NO団体名主な企画内容
4 NPO法人 ビオトープ・イタンキ in 室蘭(北海道) 「「獲物のあるビオトープ」における自然体験学習」
湿地再生・自然回復活動は順調に進み、子どもたちが自由に遊び、虫や魚を採取できるビオトープになりつつある。そんな場所に子どもたちを呼びこみ、生き物に触れ、体感し、自然の恵みや命の大切さ、ふるさとの自然環境について学ぶ。

速報レポート1

実施日 : 2015年9月8日(火)
実施校 : 海陽小学校1年
参加者 : 1年生2クラス70名、引率教員4名、NPO法人会員4名

 例年、ビオトープ・イタンキにおける自然体験学習は5月から始まり、6月と7月に参加のピークを迎え、9月でほぼ終わります。今年も5月に2校の自然体験学習を受け入れ順調にスタートしましたが、その後ビオトープ・イタンキ周辺地域でドクガが大発生したため、6月と7月に予定されていた自然体験学習が相次いで中止・延期となってしまいました。
 ドクガ被害の心配もなくなり、夏休み明けの自然体験学習が9月8日にありました。海陽小学校はビオトープ・イタンキから最も近い小学校で、例年、自然体験学習を積極的に実施しています。近いとはいえ小学校からは2km近くあり、小学校1年生にとっては遠足です。途中で休憩しながら30分以上かけてビオトープ・イタンキに到着した時には少々疲れ気味です。ビオトープ・イタンキで先生の注意や説明を聞きながら周りを見ているうちに疲れもどこへやら、虫取りをしたい、魚すくいをしたいというやる気満々の笑顔が見えるようになりました。
 雨量が少なく干上がっていた池もその後の雨で水位が回復、たっぷり水がある池へと入り、思い思いの採集活動をしていました。採集した水生生物はトミヨ、マドジョウ、コオイムシ、ヤゴ、ミズカマキリ等、中には水生のヒルを捕まえている子どももいました。
 ドクガの心配がなくなった草地の方でも、昆虫採集に興味のある子ども達が網を振り回してモンキチョウ、アキアカネ等を捕まえていましたが、小学校1年生ということもあり、網の使い方に慣れていない子ども達も多く、振り回すだけでさっぱり取れなかったり、網に入ったもののどうやって虫かごに移して良いのか分からないでいる子ども達もいました。
 先生やNPO法人会員から採集の手ほどきをもらいながら、ほとんどの子ども達が何かしらの生物を捕まえて観察し、地元の自然に親しんだ体験学習となりました。この経験が自然環境や生物多様性の理解の礎になってくれることと期待しています。


水辺で水生生物を探している様子

草地で昆虫採集をしている様子

今回の支援金で購入した観察ケースでミズカマキリを観察


今回の支援金で購入した観察ケースでドジョウを観察



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