NO団体名主な企画内容
35 枚方・交野地区自然体験活動実行委員会(大阪府) 「枚方子どもキャンプ2011『自然と友達になろう!!』テーマ『大きな森の木の下で』」
自然体験活動を熟知したシニア世代と20歳前後の若い世代が力をあわせて孫世代の子どもたちを自然の中に引き込むキャンプ。テーマを大切に大きな森の木の下で野外料理や、自然物での工作などを展開していく。

速報レポート

実施期間:2011年7月22日(金)~24日(日)2泊3日
活動場所:枚方市野外活動センタ-
参加人数:小学校3年生~6年生 32人 (3年生 8名 4年生 10名 5年生 7名 6年生 7名)
     参加者  男の子 12名 女の子 20名 スタッフ 24名
キャンプのねらい

 こども本来持っている自然の中での工夫しながら遊ぶことを忘れている孫世代の子ども達に、自然をシャワ-のごとく浴びながら育ってきたシニア年代のスタッフと自然の中で活動体験の深いヤングスタッフ(大学、高校生ボ-イスカウト)が目的を共有しながら、子ども達を自然の中に引きいれて自然の中で遊ぶ楽しさをキャンプを通して体験させる。そんな思いから3年目となる枚方子どもキャンプをテ-マ「大きな森の木の下で」を企画。

改善点

2年間のキャンプノウハウと新たな挑戦として
1.子どもたちで作る野外料理1回→2回
  (料理を通じて体験できる仲間との協力して成し遂げる体験や工夫する力を養います。)
2.自然物を利用した工作の時間の増加 1回→2回 木っ端工作→木っ端工作と竹の工作
  (工夫する力や創造性をアップさせます。)
3.シニア年代だけで全体を運営(グル-プの生活面含む)→20歳前後の若い世代の活用
  (おじいちゃん、おばあちゃんと孫の世代でのかかわりを若い世代を生活面に参加させる
   ことで子どもとの距離間の改善と活力あるしかも規律ある自然体験活動に改善。)
4.保護者説明会→子どもも参加する保護者むけ説明会に改善
  (キャンプ初日に参加する子どもたちが初顔合わせするのでなく事前に集まる機会を作り、
   キャンプに対する心構えや仲間意識を持ってもらう。同時にスタッフとの顔合わせも行う。)
5.テ-マに沿った新しいプログラムの実施

活動報告

第1日目(7月22日金曜日) 曇りのち雨

1045-12.00
オリエンテ-ションの後キヤンプソングの練習。休憩を挟んでいよいよ活動がスタ-ト。子どもたちは事前集会で知り合い、キャンプにきて最初の活動「仲間づくり」は「フォ-クダンス」歌と踊りからこのキャンプが始まった。


みんなで踊る

13.00-15.30
昼からはキャンプ期間中使用する食器づくりをする。(竹工作)
カツプ(ご飯茶碗)盛り付け皿、箸づくりの3点


小学3年生には大人がフォロ-

箸に自分なりのデザインを入れる

16.30-18.30
第1回目の野外料理は野菜カレ-とサラダづくりグル-プごとにワイワイガヤガヤ楽しいひと時竹工作で作成したさらにカレ-を盛り付け食べる


ノコギリで孟宗竹を切る 材料を調理する

盛り付け

19.00-21.00
星座観察は残念ながら雲が多くわずかな星を見ただけで終わる。夏の星座についてのお話と早見表のうちわづくりを実施。

プログラムの流れ
1.歌と踊りの組み合わせ
 オリエンテ-ションの後みんなでキャンプソング合唱そしてフォークダンスを緑の広場で展開。歌い踊りみんな仲良く遊びました。
2. 食器作りと野外料理 竹細工で完成させた食器で夕食を食べる。
・竹工作では自分のキャンプで使う食器作り初めてノコギリを使う子どもには手をとり指導。でも一生懸命切った竹を角をとる為にヤスリで磨いて完成させました。茶碗1個、皿1個、箸1膳特にマイ箸については上部にオリジナルな模様をつけたりして工夫が見られた。
・2回の野外料理で第1回目は全員が好き嫌いなく食べられるカレ-ライス、全員自分のお皿に盛り付け完食。昨年食べ残しがあったことを考えると大成功

行動・活動面
1. 7月10日に保護者説明会と並行してこども集会を開き班長副班長を決めたことで昨年からすると数段初日としてのまとりがよくグル-プ活動がスム-スにできた。
2. ヤングリ-ダ-の配置(4グル-プに各1名配置)により、子どもとの接点がヤングリ-ダ-中心となり、子ども達も頼るようになった。
3. 特に効果が出てきたのは野外料理の場面、ボ-イスカウトで鍛えているだけあって野外料理作りも火おこしもスマ-トに指導し
子どもたちの心を一挙につかむ。
その他 
  ・台風は無事通過した後であったが天候は曇り、夜10時ごろには土砂降りの雨。一挙に冷えた。
・ 台風前に国見山を下見したが直前下見で野外料理時間にシニアスタッフ2名で登ってきた。山道に散乱する枯れ枝の撤去、山道に倒れているノイバラをカットしたりして明日のナイトハイキングがスム-スに行けるようにしてきた。

