NO団体名主な企画内容
13 特定非営利活動法人 中野こども空間(東京都) 「自然体験キャンプ とことんカブト・クワガタ虫探検」
昆虫トラップをしかけ、春と夏・昼と夜の生態観察を行う。また、カブト・クワガタの幼虫探し、成虫探し、観察ケージ小屋作り、ナイト自然観察(赤外線暗視CCDでムササビ観察)や川遊び、ロープワークなど、自然の中で観察と体験を総合的に行う。

実施レポート2

開催場所:埼玉県上尾市畔吉736−1 榎本牧場
開催日: 8月 1日(土) 〜 8月 2日(日)
参加者: 大人11名(農大1名・農大OB2名)
     子ども12名(高校生3名・中学生2名・小学生5名・幼児2名)
     (オーバーナイト参加者 大人10名・子ども9名)

神奈川県南足柄市立足柄 森林公園丸太の森キャンプ場を中止した。
・会場が使えなかった。
 他の場所が確保できても計画を全て立て直さなければならない、今年はその余裕がない。
・メンバーの不安が・・・・・
 高齢者に頼った部分が大きく、3人が病気を発症、1人はキャンプには行けないだろう?ひとりは入院していないが急に活動が出来ない状況となった。1人は経過が思わしくキャンプに行こう!!と楽しみにしていたが7月に亡くなられた。
 毎年、スタッフで参加していた5年生の親、T氏は母親が亡くなった。彼が計画の中心であった為に7月中に2回行こうと決めていた榎本牧場も実行できなかった。

≪榎本牧場の榎本さんたちの話≫
質問:キャンプは出来ますか?
社長:「今年もガールスカウトの人たちがキャンプに来ます。」
   「新しい牛舎の2階に研修室が出来るので、そこを使えるよ。」
質問:カブト虫やクワガタ虫はいますか?
次男:「子どもの時はカブト虫を捕まえたけど今はどうですか?」
長男:「私は見ているよ、クヌギの一つによく来ているよ。」
   「以前、観察箱を用意したけど荒らされてしまった。」
   「ここは河川敷で水がかぶるので幼虫はいないよ、でも飛んで来るようだよ。」

◎考察すると、次男はジェラートに専念していて牧場に関わっていないので、今の昆虫の様子に関心はないようである。長男は日々牧場を廻っているので良く知っているようである。ロバの様子も良く見ているようで「以前ロバに乗ったこともあるよ」とうらやましい。
と、榎本牧場の内情も伝えた。

8月1日(土)〜2日(日)しか日にちが取れないとなって打診したら、なんと『上尾の花火大会』であった。榎本牧場が一番にぎわう日だそうです。ガールスカウトの団体も利用するそうだ。
「模擬店は出るのですか?」などと話がはずみ、我々が出店をすることになった。
そうなると、カブト虫に興味がない者もみんなで行こう、となった。
 ※今年度は総会で決めていないので試行で行く。
 ※榎本牧場はバスを仕立てなければならないため今年は、次年度実行出来るかどうかを見に行く。
 ※各個人が自動車で家族や仲間を募って行く。
と決めた。

