NO団体名主な企画内容
5 NPO法人印旛野菜いかだの会(千葉県) 「生物浄化システムと体験型環境学習」
沼に浮かべたイカダで空芯菜・ハーブ・水芭蕉を水耕栽培する「植栽いかだ」法による水質浄化活動。「植栽いかだ」に乗って外来魚の一本釣り大会。地域の自然をユニークな活動へとつなげた体験型環境学習。

速報レポート1「生物浄化システムと体験型環境学習」

日 時:7月6日(水)10:00~15:00
場 所:千葉県佐倉市臼井田の西印旛沼脇舟戸広場(通称:かっぱ公園)
参加者:千葉市柏井小学校4年生28名  先生2名  PTA母親8名  講師3名  
      NPO会員20名  合計61名
活動内容

 昭和35年頃の印旛沼には、多くの浅瀬があって、水生生物の育む自然環境が、浄化効果を発揮していました。しかし、新田開発事業によって、浅瀬は失われ、生き物による浄化機能は、低下してしまいました。
 近年は、流域の都市化や経済社会活動によって、生活排水、農業排水などによる水質汚濁負荷が急速に進行し、毎年、夏場の水温上昇時には、富栄養化によるアオコ(藍藻類)の発生で、生態系は破壊され、多くの水生生物は絶滅の危機に立たされています。更に腐敗臭などの影響もあり、市民の健康・衛生問題が問われています。
 環境省の定める環境基準を大幅に上回り、印旛沼流域千葉県民140万人の大切な水道水源として、全国湖沼水質ワーストワンの汚名をきせられています。
 印旛沼で生産・生活している全ての市民に対して、親しめる清らかな水環境の再生を目的として、環境に優しい「植栽いかだ」で、「生物浄化システム」の確立を目指しています。

体験型環境学習活動プログラム内容
1 印旛沼について―講師:印旛沼環境基金
2 田んぼの生き物について―印旛沼土地改良区
3 沼の水管理の仕組―講師:(独)水資源機構千葉用水総合管理所
4 水産試験場見学と淡水魚について―講師:千葉県内水面水産試験場
5 水草のお話―指導NPOいんば
6 水質調査―指導:NPO印旛野菜いかだの会
7 釣り大会―釣って減らせ外来魚―指導:NPO印旛野菜いかだの会
8 空芯菜種まき―指導:NPO印旛野菜いかだの会

7月6日(水) 体験環境学習(空芯菜種植えと勉強会)
1. 10:00~10:20 (会場:千葉県内水面水産研究所)
※「印旛沼」について(20分)講師:印旛沼環境基金 本橋敬之助先生
2. 10:20~11:00 (会場:千葉県内水面水産研究所)
※ 田んぼの生きものについて(20分)講師:印旛沼土地改良区 
※ 印旛沼水管理について(20分)講師:(独)水資源機構千葉用水総合事業所
3. 11:00~11:45 (会場:千葉県内水面水産研究所)
※ 水産試験場見学と淡水魚について(45分)講師:千葉県内水面水産試験場







千葉県内水面水産研究所内で印旛沼の歴史や田んぼの生き物、印旛沼が飲料水・
工業用水・農業用水に利用されている貴重な仕組などを学びました。
また、淡水魚の水槽も見学して、印旛沼のことについて多くの事を学びました。
4.12:00~13:00(会場:野菜いかだ活動広場)
昼     食(60分)
5. 13:00~13:30(会場:野菜いかだ活動広場)
※ 水草展示とお話(15分)指導:NPOいんば
※ 水質調査(15分)指導:NPO印旛野菜いかだの会
6. 13:30~14:45(会場:野菜いかだ活動広場)
※「植栽いかだ」に乗って釣り大会(60分) 指導:NPO印旛野菜いかだの会
※「植栽いかだ」乗って空芯菜種付け(15分)指導:NPO印旛野菜いかだの会
7. 14:45~15:00(会場:野菜いかだ活動広場)
※ 釣り上げた魚の話(15分)講師:新島偉行先生(水生生物研究者)


テント内で楽しい昼食



水草についての勉強会



透視度の水質検査



パックテストでCODの水質検査



「植栽いかだ」に乗って楽しい釣り大会



「植栽いかだ」に空芯菜の種まき



釣り上げた魚(コイ・銀ブナ・ブルーギル)


15:00  帰校

小学4年生の感想

・印旛沼が北と西の2つ分かれているなんて知らなかったです。
・今は泳げないけど、昔は水がきれいで泳げた事をはじめてしりました。
・今日は、印旛沼のいろんなことを知ってよかったです。
・印旛沼にきて本当によかったと思います。「いかだ」に乗って初めて釣りをしり、空芯菜の種まきをしました。
・淡水魚のかんさつは、知らない魚がいっぱいました。
・いろんな魚をゆっくり見れて、よかったです。
・釣り大会で魚が釣れてうれしかった。楽しかったです。
・「いかだ」に乗るとゆらゆら動くので楽しかったです。
・僕達が泳げる印旛沼にして下さい。

主催者の感想

この日は、天気が良くて元気な子供達には、5時間の体験環境学習をPTAを交えて午前中は一緒に印旛沼について勉強したり、マキで炊いたご飯をテントの中で、一緒に食べたり、賑やかに楽しく行うことができました。                                                               
子供達は、特定外来植物や魚などを身近にみて、初めて知ることがたくさんありました。             また、日頃は経験しない「田んぼの生き物」にとても関心を持っていました。                        
子ども達がお互いに協力して、魚釣りや空芯菜の種まきなどの姿を見ていると、子供同士の交流も深まってきたように感じました。


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