NO | 団体名 | 主な企画内容
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NPO法人 どんころ野外学校(北海道) |
「どんぐり冒険隊2017 夏の冒険キャンプ ぼくらのひみつ基地大作戦!」 昨年8月、富良野を襲った台風10号で壊れた秘密基地。その秘密基地を今までありがとうの気持ちを込めて解体し、自然災害から再生・復興の気持ちを感じながら新しい自分たちだけの秘密基地を作る企画。 |
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速報レポート2 メインキャンプ 「つくるぞ!ぼくらのひみつ基地」
日程:平成29年 7月21日(金)、22日(土)、23日(日)
会場:NPO法人どんころ野外学校 敷地内
参加者:小学生11名、中学生2名、
スタッフ:3名(職員)、ボランティアスタッフ3名
スケジュール
【第1日目 7月21日(金)】
20:00 どんころ野外学校 どんこロッジ集合
20:15 メインキャンプのスケジュール、ひみつ基地大作戦開始
21:00 就寝準備 就寝(どんこロッジ2階)
さて、いよいよどんぐりメインキャンプ!
今年は、終業式の日程が各地域まちまちで、金曜の夜に集合でした。みんな、ちゃんと月曜日に学校行けるかしら?との不安を抱きつつ、もうワクワクして、目をキラッキラッさせて集まってきました。
まずは、ひみつ基地計画をねりにねりこみます。
三角の形に立つ3本の白樺をぐるっと囲んで、枠を作って、デッキを張ろうというのです。
皆、真剣そのもの。そして、名前も決まりました。
ところが、「今日から明日にかけて大雨となり、しばらく不安定なお天気となります・・・」の天気予報が。夜中、どんこロッジのトタン屋根は雨風でガタガタ ザーッザーッと激しい音を立てていました。
さぁ、いよいよどんぐり史上3つ目のひみつ基地 ”ブロリー基地”大作戦どうなるのでしょう。
【第2日目 7月22日(土)】
5:00-6:00 起床、朝ごはん作り
7:00 朝食
8:00 片づけ・作業準備
8:30 ひみつ基地「ブロリー基地」づくり開始!
1、材料運搬、デッキフロア枠組み建て
2、柱たて、塗装、根太入れ、
12:00 昼食(鉄板ソバ飯スペシャル)、五右衛門風呂焚き、
3、根太入れ
4、床板切り、床板張り、やすりがけ
5、ロープワーク、はしご作り
( 休憩 )
6、トンネルたんけん&シケレペスプラーッシュ!
16:30 五右衛門風呂入浴
17:30 夕食作り
18:30 夕食(キーマカレーパン&コーンスープ)
19:30 片づけ
20:00 明日の作戦会議
21:30 就寝準備、就寝 (どんこロッジ2階)
そして迎えた翌朝。みんな早々と4時の日の出とともに起きてきました。そしてなんと、あの激しかった雨もやみ、うっすらと太陽も現れたのです。
ごはん当番さんが、羽釜と薪ストーブでご飯を炊き、魚当番が焼き魚を。お味噌汁も野菜炒めもつくり、朝から温かいご飯をいただいて、元気いっぱい!
まずは、現場に材料を運び込み、枠作りに取り掛かります。
大きな木材に振り回されながらも、大工スタッフと一緒に組み立てていきます。水平器を使ってレベルを出して、枠の位置を決め、穴を掘って入れ込み、床を張るのに必要な根太を長さあわせてノコで切り、重なる部分は先に塗料を塗る。インパクトドリル、トンカチに長い釘を駆使して、枠にはめていきます。土木建築作業は一人ではうまくいきません。メンバーたちは自然と声を掛け合い、協力し、道具をシェアし、自分の力でできること、したいことを現し、作業をすすめていきます。
道具の取り合いなどメンバー同士の小さな衝突は良くあります。やってみたいのに言い出せなくて、できないこともあります。自分の思い通りにならないときに、どうしたらよいのかいろいろな場面で子どもたちは考えます。スタッフに助けを求めたり、悲しくなったり、つまんなくなってしまったり、荒れてしまったり。スタッフは無理に仲間に入れたりはせず、様子を見守り、さりげなく声をかけて、どうしたいのか探り、仕事の見つけ方、仲間への伝え方をそれとなく見せ、気持ちを整理したり、切り替えたりするのを手伝います。
大工スタッフの完璧な段取りとメンバーのプレキャンプからの大工仕事慣れや、高学年の技術の高さも相まって午後には基地の形が見えてきました。設計通りに3本の白樺に三角型デッキ「ブロリー基地」です!すごい!