行動記録

8月 1日(土)
●10:00出発
・自動車に分乗して出発
・11:20 早昼食を済ませる。
・12:30 テント設営 模擬店開設
・カブト・クワガタ虫探検開始
 ○バナナトラップ用に黒糖と焼酎を煮たあとバナナを漬けた。
 ○網袋を用意した。
●15:00 ゲージの作成 80x60x60(cm)
 事前にバーベキュー網を用意してペイントしたもの3枚を針金で合わせコの字にして両面をベニヤと網で塞げた物を作成。
 ○事前に暗くなっても探せる足場が確保できる雑木を物色した。
 7本クヌギの大木の並木を発見、その南にも同じ大木が点在していた。一本には樹液が滲み出してチョウとスズメバチが群がっていた。河川敷には花火大会用に事前に草が刈られて歩けるようになっていた。
 それ以外の林はクヌギが点在しているが草むらに覆われているため蜂・マムシなどの心配があるので行かない様に決めた。
 ○桑の大木の林、クヌギの並木、桜の並木、等々にトラップを掛ける場所を打ち合わせた。
  その帰りに農大OBのSさんは草の裏にカブト虫を発見して捕まえた。
  まだ、明るいうちに捕まえるとは参加者から賞賛の嵐であった。
●21:00 花火大会が終わり。
 一般者が帰ってからカブト・クワガタ虫探検開始、バナナトラップを網袋に入れて吊るしたり、置いたりした。その最中にも7本クヌギの大木では、カブト虫・クワガタ虫を発見した。
 河川敷の桜並木ではアブラ蝉の羽化がたくさん見られた。羽化の途中は見られなかったが羽が薄緑から茶色がかったものまで見られた。「今、触ると上手く飛べなくなるよ!」と注意。
●22:00
 ○白布トラップを仕掛ける
  90x180(cm)の白布を張る。堤防の近くで見渡せる場所に設置、ガスランタン2機を用意した。
 帰る模擬店要員と一緒に帰る小学生もバナナ トラップを1周してカブト虫・クワガタ虫を発見し、満足そうであった。
●24:00まで徘徊して釣果があったが、その後は獲れなかった。明け方を狙って各自眠った。
●3:30 2組の自動車が来た。それに起こされて探検開始、トラップを見て廻ったが発見できず、河川敷の倒木の皮をはがしてみたらクワガタ虫を発見。みんなで喚声を上げた。
 ずっと一時間毎に見廻ったE君はクヌギに掛けたトラップにしかいなかった。桑など他の木には来なかったという報告でした。
 ○白布トラップ
  結果:ほとんど虫は来なかった。
     荒川の上流、その支流が交わる場所で蛾を期待したが残念な結果でした。
  考察:夜は過ごしやすかったから温度が下がって虫が飛べなかった?
     甲虫もガも飛ばなかった。
     カブト虫クワガタ虫はクヌギのそばから現れた様子である。
     榎本氏(兄)は、「河川敷で水をたびたび罹る場所だから土の中にはいない、他から飛んでくる。」と言っていたが・・・?
     桜並木の枝にはセミのヌケガラが2種類、無数にある。クヌギの周りではカブト虫・クワガタ虫をたくさん見られた。
  結論:クヌギの根元・枝の上にはかなりのカブト虫・クワガタ虫たくさんいる。
     生態を研究する絶好な場所である。
     クヌギが大きいので登って観察する必要がある。
     12:00前にカブト虫・クワガタ虫と遭えたので低学年でも無理なく参加できる。

参加した子どもたちの声・意見など

小学校3年
 ・初めてカブト虫をつかんだ。みんなといっしょだったからさわれた。本当は、大嫌いだった、とくに幼虫・ミミズ。
 ・コクワガタ虫が見つかった。ノコギリクワガタをもらえてうれしかった。
 ・子牛にミルクをあげられて嬉しかった。牛の引っ張り方が思ったより強かった。
 ・カブト虫のツノは大きくて立派なのがあれば、小さいのもあってビックリした。大きな金網に自分でカブト虫を入れたのがよかった。ツノの小さいカブト虫は持ちづらかった。
小学校5年生
 ・朝チキンラーメンをたくさん食べた。
 ・クワガタが捕れなかった。トラップを1時間毎に見に行った、少しめんどくさかった。
小学校6年生
 ・セミの羽化をたくさん見ることができてよかった。
 ・羽化を失敗したカブト虫を初めて見れてよかった。
高校生
 ・カブト虫がまさか、こんなに捕れるとは思わなかった。また、来年も来たいです。
 ・クワガタ虫がすくなかったのが悲しかった。クワガタ虫が育つ木が若干少ないようだった。バナナ トラップを作るのに、煮詰めるのに手間取った。
大人
 ・花火大会を楽しめた。模擬店の出店も出来てよかった。
 ・いままでのキャンプとくらべて、虫好きな子どもにとってはカブト虫がたくさん捕れたのはいいけど、以外の虫は少なかった感じ。
 ・遅くなって来た子どもがいたので、深夜でも虫を探せた。夜遅くまで遊べていい体験だと思う。子どもの頃の経験が普段の生活に生きてくる。
 ・カブト虫にとても興味があるのだと感じた。トラップの回収にも積極的に参加していた。
 ・北原小学校のカブト虫が絶えたそうなので来年に向けてゲージを置いてもらおう!!



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