NO団体名主な企画内容
13 国士舘大学ウエルネス・リサーチセンター(東京都) 「多摩の自然学校~学校キャンプと身近な自然体験~」
多摩市内の3つの小学校で実施。昼は近くの河川や里山で探検活動、夜は学校のグラウンドで野外炊飯やシュラフで寝て星空観察。普段通う学校や身近な環境をフィールドとすることで、日常における「自然」の意識化と、学校教育に展開できる自然体験プログラムの開発を目的とする企画。

速報レポート1

活動日 :2013年10月11日~13日(2泊3日)
参加者 :小学3年生~6年生30名、スタッフ12名
活動場所:多摩市立瓜生小学校

今回予定していた2つの自然学校は、台風による天候の悪化のため、開催を中止いたしました。今年、国士舘大学ウェルネス・リサーチセンター主催で行われた「多摩の自然学校」開催は今回が初めての開催になりました。

活動の目的

多摩の自然学校は、文部科学省が推進する小学校長期自然体験活動の開発事業として、2008年からスタートしました。身近な自然の中での活動と、仲間や地域の人達との共同生活を通じて、子どもたちの日常的な自然環境の理解と生活体験、仲間や地域の人々との関係をより深めていくことなどを目的としています。また、東日本大震災では、地域の学校を避難所として利用され、現在でも多くの被災者の方が学校で共同生活しています。今回参加する子どもたちには、地域の自然理解と共に、地域で起こる可能性がある自然災害について、また避難所生活について学ぶ機会となればと考えています。

活動内容

初日

 参加者は一度家に戻り、大きい荷物を持って、16時に体育館に集合しました。開校式後に活動をスタート!
最初のプログラムは夕食作り、薪を集め、火をつけるところから始めます。スープは本部が作り、子どもたちはうどんを茹でる作業を行いました。風も強くなかなか沸騰せず大変な作業でしたが、なんとか美味しいうどんを作ることができました。




 夕食後は、夜のプログラムで山を下り、畑や田んぼで囲まれた地域の散策をしました。平成狸合戦ポンポコの舞台でもあり、夜には狸が出る場所でもあり、夜の生き物や自然に触れ、電灯もない場所で、電気をつけずに月明りで歩く体験も行いました。




帰りは多摩市の夜景が一望できる展望台で景色を見た後は、小学校に戻り、寝る準備をしました。
校庭にブルーシートを敷いて、その上に銀マットと毛布を重ね、寝袋に入って夜空を見ながらビバーク体験です。

2日目

日の出とともに起床し、6時から体操、散歩を行い朝食とお昼のお弁当作りをしました。
ご飯を炊いている間に朝食を済ませ、おかずの準備を行いました。調理したおかずやご飯はお弁当箱に詰めて完成!




次のプログラムは、多摩川探検です。片道8kmはある道のりを子どもたちは、地図を持って、途中チェックポイントを通過して、目的地を目指しました。3時間かけて目的地に到着し、自分で作ったお弁当を食べました。昼食後は川で生き物観察をしました。網を持って足でガサガサ踏みながら、ナマズやフナなどの魚やエビなど、また草をめくってザリガニやカニなども捕まえ、多くの生き物と触れ合うことができました。
帰りに夕食のカレー作りに必要な具材を買いにスーパーへ行き、与えられたお金で買えるものを買いました。薪を拾いながら学校へ戻り夕食の調理を行います。火を起こす作業も早くなり、料理もスムーズに進み美味しいカレーが出来上がりました。できたカレーはみんなで食べ合いをしました。







片づけを行い、夜は班ごとにミーティングで、今まで体験したことを手帳に書き残す作業を行い、何をしたのか話し合う時間を作りました。ミーティング後は、風が強いので体育館で寝る準備を行い、銀マットに毛布を敷いて寝袋に入って寝ました。




3日目

最終日は、朝体操を兼ねて鬼ごっこをして、2日目に余ったカレーを雑炊にして食べました。
朝食後は、今まで使用した道具の片付けを行い、きれいに拭いたり、洗ったりと、また使用した場所の清掃も行いました。
片付け終わった後は、今回の自然学校で学んだことはなんだっただろうか?など一人になって思い返す、ふりかえりを行いました。参加者がそれぞれ、好きな場所で今までの活動を振り返りました。
振り返りが終わった後は、閉校式です。
閉校式の後は、保護者に受け渡して、キャンプ中のことを少しお話して解散となりました。

まとめ

今回で3回目の瓜生小学校での自然学校でした。リピーターも多く、今までに体験できなかったことを多く体験させてあげたいと考えたプログラムとなりました。少し、内容がハードでしたが、時間に追われることなく体験や学習ができる時間をしっかりと提供できたと思います。

今回の反省

大学の授業などにより、スタッフを十分に確保できませんでしたが、1日だけのスタッフなどで、人数を確保し、活動を行っていました。また、他の活動もあったため、次回からは日程が被らない時期に合わせて調整をする必要があると思いました。内容もただ体験するのではなく、いかに子どもたちに興味を持って体験させられるかなどもっと内容の濃い中身にしていけたらと考えています。



■別年度のレポート
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