NO団体名主な企画内容
10 NPO法人 宍塚の自然と歴史の会(茨城県) 「宍塚の谷津田を利用した田んぼの学校」
古墳時代から長く使われてきた谷津田において、完全な無農薬での稲作を行なう。食農教育・環境教育・伝統文化伝承を教えるともに、幼児~中学生との幅広い子どもたちの交流と同時に、親子の交流も行う企画。

速報レポート1 観察会「田んぼ」・田植え

1.観察会「田んぼ」 講師 嶺田拓也さん(農村工学研究所)

子ども22人 大人10人参加
宍塚の低地の水田、里山の中の谷津田を巡り、それぞれの田んぼの水がどこからきてどこへ行くのか、田の形はなぜそうなっているのかなど、先生の楽しいクイズに答えながら観察をした。稲のまわりの雑草や、稲についている虫も観察。谷津田の中に入って、生き物を観察し、谷津田の中の水路を上流の大池までたどって歩いた。田んぼの畑とは違うしくみのいろいろ、田んぼの中にたくさんの生き物がいることなど、よく理解できる観察会だった。

2.田植え

 6月7日、20日、21日に行った。 自分たちが種もみをまいた苗代での苗とりも行った。6月7日にはしろかき前の田の草取りも実施した。親子一緒に裸足で田んぼに入り、はった紐につけた目印のところにしっかりと植えていった。田んぼに座って作業して、泥んこになった子も多かったが、泥体験を楽しみ、井戸で体を洗うのも楽しんでいた。草とりでは、ザリガニの手づかみによる駆除も行い「○○匹とった!」と競い合った結果玉入れのようにして数えたら58匹とることができた。


草取り


田植え





7月21日昼 さなぶり(地元の伝統行事:田植えの無事終了を田の神に感謝し、豊作を祈願、御馳走を食べる)
儀式:稲の苗36本を箕にのせて田の神にささげ、祝詞?を担当の子ども達のリードで皆でとなえた。





御馳走を作ってみなで食べた。献立は昨年の収穫物の黒米入りちらし寿司とトン汁。デザートに大きなスイカを食べた。子ども達もちらしの具を分担して作った(小さい子はのりを小さくちぎる、大きい子はキュウリをスライサーで千切り。他に蒸し鶏をさいたり、卵を割って、炒り卵作りなど)。




7月12日 田んぼの草取り 
稲も育ってきてたが、草が生えて来たので、田の草取りをした。小さい子は、足をとられにくい 浅い方の田んぼで、稲の間を歩き回って除草+土と水を掻き回すという作業。大きい子たちと大人は、回転中耕除草機も使って、深い方の田んぼで草取りに励んだ。力もいる作業だけにやりがいがあって、おもしろかったとの感想がよせられた。皆よく働いたので、1時間ほどで、草はほぼみえなくなった。浅い方の田んぼのへりにヨシもでていたので、子どもが力をこめて抜いたところ、横向きの白い太い根がついてきた。最後にまとめ。なぜ、草取りが必要なのか、どんな草があったか、など。たくさんはえていたのは、コナギとイボクサ。

7月18日生き物調べ
13:45-16:00:森本信生さん(田んぼの昆虫の専門家)を講師にお願いして行った。台風の影響で、ときどき雨がぱらつき、風も強い日で、おまけに、研究所の一般公開、地域のおまつり、などいろいろな行事もかさなり2家族のみ参加となった。鷺や燕の姿を確認してから、子ども田んぼのあたりをみたら、まずみつけたのは、大小の足跡。なんだろうと推理した結果2匹か3匹のカメが歩いたあとということになった。その後、田んぼのへりのセリをたべていたキアゲハの幼虫をみんなでよーく観察(角の匂いも)してから、水の中、すぐそばの草むらなどで いろいろな生き物を採集した。雨もふってきたので、屋根の下で、図鑑で調べながら、みつけた生き物の名前を調べ、各自用紙に記入した。カメムシの口とバッタの口の違い、ザリガニの足の様子、バッタの羽の伸び具合で子どもか大人か判断したり、もってきた虫眼鏡でこまかいところもよーくみて、とても充実した生き物調べができた。



8月1日 かかしつくり 子ども16人 大人18人参加
周辺の竹林の竹を使って、かかしを作った。親子で竹を切り、くみたて、服を着せ、田んぼに運び、竹の杭をうちこんで、そこに結び付けて設置した。それぞれ、作ったかかしに名前をつけ、名札をつけた。とても暑い日だったので、各自持参の飲み物では足りず、用意した氷で冷やした麦茶18リットルを皆でのみつくした。日蔭での作業と、麦茶のせいか、全員元気に最後までかかしつくりをすることができた。







かかしがそろった

かかしを それぞれかついで 田んぼに運ぶ


田んぼに打ち込んだ杭にむすびつける

かかしの並んだ田んぼ(手前にあと数体ある)



速報レポート1 観察会「田んぼ」・田植え
速報レポート2 稲刈り

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