NO団体名主な企画内容
19 NPO法人 グリーンウッド自然体験教育センター(長野県) 「泰阜めぐり部 ~泰阜てくてくマップをつくって 泰阜ライフを楽しもう~」
山村留学をおこなっている子どもたちの「自分たちが暮らしている地域のことをもっと知りたい」という声をもとに、この村を訪れる人たちにも役に立つ歩く地図の製作など。

「泰阜めぐり部 〜泰阜てくてくマップをつくって 泰阜ライフを楽しもう〜」 [10/13]

日  時:
場  所:
参加者:
2008年10月13日(月)
長野県下伊那郡泰阜村 金野
子ども6名、スタッフ3名

今回は、泰阜村の一番北に住んでいる人を訪問すること。
その地区にあるおいしい卵を作っている養鶏場、
そして金野駅という秘境駅とも言える無人駅をたずねることにしました。

 <活動目的>

・泰阜村で一番南に住んでいる人に会いに行こう。
・金野地域にあるおいしい卵“金の卵”を作っている人に会いに行こう。
・秘境駅「金野駅」を見に行こう。

 <タイムスケジュール>

08:30  準備(昼食・お土産など)
09:00  出発
09:30  金野養鶏場
12:10  金野駅
12:50  帰宅・片付け
13:00  解散

 <金野卵養鶏場>

暮らしの学校“だいだらぼっち”からから車で約20分ほど
時には車一台がやっと走れるほどの道を走ったところにその養鶏場はありました。
ご夫婦で行っているその養鶏場は鶏を飼うだけでなく、農業も行われており
たどりついた子ども達を庭に案内してくれました。

庭にはところどころ耕されている部分があり
話を聞くと、その耕された部分は 夜にいのししがえさを探していった跡だそうです。

そんな話を聞いてから、お父さんに案内され秘密の絶景ポイントに連れて行ってもらいました。
その場所は、天竜川沿いの絶壁で少しせり出したポイントでした。
その絶叫ポイントにこども達も少々怖がりながらもその絶景を楽しみました。

その後、周囲に生えている“あけび”“さるなし”“かき”などの旬の果物を採りその場で味見しました。
なんともいえない旬の山の幸のおいしさに、こども達は採ることに夢中になっていました。
木になっている果物を採ってその場で食べられるなんてとっても贅沢な体験です。

その後、“こども達の野菜嫌いは農家の責任”と言い切るお母さんがもってきてくれたのは
おくらとピーマンとなすびでした。
生でもおいしいというお母さんの言葉を信じ、皆次々に口にする子どもたち。
中にはピーマン嫌いの子どももいましたが、食べた後の子ども達の表情はどれも驚きと笑顔であふれていました。

子ども達の感想は、どれも甘い!全然苦味がないとのこと。
ピーマン嫌いの子どもも「果物みたいでおいしい」といっていました。
こだわりと自身を持ってやられている農家さんに触れ、
実際に自分達でも畑で野菜を育てている子ども達にとってとても大きな驚きだったことでしょう。
来年の種まきの前にはぜひ野菜のつくり方を教えてもらおう!とはなしていました。

そうしておいしい野菜を頂いた後に鶏を見せてもらいました。
鶏舎の中で元気に歩くにわとりに興味津々な子ども達。
先ほどとった柿の残りをあげていいよといわれ鶏達の中に投げ入れた瞬間、すごい勢いで群がる鶏。
その中から一羽の鶏が柿を持って走り去る姿に大笑いしました。

お父さん曰く、鶏はおいしいものを見分ける力がすごいそうです。
おいしくない野菜や果物は吐き出すけど、本当においしいものにはすごく取り合いになるほど。とのことでした。

そうして3時間ほど滞在させていただき、多くの面白い話や思いを話していただきました。
「また、おいで。こんどは、ご飯を食べにおいで、料理教えてあげるから」といっていただき
子ども達も大人もまた訪問することを誓いました。

そして聞くところによると、もうこれ以上北の家には人が住んでいないとのこと。
つまりこの養鶏場が泰阜村最北端のお家だったのです。

 <金野駅>

そんな楽しい出逢いを名残惜しみながらやってきたのは、泰阜村最北端だと思っていた金野駅です。
子どもも大人も泰阜村にある駅だと思っていたのですが
行ってみてわかったことは、この金野駅はお隣の飯田市に入ることが判明しました。
こんな発見も行ってみたからこそわかることです。
そんな飯田市の金野駅で記念撮影をし、今回の村めぐりは終了しました。

 <参加者の感想>

・村にこんなにおもしろい人がいるなんて、今度はぜひおいしい料理を教えてもらいたいです。
・こんなにピーマンがおいしいなんて、なすも青りんごの味がした。
 おいしかったし楽しかったし、野菜をおいしく作る方法の話や鶏の話も聞けてよく学べた。
・野菜の味や、絶景ポイントや庭にいのししが来ることなどびっくりすることができてよかった。

 <スタッフの感想>

村の自然や人、文化に触れることで子ども達が生き生きとしていました。
食べ物という自分達の暮らしに直結した体験だったので驚きや感動もひとしおだったと思います。
また一つのことに対して全力で頑張っている人たち出逢うことによって
子ども達もとてもよい刺激になったことと思います。
そういった経験や出逢いが村内であることがとても素晴らしく思っています。
子ども達もこういった素敵な出逢いをきっかけに
ますます村内に目を向け、もっと多くのことに興味をもったように思います。
さらに、こういった経験をすることで
生まれ育った地元の都会のことを全く知らないことに気づき始めたようです。



泰阜めぐり部 〜泰阜てくてくマップをつくって 泰阜ライフを楽しもう〜 実施レポート(1)
泰阜めぐり部 〜泰阜てくてくマップをつくって 泰阜ライフを楽しもう〜 実施レポート(2)
泰阜めぐり部 〜泰阜てくてくマップをつくって 泰阜ライフを楽しもう〜 実施レポート(3)

■別年度のレポート
2006年度 「僕たちにもできた!!2006登り窯プロジェクト」地域に根ざした暮らしから学ぶ自然体験―土・木・炎からものづくり 実施レポート

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