実施レポート１

【一日目】
着いた途端、意気揚々に子どもたちが飛んできて「たけのこ採れたよ！」とそれぞれが見せに来た。
「この公園のたけのこは採っていけないのでもう採らないでね、食べるたけのこは採っていい場所で取って来るから、と納得してもらった。『採らないでください』という注意書きはキャンプサイトの反対側に向かれていた。

・テント設営
・5年生男子を中心に魚釣りを楽しんだ。
　バス、ギルが釣れていた。
・在来種の亀の赤ちゃんを見つけた。
・外来種の亀の赤ちゃんも見つけた。
・昨年カブト虫の幼虫をみつけた場所を知っていた子どもたちが教えてあげて、バケツ２杯ほど持ってきた。
　「持って行きたいなら、帰りの日に持っていける分だけ捕っていいから、今持ってきた幼虫は戻しなさい。」と指示した。
　このフィールドは、毎年木のチィップが大量に撒かれている。そのため、この時期にそこを掘ればカブト虫の終令幼虫が獲れる。
・ヘビ騒動
　昨年、初秋に地域（中野区）で青大将がでた！
　近所の方が大騒ぎしていた。矢島が呼ばれたので行ってみたら垣根に絡んで長鋏で押さえられて切られそうな青大将を捕まえた。そのとき青大将は興奮しているし頭から抑えるしかないので咬まれる覚悟で手をだし、やはり噛まれた。
　春まで飼育した。うずらの卵は何回か食べたようだ。ヒキガエルを体長３cm・６cm２匹を入れたが春まで食べなかった。
　このまま飼っても自己満足しかない。成田のキャンプでは毎年、青大将に出会っていたのでここで放そうと決めていたので高校生に放してもらった。
　中野区ではヘビは殺すのが当たり前、といった雰囲気であった。地域の中学校で青大将をみつけて校長が飼おうとしたが全員に反対され遺失物として警察に持っていかれたそうだ。
　成田市では地域が離れて種の問題があるのではという意見があったが殺される可能性が高く、どこかで子孫を残す期待をこめて放した。

【２日目】
・水生昆虫探索を始めた。
・湿地植物園は整備されたばかりで、ガサガサと網で探ったが目欲しい者は発見できなかった。
・トカゲの仲間、カナヘビを見つけた。
・小川でガサガサを教えた。水のへり沿いに網を入れさせたらザリガニ類を発見、一匹見つけると全員が夢中になって始めた。
　子どもの内にもっともっとやらせたい。と思いが募った。
　夏なら水生昆虫もきっと増えているはず、と確信をもった。
　坂田ヶ池を繁茂していた菱（ヒシ）が数年前から絶滅状態であった。ザリガニといっしょに菱の種子が出てきた。今後に期待する。
・タケノコ堀・・私有地で採らせてもらう。
・工作　サッカーゲーム作り
　３年前、北原児童館で作り、みんなで遊ぼうと作成を始めたが工作室を廃止して乳幼児室を設置した為に頓挫してあった。今回それらの材料を出して完成させた。
　単純なゲームに入れ替わりに来て終始楽しんだ。これほど夢中になって楽しむとは思わなかった。内の児童館に置いてもらおう、と名乗りだすほど、北原小の親が、「まず、北原児童館で置けないとなったら他に置いてもらう相談しよう」と焦った。
・ナイトウォークに出かけた。
　懐中電灯を消すと真っ暗、皆、黙々と歩く。
　樹のチィップを踏みつけて歩くと、この下でぬくぬくと幼虫たちが育まれていると感じると、夏だったら子どもたちの歓声が見られるのだろうと想像できた。

【３日目】
・房総の村ハイキング
・撤収

〔論議〕
　毎年、カブト虫の幼虫を見つけることが意図も簡単に見つけることが出来るようになったのに、夏休みに来ればいくらでも見つけられるのにね、と言うと「池のほとりで夏にキャンプをすれば、蚊の餌食だよ！」「昆虫が見たい者ならがまんできるよ」「来たい者だけがくれば」・・・などと論議が続いた。
　矢島が「小学生でしか昆虫探しや、魚釣りなどしないかも知れない、今年がチャンスだ！このキャンプで試したい」「現役の親が動かなければ始まらないよ！」と叱咤激励したら、「自分は野山でそんなことばかりで過ごしたよ」とＴ氏はやる気を見せてくれた。
　そこでトムソーヤ企画のことを話し、今回の坂田ヶ池キャンプ場も含めて、恒例の丸太の森キャンプ場での企画、新たに榎本牧場でのオーバーナイトの企画に誘った。

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