NO団体名主な企画内容
16 国立妙高青少年自然の家(新潟県) 「チャレンジ!ICT野宿 ~Society5.0時代を生き抜く、“リアル”なバーチャル活用スキルを身につけよう!~」
必要最低限の物資を使用した1泊2日のテント泊を実施する。与えられた物資をどのように使用するか、指導者の助言ではなく、子どもたち自身が生成AIなどを活用して情報収集し、実践と改善を重ねて答えを導きだしていく。これからの時代を生き抜く力を身につける。

速報レポート1 雨の中、ICT野宿を実施しました!!

活動日: 2024年10月19日(土)~20日(日)
活動場所: 国立妙高青少年自然の家
参加人数: 小中学生10人 / 大人6人 / 指導者4人 / 合計20人

<活動内容>
 自称、「最先端の主体的キャンプ」として、1泊2日の日程で事業を実施しました。当日は、あいにくの雨模様でしたが、「ICT」と「野宿」という一見相容れない2つの言葉が入ったこの事業に興味を持ってくれた小学5年生~中学3年生までの10名の参加者が集まりました。

【デジタル・シティズンシップや生成AIの使い方を学ぶ!】
 開会式とアイスブレイクの後、まずは自分たちが活用するICT技術について学びました。新潟青陵大学の中野充先生を講師に招き、ICTの便利なところ、注意しなければいけないところなどの「リテラシー」を学び、実際に生成AIを使ってみました。ほとんどの参加者が生成AI初挑戦ということで、ドキドキわくわくしながら画面に向き合う姿が見られました。





 生成AIは、チャット形式で「プロンプト」と呼ばれる指示・質問を出し回答を得るものですが、そのプロンプトがきちんとしていないとこちらが求める回答が得られません。「膨大な情報の中から、何を得たいのかを明確にする」ということは、これからの時代を生き抜くうえで不可欠となる能力です。参加者はこの能力を身につけるための第一歩を踏み出しました!

【いよいよ実践!リアルはそんなに甘くない!?】
 このキャンプのキャッチコピーは「リアルとデジタルの融合」です。中野先生に教えてもらったことを使って、デジタルで情報収集をし、限られた物資を使って実際に野宿をするテントを設営しました。現場の確認、使える物品の確認をし、その情報をもとに生成AIなどを使ってどんなテントができるかを考えます。下の写真は実際に子供たちが生成AIに入力したプロンプトとそれに対する回答の一部です。




 しかし、リアル(現実)はそんなに甘くはありません。そもそも、この日は大雨かつ寒い!それでもなんとか、びしょびしょになりながらテントを作りました。安全面等を考慮し、途中で中断となってしまいましたが、生成AI等から得た情報で工夫できたところが随所にみられました。下の写真は生成AIが提案してくれたテントの図と実際に作ったテントの写真です。




【ごはん作りもICTを活用!】
 大雨の影響もあり、ごはん作りも安全な建物軒下等で実施しました。与えられた食材と調味料を使い、何を作るかはICTを活用して情報収集をしながら自分たちで決めていきます。同じ材料を使っていますがそれぞれのグループで工夫を凝らした異なる料理を作っていました。
 また、ごはん作りは自分たちで火をおこして行いました。火のつけ方なども、(1)とりあえず自分たちでやってみる! → (2)難しい… → (3)火おこし動画を見つけて視聴 → (4)動画のやり方で試してみる → (5)火が着いた!! という流れで、「自ら情報収集をして実践する」という主体的な活動を実践していました。



【ふりかえりで今回の学びを日常へ】
 最後にふりかえりを行い、「実際にICTを活用してみてうまくいったこと」「もう少し工夫できたところ」「これからの生活に活かしていくこと」などをまとめました。今回は大雨の影響で不完全燃焼な部分もあるので、「またやってみよう!みんなで集まろう!」という決意で事業を閉会しました。




<子どもたちの感想>
・みんなで工夫しながら材料を集めたり必要な道具を持ってきたりして、満足のいくテントはできなかったけど楽しかった
・知らなかったこと(火おこしのコツ など)を知れてよかった
・みんなと協力することの大切さと、ICTを使うことの便利さと危なさを学ぶことができた



■別年度のレポート
2009年度 妙高ジュニアアドベンチャー2009 〜この夏 出会える 新しい自分〜 実施レポート

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