NO団体名主な企画内容
2 たびれっじ推進協議会(岩手県) 「自然災害にまけるな!海の子山の子 手を取り合って山頂を目指そう!復興は僕らの手で!」
2008年6月に発生した岩手宮城内陸地震の被災地の子どもたちと、東日本大震災の被災地の子どもたちが、栗駒山登山を通じて交流する企画。内陸地震で被災した一関市の復興の軌跡を体感し、子どもたちに自信と勇気を生み出す、未来に向けたプロジェクト。

速報レポート

日 時:平成23年8月3日(水) 天候 曇りのち晴れ
場 所:いちのせき健康の森 (岩手県一関市)
参加者:小学校4年生~6年生66人 (沿岸部小学生41人一関市内小学生25人)
   (内訳)
    沿岸部  4年生8人、5年生28人、6年生5人(男子15人、女子26人)
    一関市内 4年生8人、5年生12人、6年生5人(男子13人、女子12人)
    スタッフ 14人
活動の目的

この度の東日本大震災で被災した沿岸地域の小学生を対象に、地元一関市内の小学生との交流や自然とのふれあいを通じひとときでも安らげる場を提供していく。
一関市は2008年6月の岩手宮城内陸地震の被災地でもあり、復興に向けて頑張ってきた痕跡を見てもらうことで、沿岸部の子どもたちにも前向きに歩んでいけるよう何かを感じとって欲しい。また、地元の子どもたちと自然の中で行う活動を楽しみながら、海の子と山の子の間に友情が育まれることを期待し、被災地の子供達には、第2のふるさとと感じてもらい今後も地域間交流を続けていけるようになればと願う。

活動報告

平成23年8月3日(水) 天候 曇りのち晴れ

9:15~9:45 全体ガイダンス 骨寺村荘園交流館駐車場 (岩手県一関市)
一関に農村生活体験として農家民泊していた沿岸部の小学生41名と、一関市内の小学生25名が合流。
世界遺産となった平泉の中尊寺とゆかりのある荘園遺跡のガイダンス施設です。



これからの活動での注意事項(蜂、熊に遭遇した時の対処)や、グループ活動でのルールなどの説明が行われる。

9:45~10:00 バスで、いちのせき健康の森(岩手県一関市)に移動
3年前の岩手宮城内陸地震の際に崩落した旧祭畤大橋が見えました。
移動途中バスを降り、展望台から見学しレクチャーを受ける予定でしたが、沿岸部の児童の中にはまだ地震に対する恐怖感を強く抱いている子どもが数人いることから(農家民泊で児童が滞在していた農家さんからの情報により)今回は車窓からの見学のみにとどめた。

10:00~10:45 いちのせき健康の森に到着~活動開始 グルーピング・アイスブレィク
一日の活動を共にするグルーピングは、午後のアクティビティ(森の活動・沢の活動)を事前に子どもから希望を聞き、グループ分けしました。季節がら涼を求めてか、沢での活動を希望する子どもが多かったです。




10~14人の児童と2~3人の引率者で1グループとし、5グループが思い思いの場所でアイスブレィクを行う。
お互いの名前やニックネームをゲームを通じて覚えたり、グループとしての連帯感を高めるゲームなどを行う。

と、そこへ。。。
【指令】




これから行う野外炊事に対しての指令書が届く。
指令書は2種類。
どうすれば課題をクリアできるか、みんなで話し合い野外炊事開始!

11:00~13:30 野外炊事(後片付けまで)
排水を少なくするために、米のとぎ汁を片付けの時の洗い水に使う、皿は新聞紙でふき取ってから洗う。
ゴミを少なくするために、ジャガイモやニンジンは皮付きのまま食べる、食べ残しをしない。
などの、意見が出てそれを実行してみました。




カレーを作ること自体が初めての子どもや、野外炊事が初めてだったり、お米を研いだことがなかったり、子どもによって経験はまちまちでしたが、なんとか完成!課題もクリアしたようです。
今日のカレーの味は格別だったのではないでしょうか。

13:30~15:30 森のアクティビティ・沢のアクティビティ
この施設で使っている水(野外炊事場を含む)は、施設付近を流れる沢の水をろ過して使用し、排水も浄化槽からろ過装置を使ってきれいにされ、また沢に流されます。
野外炊事で使った水の源流を求めて森のグループが、みんなで考え少なくなるよう努力した排水の、行き先となる沢に、沢のグループが場所を移し、そこに棲む生き物探しなど、自然の中に飛び込んで活動を行う。

【森コースのグループ】 1グループ10人


ゲレンデの斜面を上って行き、森を抜け、源流となる湧水のポイントを目指します。

湧水発見!笹の葉のコップですくって飲んでみる。冷たくておいしい!


