速報レポート 千曲川 川下り体験記<7月27日(金) 夏休み初日>いよいよ長野県も待ちに待った夏休みが始まった。その初日、千曲小学校では、創立70周年記念の自然体験活動の第一弾として、「千曲川川下り体験」が行なわれた。本当は全校児童全員で行ないたいという願いはあったのだが、予算と日程の関係で、高学年児童(72名)のみで行なうことになった。 当日は快晴。気温もぐんぐんと上がり、絶好の川下り日和となった。午前の部の参加者は36人。学校集合の子どもたちは、ジャンボタクシーに分乗し、出発地点近くの小諸大橋直売所まで移動。現地集合の子どもたちと合流し、出発地点まで徒歩で移動。 $1$ タクシー移動に時間がかかり、予定よりやや遅れて、9:50頃より、始めの会。校長先生より、「千曲小学校の校名にある千曲川にふれ、普段見られない川からの眺めを存分に楽しんでほしい。」というお話の後、インストラクター7名の方の紹介、場所を日陰に移動して、ゴムボートに乗るに当たっての諸注意を、インストラクターの森本さんよりお聞きする。パドルの持ち方、ボートの中での座り方、川に落ちたときの浮き方、助け方等を実演入りで教えていただき、子どもたちも真剣に聞いていた。 $2$ 10:20、いよいよ実際にボートに乗る時がきた。初めて乗るゴムボートに緊張感を漂わせ、怖々と乗る子どもたち。何とも落ち着かなそうな感じであったが、同じ班のメンバー全員が乗り込むと表情も和み、笑顔が見られるようになってきた。インストラクターも乗り込んで、メンバー8人がそろって、いざ出発。と思いきや、まずは座り方、パドルの使い方、かけ声のかけ方等の講習。そして、ボートごとの水のかけ合い。これには子どもたちは大はしゃぎ。一緒に乗っていた職員は迷惑顔であったが、水しぶきを浴びて、気持ちよさそうであった。15分ほどのオリエンテーションの後、いよいよ出発。 $3$ インストラクターの指導のもと、7人が息を合わせてパドルをこぎながら、軽快にボートは下っていった。これから始まる川下りにワクワク、ドキドキの期待感を顔いっぱいに表し、何とも言えない笑顔で子どもたちは大杭橋を後にした。 今回の川下りのコースは、出発地点の大杭橋からゴール地点の戻り橋手前までの約3キロのコース。このコースは毎年、小諸市の青年会議所が行なっている「千曲川で川下り」のコースと同じで、業者も同じところにお願いした。 $4$ コースは平坦なコースで特に急流があるわけではないが、途中には岩がごつごつした箇所や狭くなったり曲がりくねったりしている箇所があり、それなりにスリルが味わえる。 $5$ 途中の岩がせり出て、ボートを止めやすい場所があり、そこではボートから下りて、実際に川の中に入って流れを体験することができる。子どもたちは、始めは怖々と水の中に入っていたが、慣れてきて水の流れの気持ちよさを体で感じ始めると、次第に大胆になり、ライフジャケットに身を任せ、急な流れの中に足から入り込み、足を上にして仰向けになって川に浮き、楽しそうに流れていく姿が見られるようになった。実に気持ちよさそうであった。 このように川の中に入る体験は、今の子どもたちにとって、生まれて初めて体験であろう。折角近くに千曲川がある環境の中で暮らしている子どもたちなので、もっと千曲川にふれ、遊ぶ活動ができればいいのになあと思う。しかし現実は、川は危険であるという理由で、できるだけ近づかない、関わらない生活になってきてしまった。今回の川下りをきっかけに、千曲川にふれ、遊ぶ活動を考えていきたいものだと考えている。 $6$ 今回の川下りは、4~6年生を縦割りの11班に分け、各学年2~3人の6人ぐらいの班をつくり、そこに職員が一人ずつ入った。同じボートに乗った者同士、学年を越えて関わりを深め、お互いに声をかけ合い、助け合える関係になったようだ。 $7$ 約1時間の川下りを終えて、子どもたちはとてもいい笑顔でゴール地点に戻ってきた。(ちょうど戻ってきた場所が戻り橋というのが、何ともおもしろいが。)同じボートに乗った仲間同士、インストラクターの方とも仲良くなり、最後は別れるのが名残惜しそうに、写真に収まっていた。子どもたちにとっては、この夏の1日が、かけがえのないとても貴重な1日になったことだろう。この体験をこれからの生活に是非生かして、自然とふれ、その気持ちよさを存分に味わえる人になってほしいと願っている。 今回の川下り体験にご協力いただいたネイチャー・ナビゲーターの皆さん、PTAの皆さんに感謝です。 川下りの様子から(記録写真) 速報レポート 千曲川 川下り体験記 速報レポート 親子御牧ヶ原散策 プログラム検索に戻る |