NO団体名主な企画内容
24 岐阜県加茂郡七宗町上麻生小学校(岐阜県) 「我ら日本最古の石の町!石の不思議探検隊!!」
地形・岩石の不思議を解明するため、子どもたちが計画を立て、探検する自然体験活動。石の町の特色を生かして創造性・協調性・主体性を伸ばすプログラム。

活動レポート

日 時:10月 11日(火) ,10月 14日(金)
場 所:①岐阜県加茂郡七宗町   飛水峡、ロックガーデン、野々古屋(飛騨川流域)
    ②各務原市鵜沼宝積寺   ③各務原市川島 
参加者:小学校5年生 23名 、小学校6年生  12名  引率者3名
活動目標

・自分たちが住んでいる七宗町にある飛騨川や神渕川及び険しい渓谷である飛水峡を探検し、甌穴群や日本最古の石に触れ、大自然の偉大さを感じる一方で、郷土のすばらしさを実感することができる。
・事前学習で、地形、岩石に関わる不思議な点を出し合い、仲間と協力しながら探検の計画を自分たちで立てることで、創造性、協調性、主体性をより一層伸ばすことができる。

活動内容

【事前】
・七宗町にある有名な「飛水峡」「日本最古の石」「甌穴群」の写真を見て、そこから疑問に思うことや探検してみたいことを出し合った。

【1日目(10月11日)】
8:45 七宗町立上麻生小学校を出発した。
8:55 ① 甌穴群の探検
上麻生川並周辺でバスを降りて、甌穴群のある場所に移動する。子どもたちが崖のすぐ下15mには激しく飛騨川が流れている。子どもたちは、降りていく途中で、怖くなり、しゃがみ込んで手を岩について前に進む子もいた。「もう、無理!」と言って前に行けなくなってしまった男の子もいた。岩から岩へと飛ぶ必要がある場所があったが、怖くて立ち止まっている女の子に「大丈夫?!」と言って手をさしのべて友達を助ける場面もあった。
やがて、チャート層がへこんでいる場所が無数に出てきた。甌穴群である。岐阜大学教育学部地学教室の川上紳一先生から、穴の深さはどれくらいあるでしょうと尋ねられて近くに落ちていた棒で調べると、80cmは超える深さがあることが分かり、子どもたちは穴の深さに驚いていた。更に、子どもたちは一番美しい甌穴を探していった。
たくさんの甌穴を観察した後、なぜ甌穴ができるのかについて、子どもたちは話し合いをした。流れが速い水によって削られたという意見が出たが、水では削られないので、やはり石が削ったのであろうと言う意見にまとまった。石がへこんだ岩に入りこんで水の流れによって、穴の中に入った石がくるくる回転して、長い間に穴がどんどん丸く深くなってきたのだろうという結論に達した。Iさんが事前に調べたことによると、1000年で1mm削られていくとのことであった。従って、甌穴群ができるのにかかった年数は約100万年であることが計算で分かり、驚いた。穴の中に入っていた石でまん丸のものがあって、数万年間くるくる回転したときのことを思いはせた。(実際には石は入ったり出たりしているのだろうが・・・)









9:40 甌穴群観察場所出発
9:45 ②日本最古の石発見場所探検(野々古屋)
階段を下りていくと、大きな岩が飛騨川の流れに立ちはだかるようにして出ていた。日本最古の岩石の発見場所である。ここで20億年前の石が発見された。どれが日本最古の石なのか子どもたちは探し始めた。岐阜大学教育学部の川上紳一先生が判定をしていった。どうやら、白っぽく少し光る感じがするものが日本最古の石だということである。中国大陸からやってきたが、太平洋沖のプレートに入り込んで出てきたことが分かった。大きな岩がいくつもあったが、日本最古の礫岩が入っている岩は限られているようである。目の前の石が20億年前には中国大陸にあった石かと思うと石の旅を考えると、子どもたちも何かしらロマンを感じたようである。
     





