7月30〜31日のワーク・キャンプ当日は、北海道もごたぶんにもれず猛暑となりました。63名の参加者の健康状態に留意するようスタッフの最終ミーティングを済ませ、「遊〜遊〜村づくり。子どもワーク・キャンプ2004」がスタートしました。 まず、「遊〜遊〜村」住民票のチェックです。村人の証、住民票のチェックを済ませ、村長の話を聞き、最初の仕事は、自分達のねぐら作り。6人一組でテント立てに取り組みました。テントが出来上がると、早速、自分達の持ってきたおやつをパクパク。おやつを介して、知らない子ども達がすぐお友達になれたようです。 次にキャンプ・リーダーから今日の村づくりの作業と役割分担が発表され、早速、チーム毎に作業に取り掛かりました。有機堆肥づくり、子ども農園の整備、ツリーハウスの資材運び、石窯クッキングの準備、流しソーメンの準備、キャンプファイヤーの準備などを行い、そして、今回のメインである井戸掘りボーリングにチャレンジしました。井戸堀りボーリングでは、子ども達は、真剣な眼差しで取り組み、最高の村づくり作業になりました。63名の子ども達が間断なく打ち込みボーリングしてくれたため、一時間あまりで1メートル以上打ち込み、予定深度7メートルに到達しました。早速、水の有無をはかったところ、70センチの水位があり、水くみ上げ用ポンプをつけ、汲んでみたところ、見事に水脈にあたり、それも大変豊富な水量の水脈にあたり、勢いよく冷たい水が噴出してきました。子ども達からは大歓声が上がり、目的の達成感からか、ポンプの前から離れようとせず、かわるがわる終日、水をくみ上げていました。大変、感動的な一コマでした。 一連の作業を終えて、いよいよ夕食の準備。最初に石窯を使ってのオリジナル焼おにぎりを作りました。ハート型や円盤型や鏡餅型などなど、ユニークなおにぎりが沢山出来上がり、各自好みのタレをぬって石窯で焼おにぎりを作りました。こうばしい香りが食欲をそそります。 夕食は、流しソーメンです。私たちの北海道は小麦の大生産地で、ちょうど小麦刈りの時期と重なりました。地元の小麦粉で作ったソーメンを流し、キャッキャ、と言いながら高速流しソーメンにチャレンジしていました。最後に、タレを変え、ラーメンを流したところ、これがまた大好評で、現代っ子の嗜好の一端を垣間見る思いがしました。 夕涼みの一服後、日暮れ前に野外ゲームを楽しみ、勝ったチームにはアメのつかみ取りなど景品がつき、各チーム大ハッスルのゲーム大会でした。日暮れとともにファイヤーストームに点火し、火を囲みながら、村長から村づくりキャンプ2004でみんなが頑張ってくれた事に感謝の言葉があり、その後、花火を楽しみました。 就眠は昼間の作業の疲れか、大多数の子ども達は即、眠りにつきました。スタッフ一同集まり、再度、子ども達の状態をチェックしました。早朝、スタッフは、前日から準備していた地元の小麦粉で練ったパン作りを石窯で開始しました。パンのにおいに誘われるように、子ども達が起きてきました。当初、牛乳も地元産の生乳を予定していましたが、あまりの猛暑で安全を考慮し、市販牛乳に切り替えましたが、子ども達にとっては、自分達で練った焼きたてパンの味は格別であったようです。 一連の村づくり作業が終わり、解散する時、次回の村づくりキャンプでの再会を約束して、子ども達は帰っていきました。士幌町の自然と歴史と文化と産業に根ざした「遊〜遊〜村」づくりはこれからも続きます。おいでよ!「遊〜遊〜村」へ。 平成16年8月5日 リポーター 中士幌児童ステーション 的場 衣織 ■別年度のレポート 2007年度 遊~遊~村に夢の橋をかけよう 実施レポート プログラム検索に戻る |