清掃活動も行い、身近に流れる川がどれほど汚されているのかを、身をもって体感し、なぜそのようになったのかをみんなで話し合いました。

 このように、3日間を通して自然の中で様々な古代人生活を体験しましたが
ほとんどの子どもが「趣味はテレビゲームやカードゲーム」と自己紹介したところを見ると、自然遊びの楽しさや現代生活の便利さに気付いていない子どもはまだまだ多いのかなと、スタッフたちは複雑な気持ちを感じさせられました。
この体験を通して、人類の築いてきた文明の素晴らしさや自然の大切さについて、もっと考える機会をぜひとも持ってもらいたいと願いながら、「来年もまた来るよ」という明るい元気な声に励まされました。





■別年度のレポート
2005年度 君は古代人になりきれるか!? 実施レポート

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