10:30 日本最古の石発見場所出発
10:40 ③飛水峡ロックガーデン探検
ロックガーデンは地域の中でも有名な場所である。しかし、初めて来たという子どもがいてびっくりした。
下りてみると、むき出しになった流木が何本も松の木に引っかかっていた。
中には、根っこから引き抜かれた状態の松があった。先日の台風接近の際の大雨によるものであると容易に推測できた。子どもたちも流水の威力に驚いていた。
飛水峡は水の流れがすごく速い。落ちたらあっと言う間に流されそうである。ロックガーデンにも多くの甌穴がある。この辺り一帯がチャート層でできていることが分かる。
チャートの層(約3cm)できるのは、約2万年かかるということが分かった。2億年でかかっているので、計算すると、1万枚の層がこの七宗にはあることになった。(野外活動をしながら、算数の計算をしている子どもたちはやや苦しそうでしたが・・・)1万枚もあるから七宗のこの周辺にはチャート層が広がっていることが分かった。
更に、落ちていたチャートとチャートをぶつけると火薬のにおいがすることに気がついた。火打ちとしてチャートが使われていたことを知った。





11:20 上麻生小学校着   探検隊閉校式を行う。



【2日目(10月14日)】
8:35  上麻生小学校発
9:35  ①各務原市川島探検
到着して河原に降りると、子どもたちは「あ!石が丸い!!」と言って、驚きの声を上げた。日頃、川の上流で暮らしている子どもたちからすると、石が丸いなんて見たことがなかったようである。「持ち帰ってもいいですか?」と宝物のように、丸い石を探検バックの中に詰め込んでいった。
まん丸の石がいっぱいある中で、ごつごつ四角張った石を発見した。チャートだ。チャートと言えば、七宗町でたくさん見た。よく見ると、ロックタウンの石たちとよく似ている。岐阜大学教育学部地学教室の川上紳一教授もチャートであると断定された。七宗からこんなところまで流れてきたことに子どもたちは驚いていた。
それから、子どもたちの宝石探しが始まった。きれいだなぁと思う石を川上紳一先生のところへ持って行き、どんな石かを同定してもらった。探検バックの中には石でいっぱいになってきた。石は子どもにとっては、宝物になるのだと私たち大人は子どもだった頃のことを思い出した。
また、川の外側と内側に木の棒を投げて、流れの速さに大きな違いがあることに子どもたちは気がついた。更に、外側にはブロックがたくさん並んでいて、その理由について話し合った。





10:30 各務原市川島発
11:00 ②各務原市鵜沼宝積寺探検
川島と異なり、鵜沼宝積寺では、石が大きいことが分かった。これは、川島より上流になるからであることが分かった。子どもたちは、石が下流へ行けば行くほど、小さくなっていくことを実感することができた。更に、石が同じ向きにきれいに並んでいることに驚いた。これは、川島も同じであった。子どもたちはどうしてなのかを考えた。流れで石の向きが変わったことが分かり、水の流れが地形を変えていくことが理解できた。
しばらく下流へ歩くと、真っ赤になったチャート層が出現した。チョコレートみたいだと、子どもたちは大喜びをしていた。ここが、学術的に有名なP-T境界面であると川上教授に聞き、驚いていた。







11:40 各務原市鵜沼宝積寺発
12:10 七宗町上麻生着
      ③七宗付近の見学
時間がなくなり、下に降りた見学はできなかったが、七宗あたりでは谷が深く、川幅が狭く、水の流れが急であることが分かった。石はごつごつしていて、今まで探検していた川島や鵜沼宝積寺とは全然異なることがよく分かった。

12:20 七宗町立上麻生小学校着

子どもの声

・今まで「日本最古の石発見の町に住んでいるなんてすごいよ!」など言われたり、資料にもすごいと書いてあったりしました。でも何がすごいの?と、ずっと思っていたけど、今日実際に行ってみて、すごい町だということが分かりました。飛水峡や甌穴群(ポットホール)に行ってみて、近くで見ると、すごい迫力でした。ポットホールは思ったより深かったです。また、いろいろな探検をしたくなりました。
・行くまでの道がすごく大変でした。本当の探検みたいで楽しかったです。
・ポットホールの中には大きな石が入っていました。すごく大きな石が入っていてびっくりしました。
・ポットホールは、こわかったけど、すごくきれいですごかったです。水の中に石があった点も、すごかったです。
・川原にあった赤い石を岐阜大学の川上紳一先生に鑑定してもらいに行くと、川上先生は「これは、七宗から流れているチャートという石です。」と教えてくれました。七宗から川島まですごく転がってきたなぁと思いました。



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