NO団体名主な企画内容
21 NPO法人自然体験共学センター(福井県) 「まんまる自然体験キャンプ 〜自然と地域をまるまる・まるごと・まるかじり〜」
福井の「身近な自然」、「身近なふるさと」と触れ合い親しみ、自然・生活・文化などへの興味関心を醸成する活動で、魚のつかみ取り、野外料理、ツリーハウスの森満喫、ハイキング、交流と民泊体験、クラフトなどを行う。

「まんまる自然体験キャンプ ~自然と地域をまるまる・まるごと・まるかじり~」 実施レポート1

日 時:平成21年7月27日(月) ~30日(木)
場 所:福井県福井市上味見地域・東郷地域
参加者:小学生9名
指導者:団体職員,活動ボランティア,東郷ふるさとおこし協議会,地域住民(合計約20名)
活動計画

福井の「身近な自然」、「身近なふるさと」と触れ合い親しみ、自然・生活・文化などへの興味関心を醸成する活動を行う。

活動内容

■7月27日(月)【1日目】 テーマ:自然を知る・触れ合う
《活動内容:オリエンテーション・自己紹介・登山活動・食事作り・肝試し》
 ここは福井県福井市にある上味見地区。四方山に囲まれた和に田園風景が広がるこの地で,活動が始まります。会場は平成13年3月に廃校となった上味見小学校と裏の休耕田を活用したキャンプ場。隣には小川が流れ,ツリーハウスの森や雑木林の遊び場があります。
 当日は梅雨空が残る曇りがちな天候の中,活動が始まりましたが,子ども達の笑顔は晴れ晴れ。様々な鳥や虫の声を聞きながら,バッタやカエルたちと一緒に生活を展開します。
 活動の始まりとして,いろいろな驚き・発見と出会う旅に出ようと,登山活動に取り組みました。ススキの広がるところや杉林,クヌギ林をいくつか抜け,それぞれの場所の明るさ・気温の違いや植物・キノコなどの植生と生態系の違い,動物の痕跡・巣など見つけ歓声をあげながら山頂に辿り着きました。山頂からは上味見地域が見下ろすことができ,みんなで達成感を味わいました。
 食事つくりも大切な時間。みんなで協力しながら食事を準備します。自然の恵みに感謝して,おいしくいただきました。

参加者感想
・今日は初めてだったので緊張しました。夕ごはん作りがとても楽しかったです。肝試しは心臓がバクバクしました。
・今日は山登りをして疲れました。滑りやすいところで木の枝につかまって登りました。頂上に着いたらいい景色が見れてうれしかったです。




■7月28日(月)【2日目】 テーマ:自然を楽しむ・深める
《活動内容:食事作り・川遊び・キャンプファイヤー》
上味見地域の中心を流れる上味見川で川遊びの活動を行いました。上味見川は九頭竜川の支流で上流域に位置しています。川の水は澄んでいろいろな生き物も暮らしていますが,とっても冷たい!始めは子ども達もその冷たさに驚き,身構えていましたが,慣れてくるとお構いなし。水のかけ合い・潜水・水泳大会。休憩がてら生き物観察や釣りの活動も行い,水辺と関わる時間となりました。
また今夜は上味見地域で過ごす最後の夜として,キャンプファイヤーを楽しみました。一つの火を囲みながら歌やゲームで盛り上がり,自然の中で過ごした2日間を振り返り,自然・仲間に感謝して明日からの活動に繋げていきました。

参加者感想
・一番心に残ったのは川遊びで,川の水は氷水のようにとっても冷たかったけど,なれると大丈夫になりました。
・クラフトが楽しかったです。今日でキャンプ場が最後なのでかなしいですが,明日からの東郷もがんばりたいです。




■7月29日(月)【3日目】 テーマ:地域と出会う・味わう
《活動内容:食事作り・東郷地域へお引越し・お菓子作り・和太鼓体験・民泊》
 朝食のあとは上味見地域に別れを告げ,いよいよ東郷地域へお引越し。東郷地域は上味見川を下った先にある中流域の地域。「東郷米」と呼ばれる米所で,おつくね祭りや古民家再生など地域の活性化に向けて盛んに取り組まれている地域です。
 電車に揺られて旅気分。東郷の駅でお世話になる方々と出会い,挨拶をしたあと東郷地域の案内をしていただきました。
 そして辿り着いたのが東郷公民館。そこでは東郷地域でとれた米粉・卵・牛乳を使ったお菓子作り「米粉ホットケーキ」「手作りバター」「ブラマンジェ」に取り組みました。地域の方と地域の食材を地域でいただく美味しさを楽しみました。
 地域の味を楽しんだあとは,民泊するそれぞれの民家へ。民泊の活動では,地域の生活にお邪魔し,東郷地域の話を聞いたり野菜の収穫,夕食作りのお手伝いなどをしながら交流しました。夜には和太鼓が体験でき,構え方やリズムの基本を教えてもらい,気持ちを一つに練習しました。

参加者感想
・東郷に来てお菓子作りをしました。東郷の味はとってもおいしかったです。
・民家に来てバーベキューをしました。美味しかったです。食べ終わったら,キャッチボールをして,カブトムシを捕まえました。
・私の民泊した家の方はとっても親切でほっとしました。畑で野菜を収穫させてくれたり,米を育てる機械を見せてくれて楽しかったです。バーベキューで採れたての野菜が美味しかったです。
・明日は最後なので今日の何倍も楽しめたらいいです。晴れを願ってテルテル坊主を作ろうかな。
・4日目は最後の日だけど,川遊びや朝ごはんを協力していい思い出をいっぱい作りたいです。




■7月30日(月)【4日目】 テーマ:地域満喫・活動まとめ
《活動内容:民泊・川遊び・河原遊び・ふりかえり》
 朝食もお手伝いをしながら準備をし,民泊最後の食事をいただきました。民泊では限られた時間を存分に活用し,様々な地域の魅力に触れることができました。地域の方はとても親切で温かい方ばかりで,すぐに打ち解けふるさとを味わうことができました。家を出発する前にお世話になった感謝の気持ちを「ありがとうカード」にしてプレゼントしました。
 そして,地域の大切な資源である足羽川。みんな河川敷に集まり,地域の方から川の説明や昔の遊びなどを教えてもらい,川遊びを行いました。上流の上味見川と中流の足羽川の水温の違いや風景,生き物の様子の違いを確かめ驚きながら活動し,「水」について深める活動ともなりました。
 感覚を澄ませると…,聞こえてくる,虫の声,鳥のさえずり,風の音。見えてくる,草木の成長,森の妖精,日の光。感じてくる,空気のにおい,時の流れ,自然・地域・仲間の温かさ,大切さ。見て聞いて嗅いで味わって関わって感じて,様々な感覚と出会った4日間。子どもたちは地域の人に見守られながら、異なる生活背景や異年齢集団の中での自然体験・共同生活を楽しむ機会となりました。

参加者感想
・初めは少しドキドキしていましたが,すぐに友達と仲良くなれました。友達と協力して素晴らしいキャンプ生活になりました。
・ちょーでかいお好み焼きを食べた。うまかった。山に行ったり川に行ったり,とっても楽しかった。
・みんなと仲良くできました。友達もたくさんできて,目標も達成しました。
・料理や温泉,キャンプファイヤー,クラフト,民泊,お菓子作り,川遊び…全てのことが思い出です。







■別年度のレポート
2010年度 手作りのキャンプ場で過ごす一週間の自然体験キャンプ 実施レポート

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