NO団体名主な企画内容
14 NPO法人 つくば環境フォーラム(茨城県) 「谷津田はぼくらの生きもの天国」
地域の生物多様性保全のために谷津田を再生し、無農薬の米作りをしているフィールドで、子ども達がさまざまな生きものに触れることで、自然の豊かさを実感し、自然の重要性と人と自然のかかわりを学ぶ体験活動。

「谷津田はぼくらの生き物天国」 谷津田の生き物調査 [8/22]

 日  時:平成18年8月22日(火・晴れ) 10:00〜19:30
 場  所:つくば市神郡
 参加者:大人5名、小学生20名、講師3名、指導者3名、環境フォーラムスタッフ3名

 <活動の流れ>
09:30〜 谷津田にスタッフ集合、物品・道具準備。
09:40〜 参加者集合。受付。
10:00〜 開会。挨拶。活動説明。講師・指導者・スタッフ紹介。参加者自己紹介。
10:10〜 採集のポイント解説(講師から):昆虫ごとの採集の仕方。捕獲後の取り扱いについて。
捕虫網の振り方練習。4・5人で1グループを作り、各グループに指導者・スタッフ1名。
10:40〜 谷津田周辺の陸生昆虫採集開始。グループごとになるべくたくさんの種類を採集することを目標に出発。
11:40〜 グループごとに採集した昆虫を観察しながら、種類のリストをつくる。(種名や解説を講師の先生に聞きながら。)
各自、一番気に入った昆虫のスケッチをする。
講師解説:各グループのリストを見ながら、谷津田周辺の環境について解説。
12:40〜 昼食。野菜入りチキンラーメンとお好みのトッピング・スイカ。
13:30〜 谷津田周辺の水生昆虫採集開始。水生昆虫の採り方の説明を受けてから、グループごとにたくさんの種類を採集することを目標に出発。
14:30〜 田んぼ・池と沢にいた昆虫をわけて集め、観察。講師の先生の解説を聞く。
15:30〜 まとめの話:講師の先生から採集できた昆虫の数・種類などをふまえて、谷津田の環境について解説。
16:30〜 昆虫をまえに記念撮影。大型ゼリーのおやつ。採集した昆虫をもとの場所に返す。
17:30〜 バーベキュー。
19:00〜 夜の谷津田の観察。
19:30 解散。移動。

谷津田の周辺で
グループごとに昆虫採集。

いろんな虫をつかまえるぞー!!

採集できた種類のリストをつくって
講師の先生の解説を聴く。

チキンラーメンで昼食!!おいしい!!

生きものたちと一緒に記念撮影。

午後は、沢の生きものの採集だ!

 <気付き、感想、反省点など>

夏らしい天気となり、さまざまな種類の昆虫を採集することができた。
捕虫網の使い方の練習から始めた子供たちは、グループごとに競い合ってたくさんの種類の昆虫を採集することに熱中していた。
採集できた昆虫を分けると、トンボ類、バッタ類、チョウ類、甲虫類、その他(カマキリ・クモなど)であった。
町の中では見られない里山に住む種類が多く見られた。
講師の先生に解説をしてもらいながら、種類のリストをつくったが、各グループ平均して約30種を捕まえることができたようだ。子供たちのスケッチは、さまざまな角度から描き、うまく特徴を捉えたものが多かった。
暑い中であったが、あつあつのチキンラーメンは、好評であった。
午後からは、谷津田周辺の沢やため池、田んぼの昆虫を採集したが、水生昆虫を捕まえるための網の使い方を教えてもらい、子供たちは、夢中になって採集していた。
全国的に数の減少が、言われているタガメやシマゲンゴロウをはじめとして、各種のヤゴが採集された。
講師の先生からそれぞれについて説明を受け、採集できた生き物の種類から、この谷津田周辺の環境が非常に良好で水がきれいであることがわかることを聞いて、このような場所が、筑波にあることに驚き、これからも残っていってほしいと感想を述べていた子がいたことが、頼もしかった。
谷津田周辺の生き物の生息調査と子供たちの谷津田の生き物採集と観察会であったが、子供たちの驚異的なパワーで短時間に多くの種類の生き物を採集することができ、生き物多様性の高さを再認識することができた。また、子供たちにとっても、採集するだけでなく生息する生き物の種類から、環境を推し量れることを実感したようであった。
子供たちにとって、谷津田で生き物と遊んだ記憶が、将来において、環境保全への関心を呼び起こす動機付けになってくれることを期待したい。





■別年度のレポート
2007年度 田んぼビオトープをつくろう! 実施レポート
2005年度 学校と里山を結ぶ こどもワンダーランド作戦 実施レポート

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