NO団体名主な企画内容
42 兵庫県たつの市立小宅小学校(兵庫県) 「赤とんぼがとびかうまちプロジェクト 〜見つめよう小さないのち 見守ろうたつのの自ぜん〜」
赤とんぼが飛び交う町の再生に向けて、河川の整備、学校のビオトープ作りや雑草地から公園整備、ヤゴの飼育観察などを地域の方と協力しつつ活動するプログラム。お年寄りへのインタビュー、市民団体や漁協などとの交流などをおこないながら自然を見守り「小宅自ぜん大すき村」をつくる。

赤とんぼがとびかうまちプロジェクト 実施レポート2

実施日:2009年5月上旬〜6月
活動7:自然大すき村でやさいを育てよう

 小宅小学校は946名の大規模校である。もちろん学校の周りにも住宅地,工場,駅などがならんでいる。しかし学校東の山根川沿いには少しだけ農地跡がある。計画段階で「学校の山根川の近くを自然大すき村にしよう」と決めたことをきっかけに,5月,山根川の横の荒れ地を開墾し,農園に変える作業をした。草を刈り終えた後,自分たちの力で畑を耕そうとしたが,あまりの固さに断念し,耕しは,近くの農家で借りたトラクターを使い,教師の手で行った。畝作りは子どもたちの手で行いながら,出来上がった農園には,ナス,大豆,キュウリ,トマト,とうもろこし,さつまいも,オクラ等を植え,交代で世話をした。理科との学習にも関連させながら,毎日,交代で観察も続けた。田畑を持たない家の子どもたちが多く,生長する様子は写真等でしか知らない子が多かったが,子どもたちは,世話をする過程において,種の違いや花の違いなどを知ることができた。ナスの花→うす紫,キュウリの花→黄色,オクラ→クリーム色などの違いはとても興味深く,特にオクラの花は初めて見た子が多かった。
 夏休み前,収穫した野菜は,収穫パーティーをするだけでなく,校区にある老人ホーム「おさとの家」に届けた。無農薬の野菜を食べ,おじいちゃん,おばあちゃんに元気になってほしいとの願いからである。突然の子どもたちの訪問にお年寄りの方も大喜びであった。

活動8:山根川でいかだに乗って遊ぼう

1.クリーン作戦後の山根川をPR
 山根川とその周辺の土手は,子どもたちが5月から毎月1回,草刈りやゴミ拾いを続けてきた。以前は瀬戸物の欠けたものや空き缶,空き瓶が多く,なかなか川で遊ぶことができなかったが,クリーン作戦での成果を地域にも知らせることができないかと話し合った結果,いかだを作って川に浮かべようということになった。
 そこでクラスごとに川をPRするためのいかだを作成した。写真のようにペットボトルで赤トンボをつくり,PRに利用した子どもたちもいた。水に入るたび,わき上がる歓声。4人〜5人乗りのいかだ遊びはとてもおもしろかったようである。広報を使ってその様子をPRすると,地域のお年寄りから,「なつかしいなあ。昔はよく遊んだもんだ」という話を聞いた。
                     
2.山根川が変わる,山根川を変えたい
 水面に見える水草の花,集まるハグロトンボ,メダカなどの生き物。これが今の山根川の様子である。3年前,地域の方と初めてクリーン作戦をしたときには,自転車が捨てられていた川だったが,ここ3年間の取り組みが生き物を呼び込んでいる。川を調査する専門家の方に見ていただいたところ,この状態で行けば,住宅地であってもホタルを見ることも可能であるという。実際,今年は,子どもたちが自然村にしている川からカワニナが数多く発見された。専門家からその話を聞いた子どもたちは自分たちが卒業する3年後までにホタルを飛ばせたいと意気込んでいた。