湧水の下流にある砂防ダムで、生き物探し。きれいな水にしか棲めないサンショウウオも見つけたよ。

帰りは来た道を戻り、ゲレンデからの絶景に疲れも吹き飛びました。

【沢コースのグループ】 4グループ 56人


施設から2~3kmをバスで移動し、林道を15分程歩き活動場所の沢の入口に到着。

空き缶で作った箱メガネで沢の中を観察して、そこに棲む生き物を探したよ。



ここにもサンショウウオの姿が!珍しい生き物に子どもたちは夢中です。

自然のすべり台を発見!もう止まりません。

こうなると、もう海の子も山の子も関係ありません。
普段、服を着たままずぶ濡れになることなんて許されませんから。

15:30~16:20 温泉入浴・ふりかえり
着替えの後は施設の温泉で、海の子・山の子裸の付き合いで疲れを癒しました。
今日一日の活動を振り返って「ふりかえりシート」に記入してもらいました。
一日の活動を通じて、楽しかったこと、家に帰ってから家族や友達に話してあげたいこと、新しくできた友だちのことなど。
「沢遊びが一番楽しかった」という声はもちろんですが、以外に野外炊事が楽しかった、湧水をすくって飲んだなど、初めての体験をあげるコもおりました。

16:20~16:40 バスで骨寺村荘園交流館に移動。
楽しかった思い出を胸に刻み、いちのせき健康の森を後にします。

16:40~17:10 骨寺村荘園交流館駐車場 解散式



海の子と山の子のそれぞれ代表から、今日一日の活動の感想を話してもらい、お互いの地域のために頑張ろう!と誓い合いました。
最後は今日一日の活動を共にしたグループごとに、記念撮影。みんなの顔が眩しいです。





今回の活動をふりかえって

 活動開始前の全体ガイダンスではどんよりとした曇り空でしたが、子どもたちがフィールドに出た頃から晴天に恵まれ、雨天プログラムに変更することなく、子ども達には楽しい思い出となったことと思います。
 当初の企画は、海の子と山の子との栗駒山(3年前の岩手宮城内陸地震の震源地)への合同登山という内容でしたが、沿岸部の子どものニーズを聞いてみると、森の中での宝探しや、沢遊びという声が多く、活動内容を変更させていただきました。
 3月11日の東日本大震災で、津波による甚大な被害となった沿岸部。沢に入ってずぶ濡れになるような活動で、津波のことを思い出し怖がるのではないか、という心配もありましたが、環境も異なることから子ども達はいきいきと沢での活動を楽しんでいました。
 内陸部である、岩手県一関市も3年前の岩手宮城内陸地震に続き、この度の大震災では沿岸部程ではないにせよ、長い地域では一週間以上もの停電や断水が続きました。
 その経験から、あえて「水」に着目し今回の活動を企画しました。
 現在では水道も復旧し、断水時の記憶も薄らいできていますが、自然環境を守るためにという目線から、「水」を大切に野外炊事を行う。排水を少なくする工夫を子ども達の話し合いの中から出たアイデアで実践してみる。
 野外での活動では、水の出どころを探すために森へ、排水となった水の行方を訪ねて沢へ。
 そこをフィールドに、そこにしか棲めない生き物を探し、改めて「水」の大切さ、自然環境を大切にすることを感じてもらえたことと思います。
 子ども達を受け入れる10日前の7月24日(日)、フィールドの下見を兼ねて引率者が事前体験会を行いました。
 実際に子ども達が行うプログラムを引率者が体験し、タイムスケジュールやプログラムに無理はないか、フィールドに危険個所はないかを検証するものです。その結果、若干のコース取りや活動エリアの修正を行いました。
 この事前体験会が功を奏し、受入当日の進行もスムーズで、怪我や事故など1件も出さずに活動を終了することができました。一日限りの活動でしたが、中身のある活動ができたのではないか、と感じています。
 


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