NO団体名主な企画内容
44 北広島町立芸北小学校(広島県) 「「せどやま教室」」
総合学習の時間を利用し、木が資源となり環境保全になることや、木を販売して地域通貨「せどやま券」をもらい、地域活性化につながることを体験する「芸北せどやま再生事業」について学ぶ活動。

速報レポート1 「せどやま再生事業」との出会い

活動日時  平成29年6月9日(金) 11:30~15:40
活動参加者 芸北小学校5年生10名
      「せどやま再生事業」を手掛ける「せどやま再生会議」の皆さんら5名
      芸北小学校職員3名

「せどやま」とは,家の裏山のことです。

「せどやま」の木は,薪やしいたけのほだ木など,昔から生活の中でよく使われてきました。
しかし,灯油や電気ストーブが使われるようになったり,街のスーパーで買い物をするようになったりしてきた近年では,昔に比べて,「せどやま」の木が使われることが少なくなり,山の手入れもなかなか行き届かない状況があるようです。

そんな「せどやま」を再び有効活用するための仕組みづくりが「せどやま再生事業」ということになります。

私たち,芸北小学校5年生は,芸北高原の自然館主任学芸員 白川 勝信先生にこの取り組みについて教えていただきました。

6月9日(金)のお昼前,私たちは白川先生に「あるところ」へ連れて行っていただきました。

その「あるところ」とは,学校の前の近藤商店。
近藤さんは,店の前で私たちが来るのを,「あるもの」を用意して待っていて下さいました。

その「あるもの」とはこれ。ピザです。




近藤さんは,ピザ窯で私たちのためにピザを焼いて下さいました。
しかし今回の主役はピザではなく,こちらです。



薪です。
今回のピザ窯にも使われているこの薪は,なんと芸北で作られているものだとのこと。
それはぜひとも見にいかなくてはなりません。
ピザをごちそうになった後,お昼からその薪を作っている現場に連れて行っていただけることになりました。

ここがその現場です。「せどやま市場」といいます。




芸北の山から切り出されてきた木がたくさん重ねてありました。



なんとここでは1トンの木を,芸北地域内で使える地域通貨6,000円分と交換してもらえます。

これが計りです。
これで運び込まれた木の重さを計ります。



ぶらさがってみました。
わたしひとりくらいぶらさがってみてもびくともしません。



木はチェーンソーで短く切られ,
機械で割って薪にしていきます。
わたしたちも,薪割り体験をさせていただきました。

木を運び込むともらえる地域通貨をみせていただきました。

これが芸北地域内で使える地域通貨「せどやま券」です。
これ1枚が1,000円分です。



その後,学校へ戻って白川先生から,「せどやま再生事業」について詳しく教えていただきました。

「せどやま再生事業」は3つの「E」に関する問題を解決できる可能性をもっています。

1つめはエコロジー(Ecology)
山を手入れすることで、美しい景観と芸北の生物多様性を守ることができます。

2つめはエコノミー(Economy)
せどやま券によってこの芸北地域内で買い物をする人が増え地域の経済が盛り上がります。

3つめはエナジー(Energy)
灯油やガソリン,電気などにたよりすぎることなく,地域の中でエネルギーを生み出し活用することができます。

そして,これから先の学習について話し合いました。
みんなの思いはただひとつ。
わたしたちも木を運びだし,「せどやま券」をゲットしてみたい!

そこで白川先生にお願いをして,わたしたちにも「せどやま」で木を切り,運び出す体験をさせていただくことになりました。題して「せどやま教室」。いまからわくわくしています



速報レポート1 「せどやま再生事業」との出会い
速報レポート2 「せどやま教室」1回目

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