NO団体名主な企画内容
1 クッチャロ湖等保全対策協議会(北海道) 「小学生が目指す環境のお医者さん」
浜頓別(はまとんべつ)町の子どもたちと酪農学園大学が、クッチャロ湖の環境を調べるため、サンプリングしながらキャンプを実施する。キャンプ後、大学でサンプルを分析した結果からクッチャロ湖の現状と今後について議論し、環境保全への意識を高める。未来の「環境のお医者さん」となる人材を育成する。

速報レポート1 環境キャンプ

活動日: 2024年 8月 6日(火)-2024年 8月 7日(水)
活動場所: ベニヤ原生花園、クッチャロ湖
参加人数: 小中学生 15人 / 大人  5人 / 指導者  8人 / 合計 28人

<活動内容>
酪農学園大学環境地球化学研究室の学生7名と吉田磨教授を講師として迎え、浜頓別町ジュニアガイドアカデミー (以下、ジュニアガイド) の子どもたち (小学4-6年生15名) に授業を実施していただきました。テーマは「浜頓別町の環境」。(1)ベニヤ原生花園に漂着するゴミに着目し、それを運ぶ「水」の動きを考えていくこと、(2)町外の湖とクッチャロ湖を比較することでクッチャロ湖の理解を深めることが今年の目標です。学習プログラムは全て学生が考えて実行しています。

8月6日(火)
(1)ベニヤ原生花園のお花紹介
 1泊2日で授業をしてくれる学生と吉田教授へのお礼として、ジュニアガイドからベニヤ原生花園に咲く花々を紹介しました。保護者の方々にも見守られ、緊張でカチコチでしたが、始まったらさっきまでがウソだったかのように明るく紹介していました。

(2)吉田教授の授業
 小学生でも容赦しない大学生。吉田教授に大学の講義と同じレベルの内容をリクエストしていた模様。海水は海流によって3,000年の時間をかけて世界を1周していることに驚いていた子どもたちは、真剣にノートをとっていました。



(3)ベニヤ原生花園で清掃ビーチコーミング
 ビーチコーミングをしながら漂着ゴミを探します。美しい貝殻やシーグラス、そしてきれいな花々の中に、様々なゴミが漂着して紛れ込んでいました。見慣れない言語のゴミもチラホラ。みんなで協力してたくさんのゴミを回収することができました。




(4)テント設営・バーベキュー
 慣れない設営に苦戦。でもバーベキューがあるからと頑張りました。頭と体をフル活用した後の食事は最高!ベニヤ原生花園が隣接するオホーツク海でとれたホタテは格別でした。



(5)漂着物アート作り
 改めて回収してきた漂着物を見ると、日本語・韓国語・中国語・ロシア語・英語といった様々な言語が書かれたゴミがたくさんありました。水がどういう経緯でこれらをベニヤ原生花園まで運んできたのか。それを考えながら各々が作品を完成させていきました。完成した作品は、後日、ベニヤ原生花園に展示して来園者の皆様にも見ていただきました。




8月7日(水)
(6)朝食・テントの片付け
 テントで夜を明かしたジュニアガイド。2日目の授業に向けてモリモリ朝食をとりました。野外でみんなと食べるチキンラーメンは最高でした!



(7)クッチャロ湖の観測
 クッチャロ湖の水をサンプルとして採取するため、学生から方法を伝授してもらい、採水と分析機器による各種項目の測定を行いました。水を採るポイントへはゴムボートで向かいます。溢れる好奇心を集中力に変え、全てのサンプルをGETしました。分析機器で調べた項目が何を示すのか、この段階ではまだ秘密だそうです。次回の授業が楽しみです。





 2日間の授業、ジュニアガイドは楽しくも真剣に取り組みました。「外を見て内を知る」ということで、9月には洞爺湖の観測を実施します。そして、酪農学園大学でクッチャロ湖と洞爺湖のサンプルを分析し、これまでの研究室の研究成果もみながらそれぞれの町の「水」の動きについて議論します。ベニヤ原生花園にやってくる漂着ゴミにも繋がっていくと思いますので、「内」の答えを求めて「外」へ繰り出したいと思います。

<子どもたちの感想>
・海の水が3,000年もかけて1周していることが分かった。ビーチコーミングでは、砂浜にゴミがたくさんあり、ロシアや中国のペットボトルもあった。
・ゴミから素敵なアートを作れるなんて思わなかったので、楽しかった。家のゴミからも作ってみたいと思った。
・ビーチコーミングで拾ったゴミやシーグラス、貝殻を使って作品を作った。大学生が手伝ってくれてとても嬉しかった。
・ゴムボートに乗ってクッチャロ湖の水をとるのが楽しかった。9月に酪農学園大学に行って水を調べるのがとても楽しみ。



速報レポート1 環境キャンプ
速報レポート2 酪農学園大学体験入学

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