NO団体名主な企画内容
44 ボーイスカウト鳴門第9団(徳島県) 「TOKUSHIMAと遊び隊」阿波っ子わが町を体感する!」
徳島の渓流、海、まち、島の異なった自然環境をフィールドに、先人の知恵を借りながら環境を生かして、工夫・利用して生活する力を身につける活動。

「TOKUSHIMAと遊び隊」 第2回・TOKUSHIMAの海と遊び隊 [8/29]

 日  時:平成18年8月29日(火)
 場  所:粟田漁港(鳴門市北灘町)
 参加者:子供36名、保護者22名、インストラクター(漁師)2名、指導者8名、補助者2名

今回のポイント:
「海を活かし、自然と共存していきたいという心を育てる」を目標に、
①海を活かし・海で働く人と1日を共に過ごし、知恵をかりる。
②海と海から採れる産物を感じられるよう工夫。

①いざ漁だ! 「底引き網漁」
漁船にのって底引き網漁に出発。
近くの海はどんな所か感じよう!!
船酔いにも負けず、鳴門の海を満喫。
・漁場に到着
・束にまとめた網を海に投入。
・ゆっくりと船で網を引く。
・網を機械で引き上げる。

「初めて漁師さんの船に乗りました。ちょっと怖かったです。
でも、網をひいてたくさんの魚がはいっているのを見てドキドキして
怖かったのを忘れてしまいました。」

②お次は「出荷」だ!(種類ごとに仕分ける作業)
漁場から帰りの船の上で、魚を仕分け。
漁師の仕事だ!!
・食べれる魚介
・危険な海の生き物
・おもしろい海の生き物
で遊ぶ子供たち続出!

「ヒトデやカニや、魚がいっぱいはいっていて、びっくりしました。
とくにびっくりした物はといえば、毛虫。
さいしょは、なに、このきもちわるいの、と思って漁しにきいてみると
「毛虫だよ。」と言っていました。」
「ヤドカリが殻をぬいだ姿など、海の生き物に関してもびっくりがいっぱいでした。」

③お腹がすいたぞ! 「漁師めし」
海の産物を好きになれるか?漁師飯。
素材そのままを味わう!!
・味付けは、塩か醤油のみで素材を味わう。
・天ぷら場に揚げる予定にない物まで
 自分で処理して揚げてくれと、持込む子供がたくさんいた。

「ぼうぜの天ぷらが、塩がきいていてとくにおいしかったです。
ますます魚がすきになりました。」
「(自分で探し出してきた)イカのてんぷらを何こも食べました。
おいしかったので、いくら食べてもぜんぜんあきませんでした。」

④船をつなぎ忘れた!?たいへんだ! 「ロープワーク」
漁師さんを講師に、漁師生活に密着した便利なロープ結びを練習。
必要に迫られた技術に、みんな真剣。
この後、練習に夢中。

「みんなにロープのくくりかたをおしえてくれました。
いろんなくくりかたがあってすごかったです。
りょうしさんもたいへんやなと思いました。」




⑤港は漁の要です!? 「漁港そうじ」
母港の掃除は大切です。料理・食事をした場所をきれいに。
・ゴミ集めゲーム「誰が一番か?」
・ゴミ分別ゲーム「コレは何ゴミ?」

「収集だいすきな子供たち。ゲームにすると益々燃えてました。」


カニも食べれる…?
はい、食べちゃいました。

タコで遊んだらスミだらけ…

鯛に触るの初めてやけど
つかめるんじょ!!

「TOKUSHIMAと遊び隊」シリーズ2回目の活動です。
前回は自分たちの力でやりぬく事にポイントを置きましたが
今回は漁師という自然を見方につけて生活する人と行動を共にし、TOKUSHIMAの海を感じることを心がけました。
結果、子供たちの反応に3つの成果を感じました。

その1
前回の自力でやりぬくプログラム+海で生活するプロの漁師を迎えて一緒に過ごした
→ 自発的な行動が多くなった
*前回、分からない事を保護者に聞きに行く子がいたが、今回は漁師さんに自然に質問できた。
*漁師さんへの思いやりと感謝の言葉が出てきた。
*何でも意欲的に体験しようとどんな物でも触れたり・食べたり・食べれそうな物を探し出す姿勢も

その2
船に乗って底引き網漁に出る+漁師の料理で昼ごはんを食べた+漁師が使うロープ結びを練習
→ 単に、「底引き網をした」ではなく、「漁師の仕事を体験した」と子供はしっかり感じていた。
*事前に「底引き網に行く」としか伝えていなかったが、感想文や会話の中に
  ①漁の中で漁師さんに対して感じた事 ②漁師めし ③ロープワーク(仕事に必要な技術)
  などがキーワードで挙がっていた。

その3 船に乗って底引き網漁に出て2時間海の上で過ごした+いろんな生き物がいることを目の当たりにした
+漁師料理で素材そのままを味わいおいしかった
→ 鳴門の海 最高!(←感想文の題)
*「鳴門の海でとれる魚はとてもおいしかったです。
  これからもたくさん魚がとれるように、海をよごさないように大切にしていこうと思いました。」
  という反応が返って来ました。

まとめ:
多くを与えず、子供の感覚で楽しめる環境を作るように心がけてきましたが
子供たちは、自発的な行動や探求心を発揮し、大きな発見と感動がたくさん生まれたようです。
その発見と感動から、「海をよごさないように大切にしていこう」という心が芽生えたのではないか、と思います。

小3年・Wちゃんの絵日記より
目に力があるでしょ♪




TOKUSHIMAと遊び隊」阿波っ子わが町を体感する! 実施レポート(1)
TOKUSHIMAと遊び隊」阿波っ子わが町を体感する! 実施レポート(2)
TOKUSHIMAと遊び隊」阿波っ子わが町を体感する! 実施レポート(3)
TOKUSHIMAと遊び隊」阿波っ子わが町を体感する! 実施レポート(4)

プログラム検索に戻る