活動9:小学生初!ひょうご環境アドプト認定〜ゴミ捨て場をミニ公園に〜

 右の写真は,ひょうご環境アドプト認定式の様子である。5月より子どもたちが活動してきた山根川周辺環境保全活動が認められ,9月3日,小学生初の認定書をいただいた。この結果,子どもたちが進める「自然大すき村」の管理者は,子どもたちとなったのである。一段とやる気を見せる子どもたち。
 ちなみにこの認定式が行われた場所は10年以上前からゴミ捨て場のようになっていた所である。
 1学期から草を刈り,ゴミを拾ってもまだまだ見た目がよくないことから,8月23日,PTAのおじさんに協力してもらい,不必要な土砂を整地していただいた。荒れ地が整地されたことに地域の方は大喜び。さっそく次の日,学校に喜びと驚きの連絡があった。子どもたちは,おじさんに感謝状を渡すとともにこの場所に花を植え,ミニ公園のようにすることを約束した。
 さっそく公園づくりのために,図案を募集する企画委員の子ども達。応募をもとにみんなで投票した結果,公園案ができた。なるべくリサイクルしながら準備物をそろえようということで,JRのおじさんに要らなくなった枕木をいただいたり,河川事務所のおじさんからベンチ用の流木をいただいたりした。このベンチには,毎朝犬の散歩をされるお年寄りの方が休憩され,自然村の様子を見てほしいという願いが込められている。(公園完成は11月中旬。インフルエンザ休業により延期。完成時には,地域のお年寄りと収穫した大豆をもとにきなこもちを食べる予定である。) 

活動10:アキアカネ調査とトンボ池づくり

 羽化したアキアカネは夏場気温の低い山地で生活し,22度近くになると田畑に降りてくるということを調べた子どもたちは,10月13日と14日に校区内の川や田の残っているところに出かけ,アキアカネ調査を行った。その結果,アキアカネは見つからなかったものの,赤トンボの仲間であるノシメトンボやマユタテアカネをつかまえることができた。ノシメトンボは雌だったこともあり,産卵に成功した。(写真の卵)子ども達は顕微鏡で卵の様子を確認した。ノシメトンボの卵は,インターネット上に出ているアキアカネの卵とよく似ていることがわかった。
 市の「赤トンボを増やそう会」の方によると,校区内でも2匹目撃情報があったということだった。そこで地区ごとに調査を開始している。(現在進行中)また,1学期から交流しているたつの市内の学校にもFAXし調査協力をしていただいた結果,アキアカネが発見された。11月10日にテレビ会議を通じて情報交換する予定である。

トンボ池をつくろう
夏休み前から,10月のアキアカネの卵が得られた時のために,トンボ池をつくることになった。山根川の自然村内につくるのであるが,場所的に機械が使えないため,子どもたちの手堀りですることになった。取水にはビオトープの専門家のアドバイスを受けながら進めた。深さ60cmをキープするには,土が固く作業は難航したが,10月6日,ようやく完成し,あとは,水生生物を入れるだけとなった。このトンボ池には,得たノシメトンボの卵を入れる予定である。ヤゴになるまでは180日かかるので,春にはヤゴとなり羽化することを願っている。

活動11:わたしたちにできるPR〜エコバッグづくり〜

わたしたちの取り組みをPR
 山根川のクリーン作戦を行った時,最も多かったのがビニルゴミであった。そのゴミを減らすために,トンボ学生服さんに協力いただき,制服生地の残りを活用したエコバッグづくりを行った。このエゴバッグはミシンを使わずに布ガムテープと両面テープで作ることができる。保護者にも手伝ってもらいながら,作業し完成した。1.5lのペットボトルが4本程度入り,予想以上に強いことに子どもたちも驚きであった。
 このバッグを使い,マイバッグ運動に取り組んでいる子どもたちは,自分たちが使うだけでなく,市役所のマイバッグ運動と連携し,地域に呼びかけることにも協力している。積極的にマイバッグ運動をしてくださる地域の方には,子どもたちが育てた花の種をプレゼントすることにした。(推進月間中)

針金で赤トンボブローチをつくり,呼びかけよう
 たつの市で針金赤トンボをつくるおじさん方に来ていただき,地域PR用のブローチづくりに取り組んでいる。できた赤トンボブローチに子どもたちで考えたキャッチコピー「人も自然もえがおいっぱい 守ろう きれいなまち」の入った応援カードを添え,地域の方に配る予定である。(11月)
 なお子どもたちがつくったブローチと応援カードは12月10日から開催される,東京の環境フェスタのエコバッグブースでも配布したいと依頼があり,パネル展示とともに配布される予定である。



赤とんぼがとびかうまちプロジェクト 実施レポート1
赤とんぼがとびかうまちプロジェクト 実施レポート2

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