NO団体名主な企画内容
42 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション 南管理部 和歌山研究林(和歌山県) 「森のたんけん隊~古座川編2022」
古座川の最上流部に立地する北海道大学和歌山研究林において、野外フィールド研究の一端などに触れる体験活動を実施。紀伊半島南部の山岳地帯に生息する野生生物の生態や自然のしくみを楽しく探っていく。

速報レポート1

活動日: 8月10日
活動場所: 北海道大学 和歌山研究林
参加人数: 小学生4~6年生児童9名
活動内容

大学が所有する森の中で、実際に研究の現場で使われている調査道具などを用いながら紀伊半島南部の自然の成り立ちと、そこに生息している動植物について学ぶ体験プログラムを企画しました。本活動は1日で完結する内容のプログラムを合計2度実施する形で行われますが、本記事はそのうち1度目に行われた内容のレポートとなります。


この日学んでもらうこと、活動中に遭遇する危険な動物などについて説明

午前中は諸注意の後に北海道大学和歌山研究林の中へ入り、実際に使われている3種類の調査道具(昆虫捕獲用のライトトラップ・野ネズミ捕獲用のシャーマントラップ・トレイルカメラ)を使って、カシ類が優占する天然林とスギ人工林に生息する動物を観察しました。その後は参加者全員で「人工林で捕獲できた昆虫の数は多かったが種類が少なかった」「ネズミは天然林のみで捕獲できた」などのコメントを出し合いながら、観察された内容を元に2種類の森が持つ性質の違いについて考察しました。


昆虫捕獲用のトラップを回収

捕獲されたアカネズミ(観察後は放獣)

観察結果を元に考察を深めていく様子

昼食や川遊びなどをはさみ、午後は和歌山研究林の奥地に広がる、長年にわたって手つかずの状態が維持された2種類の森を見学しました。また見学のかたわらで、特徴ある樹木の性質や大学院生による現在進行中の研究などについて、平易な言葉を用いた詳しい解説がありました。


小型モノレールに乗って巨木が並ぶ手つかずの森を見学

匂いなど特徴のある木について解説

使用された調査道具が実際の研究でどのように使われているか解説

全てのプログラム終了後、虫や動物が苦手だという子もいた参加者たちはみな一様に「たのしかった!」と言ってくれました。また全体を通じて参加者の皆さんから多くの質問が飛び交っていたことから、自然環境の仕組みの複雑さ、そしてそれらを知ることや考えることの楽しさを知るきっかけにもなってくれたようです。


文化財指定された庁舎建物の前で記念撮影



速報レポート1
速報レポート2

プログラム検索に戻る