夕方は、お約束のお風呂前シケレペスプラーッシュ!とにかく川に飛び込みたいメンバーなのです。昨年の水害の後、沢の水の透明度は戻ってきたけれど、輝いていた川底の石は、土砂で茶色の藻がつき、ぬるぬるとし、草花が咲き乱れていた川岸は、倒木と砂と石の河原です。でも、子どもたちの明るい声と、ひみつ基地大作戦でシケレペにもまた、明るい日差しががさしてきました。
五右衛門風呂であったまった後は、夜ご飯作り。キーマカレーを挟んだカレーパンとダッチオーブンベイクドポテト、コーンスープにメンバーのお家から差し入れのたくさんのピカピカミニトマト。ご飯準備は、スタッフがやり始めると、「てつだう~」と自然と子どもたちがよってきます。どんな形に切れた玉ねぎでも、ジャガイモでもぐつぐつ煮たら美味しい!
最後の作戦会議で、明日の総仕上げポイントを決めます。今日も一日よく遊びよく働きよく食べました。ゆっくりお休みなさい。
【第3日目 7月23日(日)】
5:00-6:00 起床、朝ごはん作り
7:00 朝食
8:00 片づけ・作業準備
8:30 ひみつ基地「ブロリー基地」総仕上げ!
1、デッキネット張り
2、ハンモックネット張り
12:00 昼食(チキンラーメンベジスペシャル)
最後のシケレペスプラッシュ!
15:00 片づけ・振り返り
16:30 解散
3日目の朝も、元気に5時起きです。そして、まきわりだそうで。まだ眠いスタッフを起こして、手斧を握ります。でも、今日は女子がのんびり。手伝いに来てくれているどんぐりOBの中学生女子たちが盛り上げてしまったようで、昨夜はおしゃべりに花が咲いていました。
さて、最終日は「ブロリー基地」の総仕上げ。お天気も何とか持ちそう。カッパも用意したけど、着ずにすみますように。
三角のウッドデッキに小さな子どもでも登れるようにネットを張ります。このネットは前のひみつ基地で使っていたもの。濁流にさらされ一部切れてしまいましたが、再利用できそうです。それから、新しいハンモックネットを広げてみました。ちょっと高さが足りませんが、子どもたちには十分かな。ロープで四方を張りあげると、とうとう森の中に新しいひみつ基地が完成しました。 恒例のチキンラーメンで乾杯して後は遊ぶだけ!前回と比べて川から離れてしまいましたが、また新し思い出作りが始まりました。
最終日ともなると、一緒に遊ぶ子どもたちのメンバーも偏らなくなります。それぞれの興味あわせて、その時の作業だったり遊びだったりを、誰とでも楽しめるようになってきます。キャンプという非日常のなかで寝食を共にして、いろんな経験を一緒につむことで、お互いを徐々によく知っていき、学校以外の仲間を作っていくのです。
小さな地域では、保育所から中学、時には高校まで一緒に育っていくことになります。狭い中で作られる密な人間関係も決して悪くありません。地域に守られ、年齢を超えて遊ぶことも、年長年少者の良い関係を作り、「たくさん遊んだ」充実した子ども時代は、人生においてとても重要なことです。しかし、他の社会との接点が少なく、様々な経験不足から大きな社会に出た時に、困難を切り抜いていく力不足にもつながってしまいます。
このような自然体験を通じて、自分の住んでいる地域の自然が貴重であることを感じ、そして信頼できる大人と新しい仲間と新しい遊び、考え、自然の中で生きる知恵などを実体験する。このような体験こそが、地域の子どもたちには必要と考えます。
速報レポート1 プレキャンプ 「ありがとう ひみつ基地」
速報レポート2 メインキャンプ 「つくるぞ!ぼくらのひみつ基地」
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