第2日目(7月23日土曜日)晴れ

9.00-11.30
小さな自然観察(ネ-チャ-ゲ-ム)
11のテ-マの特徴ある葉を探しながらグル-プで集め、模造紙に張り発表する。ゲ-ム性を取り入れた小さな自然観察体験。とても新鮮で子どもたちに人気があった。引き続き三角スコ-プにより木の高さを測定する体験を実施。


課題の葉っぱを集める

グル-プごとの発表

12.30-16.30  4グル-プ交代制
木登り体験(ツリークライミング)
大きな森の木の下でツリ-クライミング
子ども達は最上部迄登り、木と同化。
森の大きさを体験。木と友達になり、木に感謝しながら体験を終える。


みんな木の上に

森はおおきいぞ

12.30-16.30
自然工作(木中心)
木を中心として素材を利用しての自由工作。
子ども達の発想はすばらしい。又リ-ダ-の指導を受けながら、イメ-ジ通りに作る為万力迄利用して加工する。森の中の工作は涼しく自由な発想が生まれる。
木登り体験と並行活動


どらえもんの置物

万力で木を固定して木を切る

16.30-19.00
第2回野外料理 ポ-クケチャップとキュウリの酢の物、冷奴
前日の体験から時間的には短いにも関わらす手際よく料理完成。今日も竹のさらに盛り付け、全員完食

19.15-20.30
ナイトハイキング
真っ暗な山道を野外活動センタ-から枚方市の最高峰国見山に登る。自分たちの住む街が眼下に見え素晴らしかった。帰り途中全員ライトを消して耳を凝らし何が聞こえるか体験。そんなハイキングの後赤々と燃える炎を見ながら歌い、踊る。


枚方市の最高峰国見山286.5mに登る

下山後はファイヤ-囲んで

プログラムの流れ  小さな自然体験から大きな自然体験へ

・2日目ともなると活動は落ち着き、楽しい体験が続く。午前中は小さな自然観察で特徴ある課題の葉っぱ集めとクループ発表又木や小枝を中心とした自然工作そして木登り体験(中くらいの自然体験)から夜国見山ハイキング(大きな自然体験)へと活動を展開。特に「大きな森の木の下で」実施したツリ-クライミングは子ども達に超人気のプログラム楽しく遊びました。

第3日目(7月24日日曜日)晴れ

9.00-11.30
森の探検 ウォ-クラリ-
野外活動センタ-全体を使用したウォ-クラリ-時には山道を登り下りしながら、次のコ-ナ-に移動。5つのポイントにはそれぞれのゲ-ムがあり、グル-プ単位で競いあった。


ラウンドゴルフ

トラッキング

(1)測量ゲーム      方位と距離を競うゲーム
(2)ラウンドゴルフ    ゴルフル-ルで6つのコ-スを何打で回れるかを競う 
(3)クンクン鼻を聞かせろ 5つのにおいのあるカップをグル-プ全体で嗅いでもらいにおいを当てる
(4)トラッキング     木と木の間に吊るしたものをボ-ルを当てるゲ-ム
(5)森の中の落し物    自然でないものを探すゲ-ム

プログラムの流れ テ-マ「大きな森の木の下で」を最大限表現するウォ-クラリ-野外活動センタ-の森全体で活動

 3日目自然中での生活にも慣れ、グル-プはより強固に結束。グル-プ力を試すラリ-は子どもたちにとって面白くしかも競争心を 
 かきたてるようなプログラム。「大きな森の木の下で」楽しく遊び学ぶ時間でもある。午後は森の中の第1ファイヤ-場を利用して スイカ割大会で今回の2泊3日のキャンプ活動を終了。

活動の総合評価

ヤングリ-ダ-の活躍で子どもたちの気持ちに大きな変化が現れた。2日目より参加の高校1年生の女子ボ-イスカウトにあこがれを持ち中学生になったらボランティアで参加したいという声があがった。今まで子どもとの距離が大きすぎたシニア主体のキャンプから子どもに近い年代の大学生、高校生が入ることで子どもたちはのびのびと活動し規律も保たれキャンプの楽しさが体感できた。
ふりかえりでは楽しい思い出が一杯できましたか?友達がたくさんできましたか?自然とともだちになれましたか?という質問にみんな元気よく笑顔で手を高く上げてくれた。事故もなく集合地点に下山。今か今かと待つ家族に引き渡しすべての活動が終了。
成果の大きいキャンプでした。



■別年度のレポート
2010年度 赤と黒と緑の大自然−まるかじりキャンプ 実施レポート

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