NO団体名主な企画内容
17 NPO法人 峠工房(神奈川県) 「峠工房 なんちゃってサバイバル教室!SEASON4 道具を使えば自然は友達!」
学校では危険なものとして使用を禁止しがちなナイフやマッチ、はさみなどの使い方やメンテナンスの仕方など、正しい使い方を教える。危ないものではなく、ごく自然なことと教え、そして実践の集大成として、自然の中で道具を使って楽しむ。

速報レポート2 道具を駆使して野外活動

実施日:8月29日(土)~30日(日)

峠工房夏の野外教室はキャンプが恒例となっており、もう何年も続けています。
そして、この数年はなんちゃってサバイバルも併催しているのですね。
だから、スタッフはも大倉や水無川は熟知してるというと言い過ぎですが、大体どういう感じのところかわかってます。

歩いて行くには適度に運動し、道も険しすぎず楽過ぎずですから、今回のなんちゃってサバイバルには最適!

なのですが。
当日、大倉(秦野市)は快晴とは言わないまでも、雨も降らずにいることから戸沢山荘まで行けるはずでした。
ところが、予報では曇り時々晴れだったのに到着するや雨。
山の上の方にも雲がかかり、上流の天候が読めません。
天候が読めないと言う事は、危険と言う事で戸沢ではなく、ここ大倉で出来る事に予定を変更する事になってしまいました。

つまり、参加者の中に普段のおこないの悪い人がいる!!!

参加者の人数は以下の通り。
中学生:2名
小学生:8名
山で行うので安全を考えて選りすぐり(嘘)の10人です。

そこにスタッフが加わります。
スタッフは、6名。
うち1名は子育て支援・福祉NPOのNaturalRebornの理事です。
スタッフ(大人)が6名での引率は少ないと思う人もいるかもしれませんが、峠工房の行事は子供の自主性を育てます。
それは自然の中でも同じで、なんちゃってサバイバルでも同様なのですね。

しかし、今回は雨天。
ちょっと雨が強い時もあるので、戸川公園でしかできる事は無い状況です。
自然を相手にしている以上、予定の変更はしかたないですし、道具を使えば自然は友達と言う事は雨でも、自然の中で色々経験する事ができるのが当然です。
予定を変更したとは言えやれる事はやりましょう!

と言う事で初日ですが、やっぱりまず普段できない川遊びはしたいもの。
全員午後に雨が小降りになったのをいいことに川に繰り出します。
自然公園とは言え整備された公園ですから、少なくとも怪我の心配はないのですが、全員川の中でおおはしゃぎ。

挙句には、川の底の石を取り出しちょっとした深い露天風呂風のものをつくりそこに浸かる事も。
これまで、機会があれば教えてきた事を実践したそのプール?は、水鉄砲で遊んだりその後浸かったり(寒いのに)、と大活躍。
石の組み合わせもまた、部分部分に流れてきた流木も組み合わせ立派なプール、というかあったかくない露天風呂というかなんとも言い難い物を作りました。

また、川に住んでいる生物も多くいる事から、ちいさい魚やカエルなんかを見つけてはおおはしゃぎしているのですが、その際には小さい魚を観察するのには防水のビデオカメラを使って見るなんて応用も効かせていました。

さて、川で遊んで宿泊場所のどんぐりハウスでまったりというかやっぱり元気に遊んでいるのですが、夕食の手伝いはみんなでします。
といっても女子が。
小学校4年生の女の子までも、包丁で野菜を切ったりして手伝う中で男子は遊んでいます。
後でしっぺ返しを食らうのですが。

カレーは今回、先に作ってきてあっためる方式でしたが、カレーは元カレー店をやっていたNaturalRebornの理事が作ってきてくれてます。
ちょっと贅沢なんですが、本来は山にいって色々やる(やれる)予定だったのでこの流れ。

そして夕食ですが、遊んでいた男子は食べさせません!!
と言う事でまず食器の準備、サラダを運ぶなどなどをしてもらいます。
そうして、夕食を食べてその日は終わる……、なんて訳ではありません。

