速報レポート 2010年度独立行政法人国立青少年教育振興機構国立室戸青少年自然の家

NO	団体名	主な企画内容
46	独立行政法人国立青少年教育振興機構国立室戸青少年自然の家（高知県）	「平成22年度国立室戸青少年自然の家企画事業『龍馬！日本を洗濯、絆づくりの旅』」坂本龍馬・中岡慎太郎・岩崎弥太郎などの銅像や生家に旅をして、高知、土佐の郷土に触れる体験の旅企画。幕末の志士からのメッセージを受け継ぐ活動。

事前踏査速報レポート２

日　程：平成22年7月24日（土）～7月25日（日）
参加者：ボランティアリーダー（大学生）8名、国立室戸青少年自然の家職員4名

目　的

本キャンプの事前踏査として高知県香南市野市から高知県高知市桂浜（坂本龍馬像）までの徒歩を実行し、キャンプテント泊（高知県高知市種崎千松キャンプ場）を実際に体験すること。そして時間や安全性の配慮等を考慮しながらプログラム作成に役立てることを目的とした。

スケジュール

1日目
9：00　　ごめん奈半利線のいち駅に集合、物部川河川敷に移動
10：00　　事前踏査開始
13：00　　昼食（高知県前浜、伊都多神社）
17：00　　種崎千松キャンプ場到着（3日目のゴール場所）
　　　　　テント設営、夕食準備
21：00　　ふりかえり、スケジュール確認
22：00　　就寝

2日目
6：30　　起床、朝食（自炊）、テント撤収
9：30　　種崎千松キャンプ場発、事前踏査開始
10：30　　桂浜坂本龍馬記念館到着
10：45　　坂本龍馬像到着
11：00　　ふりかえり、移動
12：30　　高知駅到着、解散

1日目
　ごめん奈半利駅から物部川河川敷に移動し、土手沿いを歩きながらのスタートとなった。車の安全面を確認しながらキャンプで作ったオリジナルの曲を口ずさみながら当日参加する子どもたちが思いを持って参加できるように工夫しながらの踏査となった。前回は大雨でテント泊ができなくなったが、一転今回は晴天でじりじりとくる暑さが体力を奪うような踏査になった。まずは最初の休憩ポイント（河川敷を降り、高知龍馬空港付近）まで1時間。水分補給がかかせなかった。どのように水分補給をするか、そしてトイレの場所などを確認することがとても重要であった。その後は民家の道を通り種崎に向かった。大通りの車の量を比べるとはるかに少ないが民家があると景色があまり変わらない。かといって海の方へでると風があれば良いが、このような天候だとかえって厳しい状況になるときがある。ルート設定の難しさを感じた。
　昼食は神社で食べ、事前踏査を続行した。引き続いて猛暑となり体力等を奪っていったが適切な時間での休憩と水分補給により体力を温存することができた。当日の子どもたちに対しては頻繁な休憩と水分補給を確保することが必要だと体験的に学生リーダーたちに理解されたと思う。
　夕方になり、種崎千松公園キャンプ場に到着し、キャンプ泊準備、夕食準備（野外食）を行った。テント泊場の広さや水場の確保、トイレ、シャワーなども常備されているので子どもたちに提供できることを確認できた。しかしキャンプ場ではあるものの近隣には住宅地があり、活動によっては行動を抑えなければならないなど配慮が必要なことも確認できた。
　ふりかえりではリーダーたちが「楽しいが、この暑さと淡々と続く道に対してどのように動機づけを持っていけばよいのか考えなければならない。」、「活動に関して歴史の知人から「絆」というテーマをみんなで持っている。リーダーがその歴史を感じ、子どもたちと旅を通じて何を伝えていけるかが重要」など積極的な話を浜辺ですることができた。

2日目
　起床後、朝食をみんなでつくり、テント撤収後に今日の目的地である桂浜を目指した。以外にも学生たちは体力もあり調子が良い様子であった。最後の難関は種崎から桂浜に向かう浦戸大橋を渡りきることである。大橋とはいうものの歩道は狭く、交通量は多い。安全性の配慮が必要である。橋の中腹になると高さ50ｍ以上の場所になり、浦戸湾を背に、太平洋を傍観することができた。とても素晴らしい場所であり、子どもたちにもとても良い感動を与えられると感じた。その後は安全策を取り歩道を通り、桂浜公園に入り高知県立坂本龍馬記念館を通り、桂浜へゴールした。
　ふりかえりの中でどのような「絆」をテーマに最後どのようなゴールが良いのか、そしてストーリーをどうつなげていくのかといったプログラム構成の話に入っていった。
　しかしながらまずは事前踏査としての安全策や時間、そしてイメージを把握する目的としては天気にも恵まれたが達成できたといえる。
　今後は具体的な安全策マニュアル、テーマをもとにした細かいプログラム構成などを考えていくことが必要である。今回の事前踏査を生かし、活動につなげていきたい。