NO団体名主な企画内容
41 たつの市立新宮小学校4年生(兵庫県) 「集まれ!しんぐう自然大好キッズ」
「しんぐうPRプロジェクト~歴史good,自然good,心(しん)good~」の名のもとに、教育課程と環境教育の視点を関連させた環境学習カリキュラムで、古代米の種まき・水田づくり・ホタルの飼育・河川の自然調査・地引き網漁などの活動を、体験と学びを一体化させて展開。

速報レポート1

<活動: 新宮宮内遺跡に水田をつくろう(パート1)>

1.遺跡にある雑草地を調査しよう(5月14日9:30 39人)

 新宮小学校の近くに新宮宮内遺跡があります。新宮宮内遺跡は,弥生時代の遺跡です。現在,市では,遺跡公園に向けての整備中で,その一環として,4haの敷地には,竪穴式住居2棟が復元されました。今年,私たち新宮小学校4年生もこの遺跡の整備にかかわれないか考え,水田での古代米づくりを提案しました。写真のように5月14日,水田にするための雑草地を調査しました。右の写真は水田の大きさを決めているところです。ちょうど算数の角度の学習をしたことを活かすことができました。1a程度の小さな水田ですが,立派な水田づくりができるよう協力してがんばります。




2.古代米を育てよう(5月24日8:30 39人)

 私たち4年生は,昔と同じような稲作づくりを目指しています。そこで,埋蔵文化財センターで,弥生時代には赤米を育てていたことを調べた子どもたちは,水田で赤米を育てることにしました。5月24日,塩水選から行った約1kgの籾だねをみんなで種まきしました。水やりを継続した結果,約2週間後,20cmを越える高さに順調に育ちました。




活動:新宮宮内遺跡に水田をつくろう(パート2)

1.田づくりをしよう(6月6日13:30 39人)
 6月6日,あぜづくりからスタートしました。草を刈った場所に,あぜ板を打ち込み,まわりに石や土のかたまりを並べて,あぜをつくるのです。どうしても水漏れがありそうなところは,あぜシートを引きました。また田に使う土は,文化財課からいただきました。2tトラック2台分です。手作業での作業を2時間行った後,市のみなさんが手伝ってくださいました。おかげで,もともと雑草地だった場所も田に変えることができました。この田づくりは,市のみなさんが手伝ってくださったからこそ,つくることができたと思います。





2.田植えをしよう(6月18日9:30 39人)

 6月18日,大きく育った赤米の苗で田植えをしました。3年生では地域の方に教えてもらった子どもたち。今年は自分たちの力だけで田植えをすることができました。苗箱3箱分の苗を39人で分けると,1人分は手のひら2つ分でした。
 まず土の感触を楽しんだ後,約30cmの間隔を空けながら植えました。作業はあっという間でしたが,苗の修正まで,自分たちの力で行うことができたのはさすがです。



活動:水田は,生き物が集まるビオトープに変身(毎月第1月曜日 39人) 

 水田をつくるとそこにはたくさんの生き物が集まってきました。毎月,4年生の子どもたちが確認したところ,オタマジャクシ,メダカが多く見られました。その他,ヤゴ,カブトエビ,ホウネンエビ,コオイムシなども多数確認できました。
 子どもたちがよく知らなかったのはホウネンエビです。そこでホウネンエビについて詳しく調べた結果,ホウネンエビが多いとお米がたくさんできるということが分かりました。「ホウネン」は「豊年」と関係が深いそうです。
 小さな虫を求めてサギなど鳥も集まってきました。農薬を使わずに水田をつくったことで,遺跡に生き物が増えたことがうれしいです。



活動:新宮宮内遺跡で地域の方に役立つことをしよう(毎月第4金曜日の13:30 39人)

 毎月の第4金曜日は,地域の弥生倶楽部のみなさんが遺跡の整備作業をされる日です。主に宮内遺跡の芝生の整備をされています。私たちは,少しでも弥生倶楽部のみなさんのお手伝いができるように,肥料まきや草刈りを続けています。1回あたり30分程度の作業時間ですが,活動をすると,弥生倶楽部のみなさんも喜んでくださるので続いています。
 9月27日は,草刈りのお礼にと,竪穴式住居の燻蒸体験に参加することができました。燻蒸とはアスナロの葉を燃やし,そこから出る煙で竪穴式住居を守ろうとすることです。竪穴式住居の中心にはいろりがあります。昔の人は,そこで食事をしていたので,燻蒸の役割と同じだということも教えていただきました。





活動:宮内地区の土で土染めをしよう(9月24日 9:30 39人)

今年は播磨国風土記ができて1300年目の年です。風土記によると,播磨地域で染め物をしていたらしいです。そこで文化財課や地域のもえぎの会のみなさんの協力のもと,土染め体験を行いました。  
子どもたちが話し合った結果,土染めした布は,遺跡の水田に置くかかしの貫頭衣に利用しました。貫頭衣とは弥生人が着ていた服です。土染めではお気に入りの模様をつくることができるので,みんなわくわくしながら取り組むことができました。




活動:実りの秋,稲刈りをしよう(10月24日 9:30 39人)

 10月24日,文化財課の学芸員さんに石包丁の使い方を習った後,石包丁を使って「穂首刈り」をしました。まず石がかまのかわりになることに驚き,さらに予想以上の切れ方にも驚きました。弥生時代の人の気持ちを体験できました。
 穂首刈りを体験した後は,かまで作業しました。かまだと作業がはやくなった気がしました。台風が接近していることから,はさがけはできませんでしたが,石包丁とかまの2つで作業できたことで,道具の進化についても考えることができました。とても貴重な体験になりました。





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