NO | 団体名 | 主な企画内容
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NPO法人 NATURAS(北海道) |
「自然体験型環境教育プログラム『化石!アンモナイト探検隊』」 化石について学び、手で触れ、太古の生物とそれを取り巻く自然環境への興味を高める企画。化石採集を通じて現代とアンモナイトが生息した古代の自然環境との違いを体感し、地球の長い歴史の中における自然の変化を学ぶ、時代の枠を超えた活動。 |
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速報レポート
実施期間:平成23年 10月 8日 ~ 平成23年 10月 10日
場 所:北海道むかわ町穂別地区 北海道夕張市
参加者:小学生15名(定員20名) 当日キャンセル3名
活動目的
約40億年前に地球上に生命が誕生して以来、生物が多種多様な進化を遂げてきた一方で、人類の文明の進歩とともに、乱獲や環境破壊などにより数え切れないほどの種が地球上から姿を消し、今なお数多くの種が絶滅の危機に瀕している。
これを食い止め、環境を守り、人間が自然と共存していくために、まずは一人一人が「自然」と「生物」に関心と愛着を抱くことが必要不可欠な要素だと考える。
世界的に貴重なアンモナイトの化石産出地域である北海道の地理を生かし、太古に絶滅した生物の存在を、映像や本や資料ではなく、見て触れて感じることにより、子どもたちが生物の多様性の神秘を知り、そこに関心を持ち、今存在する生物とそれをとりまく環境を守り存続させていきたいと願う気持ちを持たせ、環境問題を意識させることを目的とする。
活動内容
1日目(10月8日)
函館市出発7:30
バス移動、休憩、昼食など
むかわ町穂別博物館到着15:00
プログラム(1)
「アンモナイトってなんだろう?化石ってなんだろう?」
むかわ町立穂別博物館の見学、および学芸員による解説により、アンモナイトと化石、進化について学んだ。また、クイズ形式で博物館に展示されているものを見たり、聞いたり、触ったりすることで楽しく化石や太古の地球について学習した。
これにより、自分たちがこれから体験するものについて知り、関心を持った。
むかわ町穂別キャンプ場到着18:00
自炊体験18:30
温泉入浴17:00
夕食、自由時間20:00
就寝22:00
2日目(10月9日)
起床6:00
自炊体験6:30
朝食7:00
むかわ町穂別キャンプ場出発9:00
プログラム(2)
「いよいよ発掘だぁ!アンモナイト探検隊、出発!」
千歳化石会の講師の指導の下で、フィールド(主に河川の中州)での化石採集体験を行った。アンモナイトの化石が存在する現在の自然環境(山の中)と、かつてアンモナイトが生息した太古の環境(海の中)の違いをフィールドに出て体感することで、地球の長い歴史の中での自然環境の変化について学び、自然の魅力を感じてもらった。それと同時に、実際の採集の難しさを体験することで、ここまで博物館で見たりクリーニング体験をした化石が、いかに貴重で希少なものであるかを知るとともに、発見した時の感動から、努力のあとにある達成感を知り、たくましさを養った。この苦労・努力・達成感から、化石の価値、さらには今生きる生物の価値、そしてそれを守っていくことの意味と大切さを学んでもらった。
参加者全員が、アンモナイト、イノセラムスなどの白亜紀の化石を発見し、採取することができた貴重な体験学習となった。
むかわ町穂別キャンプ場到着11:30
自炊体験12:00
昼食12:30
午後のプログラム開始13:30
プログラム(3)
「化石クリーニング体験だぁ!」
千歳化石会の講師の指導の下でノジュール(化石が入った石)から化石を取り出すクリーニング作業を体験した。緻密な作業と集中力を必要とするクリーニング作業を通じて、自分の手で化石に触れることで、化石をより身近に感じ、太古の生物とそれをとりまく自然環境への興味を高めた。
参加者は、午前中に自らの手で採取した貴重な化石を使ってのクリーニング体験だったので、緊張しながらも真剣に取り組んでいてくれた。ほんの少しずつだが、石を削るたびに姿が見えていく化石に喜び、体験後は笑顔になっていた。
プログラム(4)
「レプリカを作ってみよう」
千歳化石会の講師の指導の下でアンモナイトの化石からとった型で石膏のレプリカを作り、着色するレプリカ作りを体験した。リアルなレプリカを自分で作り、ケースに入れて飾ることで、『宝物』を得た喜びから、さらに太古の生物たちが生きた自然環境への関心を高めた。
各種色鉛筆を駆使しながら、子どもたちはこだわりながら作成してくれた。どのレプリカもリアルで、個性的なものになった。子どもたちの表情も自信に満ち溢れていた。
自炊体験18:30
温泉入浴17:00
夕食、自由時間20:00
就寝22:00
3日目(10月10日)
起床6:00
自炊体験6:30
朝食7:00
むかわ町穂別キャンプ場出発9:00
夕張市石炭の歴史村到着10:30
プログラム(5)
「みんなの身近なところに化石が使われてるんだって!?」
化石の希少性や価値を知ったところで、プログラムのまとめの学習として石油や石炭などの化石燃料について教え、限りある資源がなくなりつつある「資源問題」と、化石燃料の大量消費による大気汚染や、原油流出による海洋汚染などの「環境問題」についても関心をもち、意識を高めた。
実際の坑道後を見学する「まっくら探検」など石炭の採掘環境や地中の環境を体感した子どもたちは、大地の神秘や魅力を楽しんでいた。
まとめ
天候に恵まれ、安全で、ゆとりのある体験を実施することができた。子どもたちは、化石などを与えられるのではなく自分の目や手を使って発見し、さわり、感じ、学習してくれていた。小学1年生の子どもも2泊3日という長時間のプログラム期間であったが、ホームシックになることもなく、元気に学習活動をしてくれていた。大地の歴史を学びながら、仲間作りも頑張ってくれたと思う。また、来年度も実施したいという想いが高まった事業になった。
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