肝試ししたいだのなんだの言いますので、夜に懐中電灯を使う事、使わないでも夜道を歩く事なんかを教えつつ、肝試しのようなものにトライ。
勿論、吊り橋(コンクリートの立派なの)を渡るときには、目印の明かりがあるので懐中電灯は使いません。
で、一人ずつ歩いていくのですが夜目に歩いている人が見えない場合の見方を教えたりします。
目印のライトがある場合は、ライトの光が被らない角度から見る事や、夜の暗いところでも、すこしでも星明りがあるならちょっと姿勢を低くすると見える事。
また、懐中電灯は正面をまっすぐ照らすのではなく少し下げて照らすとちゃんと周囲も見える事、なんてのを教えるのはやっぱり肝試し名目の夜の散歩が一番良いのかな、と思ったりもしました。

肝試しなんだから当然どっかで脅しますけれどね。

渡り終わってから、スマートフォンに入れていた声を流すと、中学生男子が一番びびっていた状況でした。
また、夜の川を渡るときにも懐中電灯は、足元とその先を照らす感じで使うようにさせます。

それと、懐中電灯がなくっても携帯電話やデジタルカメラ、またスマートフォンなどの画面の光が懐中電灯の代わりとして使える事も教えます。

そして、ちょっと夜更かしをしたあと二日目に突入。

二日目は、朝から雨です。

せめて流木くらいは拾いたいかな。
その流木を乾かしながら、火を熾す方法を教えるかなぁ、と思ったのですけれどもちょっと雨が強すぎる感じです。
川が急に増水する事を考えると、あまり危険はおかせません。

なので、湿った(湿気を吸い込んだ)炭や、紙や割り箸や小枝などを使い炭を熾す事にチャレンジです。
ここでも、まずマッチをする事から始めますが、7月の時に参加してた子は自分はできると思ってる訳ですから、やってみるのですが、そうそう簡単につきません。

なので、こういう場合にやるのは、と言う事でバーベキューコンロにまず中くらいのブロックの炭を敷き、そのうえに細かい炭を置く事、そこに焚き付けとなる紙を小さく切ったものをのせさらに小さい破片の炭をそこに乗せ、丸めたチラシや新聞紙などをさらに重ねさせます。
小さい破片がない場合は、石やナイフを使いちいさくする事、またそれだけでは簡単に火がつかないのだから、炭を擦り合わせたりナイフで削ったりして粉にした炭を作り、それを上から降りかけたり中心に集めたりして火をつける事を教えます。

とはいえ、ふつうはそんな事はしないわけですからね。
紙に火をつけようとして失敗したりで、結局使い終わった後の割り箸を焚きつけに追加する事にして、火の熾しなおしです。
雨の日や湿度の高い日には、雨や湿気が届きにくい状態の場所を選びます。
本来なら、シェルターづくりをさせてからなんて思ってましたが流石に雨の中でそれをさせる、それも気温の低い中でそれをさせるのは、躊躇しますので雨の入らない軒先などを岩棚と見立てて行いました。

火をつける準備は失敗したものをリカバリする形で行います。
新たに紙や割り箸の破片を使い、火をつけて30分ほど。
粉にした木炭が燃える事でちいさい破片も赤くなってきます。

ここからは、地道に息を吹き込み炎を強くする事に専念。
ただ、やっぱりマッチや火を使うって事になれてません。
なので、時々せっかく燃え上がったのを吹き消すなんて事になってしまいます。
これではいつまでたっても、食事にありつけません。

そこで!
火吹き竹登場です。
これなら、比較的楽に火が熾るのですがやっぱり慣れてないとだめですね。
スタッフが最終的に火を熾す事の仕上げをしましたが、無事に食事にありつけました。

今回は、天候に恵まれず予定がだいぶ変わってしまいました。
9月から10月の間に開催予定のなんちゃってサバイバルも若干の影響がありそうですが、普段の峠工房の行事や教室などでフォローして、上手くやっていきたいと思います。















速報レポート1 「メンテナンスは大事です」
速報レポート2 道具を駆使して野外活動

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