NO団体名主な企画内容
3 NPO法人 霧多布湿原ナショナルトラスト(北海道) 「きりたっぷ子ども自然クラブ」
春と夏の湿原探検、生き物観察、無人島探検、アウトドアクッキング、廃校キャンプ等、季節に合わせて自然を楽しむ活動を展開する。地域の人たちに「先生」になってもらい、地元の魅力に触れて郷土愛を育む企画。

速報レポート2

実施期日 2014年8月4日(月)10:00 ~ 6日(水)14:00
場所   旧・琵琶瀬小学校(廃校)
内容   「廃校キャンプ」
参加者  浜中町内小学校児童15名・ボランティアスタッフ8名
     スタッフ3名  計26名
参加スケジュール

4日
10:00 受付、自己紹介、学校探検
11:30 昼食
12:20 生き物トラップ作り
13:00 トラップを仕掛ける・海遊び・スイカ割り
16:00 夕食準備
18:00 夕食
20:00 花火大会
21:30 消灯

5日
06:00 起床
06:30 朝食・昼食準備
08:00 朝食
09:30 トラップ観察・海遊び
11:30 昼食
13:00 地引き網体験
15:30 温泉ゆうゆでお風呂
17:00 BBQ準備
18:00 BBQ
19:40 肝だめし
21:30 消灯

6日
06:30 起床
07:00 朝食準備
07:30 朝食
09:00 みんなで外遊び
11:00 昼食準備
11:30 昼食
12:00 荷物片付け・掃除
13:30 キャンプの思い出
14:00 解散

この3日間を通し、集団の決まりを守る・体調管理をする・火を扱う・包丁を使う・掃除をするなど、一つ一つの経験、キャンプそのものが、子どもたちの「自活力」を育むと考える。

活動内容

 町内の廃校活用の一つとして、毎年8月の活動は「廃校キャンプ」を実施している。今年で7回目を迎えるキャンプは、子どもたちにとっても夏休みの恒例行事となっている。
 今年は旧・琵琶瀬小学校を会場に、地引き網や生き物トラップなど、海や川のプログラムを中心に実施した。地引き網は地元の浜中漁協の協力を得て、小学校前の海岸で行った。特に酪農地帯に住む子どもたちには初めての体験で、網にかかった魚に興味津々。カレイやアメマス、ガンズやウグイなどがかかり、観察したあとカレイとアメマスを持ち帰ってBBQで味わった。


網を引っ張れ!

海遊び

 生き物トラップは、ペットボトルで作った罠を川に仕掛け、翌日観察。ガンズやヨコエビが入っていた。地元の漁師さんが仕掛けてくれた蟹籠には北海しまえびも入った。


トラップ作り

おもりの砂利とエサを入れる

ロープをくくって川の中へ


トラップ観察

さすが蟹籠、生き物がたくさん

北海しまえび


漁師さんのお魚ガイド

 食事の準備も、キャンプの大事なプログラムの一つ。1日目の夜は餃子パーティーをした。野菜を刻む表情は、皆真剣そのもの。ボランティアのお姉さんに教わりながら、全員で皮に包んだ。2日目の夜は、地引き網でとれた魚でBBQ!新鮮で美味しい海の幸を、皆で分けながら楽しんだ。最終日の朝は、毎年恒例となっている牛乳パックを使ったホットドッグ。アルミホイルで包み、牛乳パックに入れて火を付け、パックが燃え尽きたら完成。朝ももりもり食べた。


包み方を教わりました

腹ペコたち。いただきます!

スープ作り


牛乳パックを燃やして…

あつあつホットドッグ完成!

 廃校キャンプの目的は、1.集団生活を通して仲間を作ろう、2.地域の人と交流しよう、3.楽しくやろう、の3つ。3日間寝食を共にし、普段の学校生活とは異なる環境で過ごすことで、時にはぶつかりながら協力しあったり譲りあったり、率先して動いたりする様子が見られるようになる。また、今回のように地域の方が「先生」となって関わることで、子どもはまちの産業や自然の面白さ・凄さに気づき、大人はそれに誇りを持つことにつながると考える。


なぜか男子は皆、あだ名が野菜…

たくさん遊びました

お世話になった学校をピカピカに!


集合写真

子どもたちから

「餃子作りでキャベツをいっぱい切って楽しかった」「地引き網を初めてやって、魚がたくさんとれたので嬉しかった」「肝だめしが面白かった」「皆と話せて仲良くなれたことが嬉しかった」「来年もまた来る」などの感想が聞かれた。

ボランティアとして関わってくれた中学生・高校生・大学生から

「掃除と食事作りを頑張った、楽しかった」「初めて餃子を作った」「肝だめしのおどかし役を一番頑張った」「来年は卒業しているけど参加したい」「子どもや地域の人と関われて、浜中町がとても好きになった」「今後も関わりたい」などの声が聞かれた。
彼らは食事準備のリーダーや子どもたちの作業のサポート、肝だめしやゲームなどの企画、我々スタッフのサポートと、キャンプを支えてくれる頼もしい存在である。小学生会員を卒業して町内外に進学した今も、こうして参加してくれる子もいる。


ボランティアの皆、ありがとう!

スタッフのふりかえり

  • 暑さや疲れなどで体調を崩してしまった子がいた。常に気を配り、早く適切な対処をする。
  • トラップを仕掛ける場所や仕掛け方、そこまでの移動手段、トラップとしての精度(大きさ、入りやすさ、エサの種類など)は改善の余地がある。一つのプログラムとして実施できるようになると面白い。
  • 次何をするのか、何を準備しておくのかなどの指示を、休憩の前などにきちんと出す。



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■別年度のレポート
2015年度 きりたっぷ子ども自然クラブ 実施レポート

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